今日の午後、東大コンクリート研主催のお祝い会があります。
私もお祝いされるメンバーの一人ですが、最近に教授に昇進した4名の研究室卒業生のお祝い会、です。
いわゆる「同じ釜の飯を食った」方々にお祝いしていただく会なので、特別な会です。私も学生のころからこの会に参加させていただきましたが、今回は私自身がお祝いしていただく立場となりました。
4名いるので自分のスピーチもあまり長く話すわけにはいかないと思うので、それなりに話したいことを考えました。以下、練習、ではないですが、話したいことをまとめておこうと思います。
「私は、皆さんもご存知の通り、本来、研究者に向いた資質を持った人間ではないと思っています。
それでも本日、ご指導いただいた研究室の先生、先輩方、実社会に出てから鍛えていただいた師匠の方々にこうしてお祝いいただけることを大変幸せに思っております。
研究者・教育者の道を歩むことを修士課程のときに決めたのは、この道が、私にとって最も努力をしないと通用しない道である、と当時の私が思ったからでした。今も、叱咤激励し合える方々とともに、努力を重ねる日々を続けられていることを幸せに思います。
博士課程を終わるころも、とても研究者としてやっていけるとは思っていませんでした。私の考えが大きく変わったのは、本日も来ていただいているJR東日本の構造技術センターで鍛えていただいた経験でした。「研究」にもいろいろあり、現実に起こっている問題の原因をしっかりと突き止め、問題を改善するあらゆる努力をする真のマネジメントを目の当たりにしたこと、でした。自分が本当にやってみたい、と自分の中の何かが大きく動いたことを記憶しています。
その後、本日も来ていただいている山口システムの生みの親の一人である田村隆弘先生らとの出会いもあり、様々なやりがいのある仕事をさせていただいており、少しでも社会に貢献しよう、と思って日々を生きております。
本日、お越しいただいている皆様から教わったことはそれこそ数知れませんが、その中から厳選して、今後の私の進むべき方向性も見据えて、短くお話できればと思います。
1つ目は、「自分の長所を伸ばすこと」です。自分自身についても、また教育者としても、このことを強く意識して生きていきたいと改めて思います。
2つ目は、現実がよくなるように行動すること、です。実構造物が良くなるように、と教えをいただきましたが、実社会が良くなるように、いわゆるマネジメントを意識して、精進していきたいと思います。
最後に、私は、「Construction」にワクワクし、魅力を感じる人間のようです。適切な投資へのマインドを失い、適切なインフラへの理解を失った我が国が復活していくよう、広義のConstuctionを通じて自身を磨き、皆さんと対話し、社会に貢献していきたいと思います。
今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」