5月31日にセメント技術大会の中での特別講演として、竹村公太郎さんが90分お話をされました。「日本文明の謎を解く」などの著者で、私は以前から大ファンでした。
竹村さんは文明を以下のモデルで表現しており、下部構造がインフラストラクチャー。4つの要素、「安全」「食料」「資源」「交流」で成り立っており、上部構造を支えています。下部構造は、動物も必要不可欠なもの。上部構造は人間だけが行うこと。
下部構造がジグソーパズルでできているところがミソ。一つでも崩れると文明すべてが崩壊します。
「交流」がイメージしにくいでしょう、と竹村さんもおっしゃっていました。そもそも我々人間も、父親と母親の遺伝子の交流から生まれている。クローンばかりでは人類は生きていけません。また、滋賀県が工業製品の付加価値を付ける力では47都道府県でNo.1なのですが、それは名神高速道路(1964年開通)と北陸自動車道という動脈が交わる部分だからだそうです。交流は生物にとっても不可欠、人間の発展にとってはもちろん、人間が生きることそのものにも必要。
だから、例えば橋一つだけを見てると無駄なものに見えても、それらの一つ一つのインフラが、実は我々にとって不可欠な交流を支えているのです。
とても面白い話なので、講義でも紹介しています。今日の横浜市の研修でも話しましょう。
交流は大切。大分元気になってきましたが、娘たちと交流していると、元気が湧いてきます。
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