細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

頭脳と経験と研究

2022-09-03 06:43:07 | 研究のこと

今年度が始まってから明らかに忙しいことは何度か書いてきましたが、ということは、昨年度まではそうでもなかった、ということになります。

2020年度、2021年度の日々を詳細に振り返ると忙しい日々ももちろんあったのですが、かなりだらけていた日や、無駄に過ごしていた時間も相当にあったと記憶しています。「やることがない」などと思っていた、悶々とした、鬱屈のたまる時間もあったことを記憶しています。そして、そのような時間は大抵、お酒を飲んでいました。

2020年度、2021年度は、ほぼコロナ禍であり、土木工学教室の主任教授を務めていたので、ストレスが溜まりやすかったり、守りの姿勢に入っていたという理由はあろうかと思います。ですが、やはり自分の能力を最大限に発揮している感覚も少なかったし、結果としてあまり成長もしていなかった(調整能力とか、変な能力は付いたかもしれませんが)ように思います。頭脳を全くフルに使っていない感覚。この期間はこの期間なりに何らかの成長をしていた、と今はポジティブに捉えておりますが。

さて、今年度に入って、子供たちの学期期間中は基本的にお弁当作りの担当なので朝4時台には起床。それだけで少なくとも平日は余裕は無くなります。日中はほとんど隙間はありません。

土木学会の示方書の改訂が佳境に入ってきていることが主要因で、土日もほとんど休みがありません。8月~9月の夏休み期間は、出張も比較的しやすいので、国内外の出張も組んでおり、現状で8月22日から9月18日まで全く休みが無い、という状況です。

2021年度と違って、「やることがない」などと思う時間は無くなり、仕事も趣味もリラックスもやりたいことだらけで、なるべく優先順位を付けて時間を当てています。今朝も3時45分に起床で、6時05分に品川を出発する成田エクスプレスに乗りましたが、起床後も体操、シャワー、食事、出張準備を着実にこなし、NEXに乗車後も重要なメールを書いたり、このブログを書いたりしているうちに空港に到着しそうです。

極めて多くの方々と、クリエイティブな議論をする時間が2021年度に比べて増えています。

私にとっての研究は、学生たちと真剣に取り組む研究だけでなく、実務者たちとの研究、自然災害ミチゲーション研究拠点のマネジメント、学会の各種委員会、示方書の改訂、などなどすべての活動を含みます。

熱のこもったポジティブでクリエイティブな議論から、様々なアイディアが生まれてきますし、それは元々私の中にあった知識、経験などがつながった場合もあるし、皆さんとの共創で生まれてくるものもあります。それらの議論では頭脳をフル回転している感覚があります。そして、それらのアイディアを実践し、血肉とし、経験が蓄積され、さらにポジティブなスパイラルにつながっていきます。

やはり、多くの方々と刺激的な議論を積むことが極めて重要で、その中で成長させていただいていると実感します。

今年度、ここまで5ヵ月過ごしてきましたが、例年だと年度の準備期間、種まき的な期間という印象が強いのですが、今年度は中身の濃い5ヵ月だったように感じます。新しい研究も4月以降だけですでに3つはスタートしていますし、9月以降もさらに活発に動き回ると思いますので、どのような展開になるかとても楽しみです。

今日は久しぶりの海外出張で、ベトナムのダナンに向かいます。教え子たちを中心に多くの方々に出迎えていただくと思いますが、海外との連携、協働を強力に展開する私の中でのリスタートにしたいと思います。9月5日に国際シンポジウムを開催しますが、私の講演でも魅力的な情報を発信できるよう、これから機内で準備したいと思います。。。


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