細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

新年度、新生

2022-04-23 13:23:09 | 人生論

2022年度が始まり、早3週間が経ちました。その間、毎年恒例の誕生日を迎え、49歳になりました。

4月6日から断酒しました。いろいろと思うところがあり、断酒に踏み切りましたが、これについてはこのエッセーの後半に少し書こうと思います。断酒を始めてから本日で18日目で、体調は極めてよく、スポーツも活発に行っており、体も引き締まってきました。仕事への意欲も高まり、趣味や日常の活動も活発になり、メリットばかりを感じています。

さて、昨年度まで2年間、土木工学教室(学部・大学院を含む土木系の教育組織)の主任教授を務めました。大きなトラブルもなく、無事に2年間を務めあげることが一応でき、ホッとしています。コロナ禍ともろ被りの2年間だったので、本来であればもっとアクティブにできたかもしれませんが、様々な制約条件が存在したため、とにかくつつがなく進行するように、と途中からは割り切りました。

この2年間は、土木工学教室では多くの人事が行われ、昇任人事や新規採用など、これまで私が在籍した18年半の中で、最も活発に人事が行われた2年間であったと思います。良い人材(人財)が組織を良くしますので、人事の仕事は書類仕事がかなり多いのですが、主任教授の重要な任務と思い、こなしてきました。

2021年度には、「自然災害ミチゲーション研究拠点」の拠点長を勝地先生から引き継ぎ、この研究拠点を機能強化して、防災・減災の観点で、大学内で縦横無尽の連携を生み出し、神奈川県や横浜市などの自治体や、鉄道、道路等の事業者と積極的に連携していく方針を打ち出しました。自然災害ミチゲーション研究拠点は、2022年度からかなり活発に活動していくことを期待されており、拠点長として私のやるべきことは相当多岐に渡る、と認識しています。

2年間の教室主任を終え、今年度からは、土木FSOのディレクターに就任しました。FSOとは、留学生のための事務組織です。YNUの土木は、相当に活発に留学生教育を展開してきておりますので、そのディレクターは責任も重大です。前川宏一先生からディレクターを引き継がせていただきました。まだまだ駆け出しですが、先輩方が紡いで発展させてきたYNUの留学生教育がさらに充実した内容で継続していくよう、私にできることを、FSOの優秀なスタッフたちと実践していきたいと思います。

というように、今年度から心機一転!という状況ではあるのですが、コロナ禍の影響も少なくないと思っていますが、お酒を飲む量が以前より相当に増えてしまい、自分で適切にコントロールできていないと認識するに至りました。

楽しく飲むときももちろんあるのですが、飲むことで自己嫌悪に陥ったり、足の筋肉が硬く張りを感じたり、様々なことに対する意欲が減退したり、と「これはまずい」という状況であると自分で認識しました。

というわけで、4月6日の0時から断酒しました(その直前まで飲んでました。。。)。

(ここからは、断酒に関する内容なので、お酒好きの方は読み飛ばしてください。。。)

まずは、断酒しよう、と思い立ち、Youtubeでいくつかの動画を見て、「やっぱり断酒しよう」と決意し、4月6日から開始しました。細かい経緯は別のエッセーで書くことにして、「断酒したことを周囲に知らせるのがよい」という情報があったので、家族、母等に早速知らせ、皆、応援してくれる、ということになりました。

自身ではアルコール依存症、と認識していたので、いろいろと勉強しました。断酒を開始してから数日は、「お酒を飲みたいなあ」という気持ちもあったり、精神的に少し不安定になったり、という時間もありましたが、数日が経過して以降は飲酒欲も低減しました。スポーツも活発に行い、ジムへ行くロードバイク・30分Run・水泳のトライアスロン3点セットも復活し、それ以外にもジョギングしたり、毎朝の体操・柔軟体操ももちろん継続し、体が明らかに引き締まってきました。

中学生になった次女が6時40分に家を出発するので、長女・次女と私のお弁当を作るために、平日は4時半起床になりました。もちろん早く寝ますが、断酒したこともあり、睡眠の質も向上し、早朝から活発に活動する生活リズムになり、仕事や生活全般への意欲がだんだんと高まってくるのを感じていました。

30代前半にも一度、断酒をしたことがあるのですが、そのときに読んだ、アレン・カーの「禁酒セラピー」をもう一度読み、今回の断酒の勉強が一応完成しました。この本を読むと、我慢して断酒する、ではなく、「断酒して良かった!」と日々思えるのが素晴らしいです。私もお酒の罠にはまった、と理解していますが、自分でコントロールしてお酒を飲んでいる(つもりの)人も、重度なアルコール依存症の人も、実は紙一重であって、お酒を飲んでいる誰もが実はお酒の罠にはまっている、というのがアレン・カーの主張です。この本の主張に従えば、私の程度のアルコール依存症の状態で自覚し、断酒すると決意し、今のところ断酒できている、というのは見方を変えればラッキーだったのかもしれません。

さて、アレン・カーの本によれば、断酒をしても、これまでと生活のスタイルを変える必要はない、とのこと。懇親会にもどんどん出なさい、とのことです。もちろんアルコールなしで。これまでアルコールとセットで考えていた様々な機会(懇親会、結婚式、お祝い会などさまざま)において、実はアルコールは必要ではなかった、と一つ一つ、アルコールとそれらの機会のつながりを切り離していくプロセスを楽しみなさい、と書いてあります。というわけで、これからも変わらず懇親会には出て、クリエイティブな会話を楽しみたいと思います。みんながぐでんぐでんになってくる2次会はパスするかもしれません。

(断酒に関する記述終わり)

というわけで、新年度は、新生した気分でスタートしています。この1年、自分のエネルギーや情熱をつぎ込むべきことが仕事にもいろいろとあります。これまでアルコールで逃げていた、とも言えるので、自分本来のエネルギーや情熱を燃やして、教育、研究、趣味、家事等に全力を注ぎたいと思っています。

研究室に新しく入ってきた卒論生も、たくさんの学生が私の研究テーマを希望してくれているので、面白い研究をぐいぐい推進できるよう、学生たちと頑張りたいと思います!