昨日は,長崎大学でシンポジウムがあり,そのタイトルが,「日本を元気に!熱血土木談義」というものでした。
このタイトルは,実は私が考えたものです。日本中が元気を失っている。元気にならなければならない。
招待講演が2つあり,一つが藤井聡先生でした。私はパネルディスカッションのパネラーで,話題提供として25分のプレゼンをしました。山口県の取組みも紹介し,私の後に,田村先生が山口の取組みをしっかりと発信されました。
世の中は,「改革」という言葉ばかりがもてはやされ,最近は「改革」がすべてをダメにしていくこともようやく国民が気付き始めたという状態かと思います。求められているのは「改革」ではなく「改善」です。もちろん,どうしようもない場合は仕組み,システムを少しいじることは必要ですが,国の仕組みを根底から変える,というような乱暴な議論がまかり通ってはならないように私も思います。
言葉ばかりの改革,を叫ぶ前に,目の前で本当に困っている人たちを助けよう。東日本大震災の被災者もそうだし,デフレで本当に食うこともできなくなって自殺している人がどれだけいるか。藤井先生は,まずはその人たちを救おう,と言われます。平成関東大震災が今起これば,いまだに平和ボケしている首都圏の方々も今度は自分たちが死ぬかもしれない。当事者にならないと分からない,が今の日本人のかなしい現状です。
今のシステムでも,改善すればできるわけです。やる気がないから改善しない。「熱血」であればできるわけです。山口県もやった。長崎県だってやった。維持管理の問題は難しく,特に小規模の自治体の社会基盤の維持管理は難題です。これはさすがに今の仕組みだと厳しいと思っており,藤井先生にそう言いましたが,その点は納得していただきました。そういう場合は,仕組みを変えていけばよい。
結局,藤井先生も,田村先生も,私も,根本は同じでした。その一つが,「愛」です。人に対する愛情。それが行動の根底にある。困っている人を助けよう。仲良くしよう。協力しよう。楽しくやろう。いい仕事をしよう。そして日本を良くしよう。
もう一つは,「独立」です。福沢諭吉の言う「独立」です。今の日本人に足らないことは,「学問のすすめ」に書いてあります。この点は,100%,藤井先生と一致しました。音読をお薦めします。お風呂での音読が最高です。
山口県のひび割れ抑制システムも,「独立」であり,「愛」が根底にある,ということに気付きました。この点は,これだけだと伝わらないと思うので,また別の記事でおいおい伝えてまいります。
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