シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

一人の場所

2006-05-06 10:03:15 | 旅・町歩き
ゴールデンウィーク。
行きの電車は満員で、「民族大移動」を思わせるが、
やがていくつもの町を過ぎ、
いくつもの駅で人が降り、
山間の小さな駅に降り立ったのは数人。

そして、駅を出て10分も歩いたところで、
私ひとりになった。
まわりに誰もいないゴールデンウィーク。

人が作って、棄てられたものを見る旅。
鉄道の廃墟というものだ。
写真の鉄橋は、二十年ほど前まで使われていたが、
隣に新しい鉄橋ができ、
そのまま壊されずに残された。

駅を降りて、この場に辿りつくまで二時間歩いたが、
その間、すれ違った人は一人だけだった。
しかしこの鉄橋には、同じようなファンが数人いた。
皆、車で来ていた。

詳しい紀行は、お気楽ブログに書くつもりだが、
どんなにうまく書いても、
八ヶ岳と、甲斐駒ケ岳を眺めながら、
ひたすら一人で歩いた二時間は、
表現できないかもしれない。

紀行・「お気楽ブログ第十話・棄てられたもの」