これまで、学会の研究委員会で幹事長職を三回ほど務めました。それぞれ簡単でない仕事でしたし、委員会を立ち上げた当初は大きなプレッシャーを感じたことも多々ありました。ですが、それらの活動を通じて、とても鍛えていただいたと感謝しております。
田村隆弘委員長と私の幹事長でやらせていただいたJCIデータベース委員会(H23~24、報告会はH25.9.10に終了)は、私自身も大変に楽しく運営できた、当時では理想的な委員会でした。「自律分散的」に活動していただき、当初の目的を大きく超えて将来への展開も種々開けた委員会であったと思います。
よくありがちな、ミッションが最初から決まっていて、 呼ばれて集まった委員たちが仕事を割り振られ、宿題に追われながら委員会報告書を作成する、というタイプの委員会ではありませんでした。そのような委員会の中にもとても重要なものもあるし、否定はしません。ですが、私が主体的に運営する委員会ではそのような形にはしたくないと思っています。
まだ準備段階ですが、すでに設立に向けて具体的に動き出した研究委員会があります。いろいろと周囲とご相談した結果、私は副委員長という立場で運営、舵取りをすることになりました。
その委員会では(仮に設立がNGとなっても、実質的な活動はやります)、東北の復興道路・復興支援道路等の品質確保、山口県の品質確保システムの高度化、を二つの核に、中央の建設マネジメントへ等へのフィードバックを検討します。
東北、山口ではすでにほぼ全速力で走っている状況ですので、委員会は正式に発足していないものの、すでに実質的な活動は加速期に入っていると言っても過言ではありません。
前回の日本出張でも、この委員会でご一緒するであろう方々と、多くの議論を重ねて、研究を前進させました。
次回の5月末からの日本出張でも、 まず山口に入り、6月上旬には東北地方で集中的に現場調査を行いますので、この委員会の活動を発足前から強力に推進することになります。
そして、委員会には、これから交渉を始めますが、建設マネジメントの分野の研究者、技術者に加わっていただき、先進的な、実践的な議論を重ねたいと思っています。私もその過程でたくさん勉強させていただきたいし、「分野」という垣根が崩されていくことを楽しみにしています。
JCIデータベース委員会は「自律分散的」というキーワードが適切でしたが、次の委員会は「生き物のような委員会」になるであろうと思います。それぞれの本分をはっきりと認識したメンバーが、有機的につながって、当初の目的を達成することはもちろん、とめどなく展開していく流れができていくと思います。
そのような委員会の運営は私が最も得意とするところですので、とても楽しみです。
新設構造物の品質確保の先には、既設構造物の維持管理の真のPDCAの構築を当然に視野に入れています。そして、国際展開、国際貢献も視野に入れており、その適任者に幹事長をお願いしております。
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