良質の、耐久性の高いコンクリート構造物を造る方法は「一応」分かっている。
でも、すべての現場でそのような構造物が造られているわけではない。ましてや、維持管理の補修・補強が、構造物に求めるべき性能を付与するように適切になされている保証は決してない。
このような状況をどのように改善していくか。
手法はいろいろあろうかと思います。
もう数年近く前になるかと思いますが、前川宏一先生から、「君のやろうとしていることは、施工学、だな」と言われたことがあります。
いざ、品質確保、耐久性確保の実践的な取組みが、産官学の「真の」協働でなされ始めると、実構造物において品質や耐久性が確保されていく割合が増えていくことはもちろん、これまで予想もつかなかった工夫や取組みが出現してきます。また、私たちが本来、求めるべき性能も、少しずつ明らかになってくる場合もあります。
要は、改善することだらけだし、まだ分かっていなきこともたくさんあるのです。
「施工学」という領域を確立できる(≒しっかりと教科書を書ける)よう、復興道路、各地域での品質確保、耐久性確保にしばらくは全力を注力したいと思います。
今日は8月27日。私は日帰り出張ですが、仙台で10時~17時の予定で、品質確保、耐久性確保の産官学の勉強会です。私も30分の持ち時間で、今日発表すべきことを発表します。全体がさらに加速するためのガソリン投入です。
21日は久留米で九州地方整備局と意見交換会。24~25日は南三陸の現場群の視察。27日は仙台で終日勉強会+懇親会、とお盆休み明けの8月下旬は350どっぷりです。