職場環境が激変しました。
私自身の部屋も13年半住み続けた部屋から変わりましたので、それだけでも大きな変化ですが、前川宏一先生が来られて教員も相部屋にし、スタッフの間ではコミュニケーションが極めて多くなったと思います。すべてはコミュニケーションですから、まずは良い方向に変化したことを喜びたいと思います。
3月は都市科学部の開設に向けての準備のみならず、前川先生をお迎えするための準備も、全く時間の無い中で何とか進め、非常に不安を感じながら4月を迎えましたが、1ヵ月が過ぎました。不安もどこへやら。GW明けは、前川先生も月曜、火曜、水曜とYNUに来てくださり、毎日フルに滞在されるわけでもありませんし、私も外出をしょっちゅうする人間ではありますが、たくさんコミュニケーションできました。火曜の朝は同じバスになり、昨日水曜日は18時から20時過ぎまで大学で話していましたが、帰りのバスも一緒でした。ずっと話しています。
今年度の学生たちの研究テーマも決まる段階になってきました。研究室の全員でメールも使いながらですがコミュニケーションして、研究テーマの調整を行っています。当たり前ですが、昨年度までよりテーマの幅も格段に拡がり、学生たちにとっても選択のしがいがあるのではないでしょうか。
教員、学生みんなが満足できるように研究テーマの分担案を決めるのはマネジメントですが、そこは私の得意とするところなので、まずは皆さんが納得する形で研究テーマが決まるようにもう少し努力を続けます。
それにしても、私が赴任した2003年10月の状況とはあまりにも違い、やや感慨深くなります。13年半前のことです。
そもそも私自身も全く未熟ですし、その状態で助教授をスタートし、この研究室を何とかそれなりの状態にするには10年では難しく、20年くらいかかるかもなーと30歳の私は多少暗い気持ちであったのも覚えています。そのときのスタッフや学生たちが悪いということは全くなく、いろいろな状況が重なり、私が赴任したときには研究室がかなり苦しい状況にあった、ということです。
私自身も13年半も経てば、多少は成長はしますし、現在は自立した研究者ではあると思っています。
前川先生が来られると、私自身も研究室の中で相当なインプット、刺激を受けることができるので、前川先生の研究を身近で見ることができるだけでなく、様々な効果も生まれます。
また、やる気のある若いスタッフや学生たちも多いし、13年半前は一人しかいなかった留学生が、現在は非常にたくさんいます。博士課程も修士課程も。
秘書さんもいませんでした。事務作業も自分でやらないといけないので、会計・出張書類が机の上に溜まって、それを見るだけで暗い気持ちになっていたときも少なくなかったです。
というわけで、いきなり環境が激変したわけでは全くなく、私が来る以前の状況(赴任以前のスタッフの方々も全力で努力してこられた。私が来た時にスタッフの人手が足りなかったりして窮地に陥っていた。)から、じっくり時間をかけて改善してきましたが、結果的には激変しました。
この状況に全員が感謝をし、最大限に活用させていただくべきと思います。
どのような成果が出るかは神のみぞ知る、ですが、恥をかかないよう、全力で努力したいと思います。