今年度、コロナに翻弄される大変な社会状況ですが、
コンクリート構造物の品質・耐久性確保(ひび割れ抑制)、の研究については、新たな展開に入っています。
国土交通省の技術調査課が音頭を取っている、全国の地方整備局等での品質確保の試行工事は2017年度から始まっていましたが、私たち土木学会の350委員会のメンバーが、これらの試行工事のバックアップや技術的指導に深く関与してきた、とはとても言えない状況でした。
しかし、2020年度は、年度当初から技術調査課と我々がコミュニケーションを開始し、上手に連携できるように模索を行っています。
その一連で、以前から存在した、品質・耐久性確保チャンネルを大幅に改善し、試行工事に関わる様々な方々に活用していただけるようにすることといたしました。このチャンネルの特長や活用法がすぐに分かる短い動画も作成し、チャンネルにも掲載しましたので、いろいろとご活用いただければと願っております。
実際に試行工事が始まると、私や私の仲間たちが、どれくらい現場と連携していけるか、未知数ではありますが、チャレンジしたいと思います。
私自身は、10月に入って、秋学期の講義も始まり、明らかに身が引き締まる思いで満たされています。私の場合、春学期は講義が少なく、オンライン講義のテクニックは適度に身に付いた程度でしたが、秋学期は講義が多く、相当な聴講者数の土木史も今日から始まります。昨日に2つ、大学院の英語での講義と、学部3年のメインテナンス工学が開講しましたが、いろいろと考えた挙句、録画ではなく、リアルタイムでの講義手法を選択しました。明らかに教師側の緊張感が違いますし、学生との対話も可能です。昨日は、どちらの講義も私はとても楽しんでできました。今日の10時半から、いよいよ土木史の開講です。壊れゆく我が国の問題の根幹を知ってもらい、どうすれば改善していけるのか、私たち自身はどう振舞っていくべきなのか、全員に真剣に考えてもらえるように努めます。リアルタイムの講義を録画しますので、一般の方々にも見ていただいてもよいかもしれませんね。。。(授業料払わないとダメか。。。)