2012年9月12日。朝,サザンプトンのホテルを出発。の予定が,事件発生。学生が盗難に会い,教員が2名いたのでしかるべき手続きを順番に取り,サザンプトンの美人警官と話しながら事件の調書も作ってもらいました。
被害に会った学生は山田先生とロンドンに戻って手続きをしてからブリストルへ。残りの学生たちを私が引率してブリストルへ。ブリストルに到着すると,ホテルが予定通りに予約されていない,というトラブルもあり,今日はかなり気を引き締めないといけない日のようです。
状況が一段落してから,気を取り直して,バスでクリフトン吊橋へ。その途中でも,バスの運転手が路線の途中で交代する場所で,代わりの運転手が来ない,というトラブルも発生。今日は運がないようです。
しかし,クリフトン吊橋では皆が心から感激。渓谷に,チェーンの吊橋が,明治維新前に架けられています。非常に高名なブルネルが設計し,資金難による事業の中断なども経て,結局はブルネルの死後に,彼の偉業を称える意味もこめて完成したようです。非常に美しく,ディテールも品格があり,まさに見とれました。
15時ごろにロンドンに手続きに行った部隊と合流し,山田先生のご提案で,セバーン川にかかる吊橋を見に行きました。非常に野心的な吊橋で,初めての箱断面の桁が採用された吊橋とのことです。主ケーブルからの吊材も斜めです。しかし,疲労の問題が発生し,補強もなされましたが,ウェールズとの重交通が厳しく,5kmほど下流に第2セバーン橋の斜張橋が建設されたようです。
今回は,セバーン・ビーチ線(ディーゼル機関車)の終点駅,セバーン・ビーチから徒歩で歩いて,この二つの橋梁を見ました。吊橋のセバーン橋の至近までは遠くて行けませんでしたが,2時間の散歩。吊橋のセバーン橋の手前には草原が広がり,牛たちが放牧されていました。草原,牛,セバーン橋と青空。非常に贅沢な散歩でした。
ブリストルに戻って,またまたクリフトン吊橋に行き,ライトアップされた吊橋を見ながら,皆でディナー。ライトアップにも品があり,古い素晴らしい橋梁の見せ方に心から感銘を受けました。
いろいろと大変な一日ではありましたが,非常に素晴らしい見学ができています。このような見学をできる学生たちは幸せだと思います。どれだけ彼らの肥やしになるかは知りませんが,感性の豊かな,良い仕事のできるシビルエンジニアになっていただいと心から思います。
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