細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

成功体験

2018-05-25 11:03:55 | 人生論

人間が成長していく過程で、「成功体験」が非常に重要であることは、私たちの同志たちの周りでも意見の一致するところですし、一般的にもよく認識されていることであろうと思います。

学生の指導においても、小さくてもよいから成功体験を積ませてあげられれば、ともちろん思っていますが、そう簡単でもありません。ただ、ぐんぐん伸びていく人、ステージでは、必ずと言ってよいほど成功体験がその裏にあるように思います。

私も完全なおっさんではありますが、今でも成功体験を積み重ねながら自信を付けたり、能力を向上させていっているように思います。

5/20のヒルクライムは、もちろんそれに向けていろいろと準備もしましたし、その過程で不安に感じたことなどもありました。終わった直後は達成感がありましたが、やはり疲労もしたので、少し複雑な感情も感じたときもありました。人間、疲れていると思考がネガティブになります。

ヒルクライムから5日程度経ち、やはり一つの成功体験となりました。やればできる。もちろん20代のころの体力とはくらべものにはならないけど、40代中盤なりのしっかりとした体力を養うことは十分にできるし、やる必要がある。それが精力的な仕事の土台にもなる。ヒルクライムへの準備の過程で経験したこともすべて、経験値となります。

今年度、大学の業務としては、大学院の入試や教務の担当です。他の専攻だと、入試、教務の担当を別々に置いているようですが、土木は一人です。人数が少ないので二人も割く余裕はありません。

私は学部の教務委員は何度も務めていますが、大学院の入試・教務は初めて。これには理由があるのですが、本論に関係ないので省きます。

初めての仕事はもちろん分からないこともたくさんあるので不安な面もあります。ですが、致命的なミスをしなければ十分。他の先生がこの業務をやっているのを傍目ではずっと見てきているので、どこが本当に重要なポイントか、はそれなりに分かっています。

分からないことは経験しながら、質問しながら、解決して身に付けていけばよい。成功体験とは違うかもしれないけど、同じようなものです。自分が十分なレベルで対応できる仕事が増えるわけです。

研究も同じ。今年は、かなり飛び回る一年になりそうです。九州地方整備局の試行工事の品質調査、沖縄での試行工事の品質調査が7月19日~24日で組まれつつあります。北海道での調査も7月末に調整中。今日は山口県徳山に移動中ですが、6月11日~12日は山口県の構造物の調査。山口県のデータベースを活用した研究(機械学習も使う)を、現在かなり力を入れ直して取り組んでいます。一つ一つの調査が結構大変ではありますが、これまでの成功体験に支えられているし、日常の業務もこなしながら、これらのハードスケジュールをこなしていくことで、またタフになるし、成功体験となります。調査に参加する学生たちの成功体験にもなることでしょう。

私の人生のミッションは、私の関係するなるべく多くの方々に、成功体験を積んでいただき、自分の能力を向上させながら社会に貢献していく人を育てていくこと、育つような環境を整備していくこと、だと思っています。その中で、私自身も鍛えていただければと思います。

研究室に前川先生が来られて、私たちの研究室の環境は非常に良い状況になっています。私自身も様々なご助言をいただいており、たまには私の考えややり方が前川先生の参考になることもあるようですが、研究室が人のよく育つ場所になるように全力を挙げ、そのエネルギーを社会へも発信・活用していければと思います。


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