二人目の鈴木孝英君のレポートです。
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「『7つの習慣』を通して、人間学とリーダーシップを考える」
都市基盤EP 3年 鈴木孝英
1. はじめに
私は今回「人間学とリーダーシップ」というテーマの細田先生の少人数ゼミに参加した。本レポートでは、①少人数ゼミを通して考えたこと,②私のミッションステートメント について記述する。
2. 少人数ゼミを通して考えたこと
私が初めて課題図書である「7つの習慣」に触れたのは少人数ゼミが始まるよりも前のことであった。当時私はこの著書の本質が理解できず、しばらくの間本棚に並んだままであった。しかし今回のゼミを通して細田先生やゼミの参加者と議論を繰り返すうちに、この図書への理解が深まったように感じる。以下ではその内いくつかを挙げる。
(1) パラダイムという考え方
人はそれぞれ違う考え方をもった個人である。たとえ、同じ組織、同じ世代であったとしても個人が有している考え方や価値観は異なり、そのパラダイムを通して世界を見ている。私が正しい、当然であると思うことが他人にとっては全く理解されないものかもしれない。このように、他人は自分とは異なるパラダイムを持っていること、また私もパラダイムを通して世界を見ていることを理解しなければならないと考えた。
(2) 主体的でなくてはならない
今回のような少人数のゼミを例にとっても、積極的に議題を提示する人も受動的にそれを聞いているだけの人もいる。私は後者であった。しかし、2回目のゼミで細田先生が「君たち(特に学部3年生の参加者)のためのゼミだ」と仰っていて、そのときに私は「なんてもったいないことをしていたのだろう」と感じた。主体的でなければ自分が学習することもなく、いる意味もないのではと感じた。他からの刺激に反応的な人物ではなく、刺激を選択し、こちらからの影響も与えられるような主体性をもった人物にならなければならない。
(3) 影響の輪
ゼミの議論でも度々議題に挙がったが、「自分がどこまで影響を与えるか(与えなければならないか)」,「『みんな』とはどこまでを指すのか」ということについて。私は今まであくまで自分は自分、他人は他人という考えをしていたが、一見何の関係もないような人であっても実は関わりあっているということを理解した。しかしその中でも自分が影響を与えられる範囲は限られており、その影響の輪を広げるとともに、影響の輪の中の物事には主体的に良い影響を与えなければならない。そのことで相手からの信頼の貯金もできる。ただ自立するのではなく、相互に影響を与え、与えられることが成長する過程で重要である。
(4) 最優先事項を優先する
7つの習慣の中で最も考えさせられ、実行することが最も困難であるのはこの習慣であると私は考えている。現代では緊急であるが重要でないことにあふれていて、本質的に重要であることが分からなくなってしまいがちである。P/PCの話でもあるが、このPCが最優先事項にあたり、私にとってそれは人間関係の構築と将来のための勉強である。将来のための勉強は大学の講義もそうであり、英語や教養などがある。これらは受動的、反応的に学ぶことでは身につかず、自分で時間をつくり主体的に実行しなければならない。学生のうちから最優先事項を見極め、優先する習慣をつけることが重要である。
3. 私のミッションステートメント
最後に2016年12月現在の私のミッションステートメントを記述する。
「私の人生のミッションは、誠実に生き、私を含めるすべての人を幸せにすることである。」
このミッションを果たすために:
「私は誠実に生きる」 自分の評価だけを気にすることなく、他者の最善となる行動をする。
「私は妥協しない」 自分の時間、能力の全てを用いてミッションの遂行に一切の妥協を許さない。
「私は良い息子、兄、友人であろうとする」 両親や兄弟、友人への感謝を忘れず、信頼され、互いに影響を与えられるようにする。
「私は『恥』を忘れない」 たとえ原則から外れたとしても、自分の非を認め、謝罪し、この原則から外れないよう努める。
「私は向上心をもつ」 現状で満足せず、ミッションを更新するなどして、より成長するようにする。
「私は学ぶ姿勢を忘れない」 本から、知人から、偉人から多くを学ぶ。
以上のことを原則とし、これからも更新していく。
このように生き方を考える機会は少なく、このような機会がなければ考えなかったことかもしれない。とても有意義なゼミであったと感じ、このような機会を設けて頂いた細田先生や、多くの議論を交わした他の参加者には感謝しています。ありがとうございました。