2022年冬…大府市の愛三文化会館で行われた
「宝くじ文化公演 秋川雅史・杜の音シンガーズ ハートフルコンサート」
出演者は秋川雅史さんと杜の音シンガーズ
指揮は家田厚志さん、演奏はN響団友オーケストラのみなさんで行われたコンサート
の続き…今回は
第ニ部の様子をばだらだらと…
指揮は家田厚志さん、演奏はN響団友オーケストラのもと
まずは杜の音シンガーズの唄声で
「いい日旅立ち」
から
各フレーズごとに主旋律のメロディーが女性のハーモニーだったり、男性パートがメインをとったりと入れ替わり、そこに被さる各パートのハーモニーが実に美しくて
気分は…この歌が流行った…中学生に戻ったかのよう…
「この広い野原いっぱい」
またまた美しいハーモニーを会場のハコいっぱいに響かせて、特筆すべきは山田華さんらソプラノパートの実に美しい響き…
「この広いホールいっぱい」に響き渡る
そして、3曲続けて、杜の音シンガーズの歌で
「昴」
それは、もう谷村新司さんの歌とは全く異なる世界観
実に優しさ漂う…厳かさもひそめた美しいハーモニー
女性ソプラノパートの唄声が際立つ
そして、それを支えるアルト、テノール、バスの唄声の響き…もう圧巻の一言…後半は、唄声がどんどんと被さって、よりドラマテックに…
MCは杜の音シンガーズの山田華さん
私達「杜の音シンガーズ」は今日唄っている懐かしの名曲をリアルに聴いていた世代ではないけど、歌っていると、こんな素敵な曲が隠れていたんだなと思って、歌詞も初めてみて、こんな素敵な歌詞だったんだと、自分たちが、歌の歌詞に励まされたりするような、そんな歌がたくさんあって、歌っていて幸せな気持ちになれると語って
ここで「そんな中、今日の曲が、世代のど真ん中であるだろう」と指揮の家田厚志さんをMCに巻き込もうと誘い掛けるも…
家田厚志さん、逃げたいような、そんなポーズ…
そこを山田華さんにとめられて…笑
一緒にMCを
家田厚志さん、開口一番「その世代どころではなく、もう少しで70歳という年齢…これらの曲はオンタイムで小学生や中学生のときに、よくきいた」と
山田華さんに「杜の音シンガーズ」の懐かしの名曲はどうかと尋ねられ
家田厚志さん
「今、お聴きになってる歌は練習を1回もしていない!」
お客さんのどよめきに「凄い才能でしょう!!」と
山田華さん
「練習していない…は語弊がある…」と言葉を添えるも
家田厚志さんが
「もちろん、一人一人は、ちゃんと練習なさってるけど、こうやって「杜の音シンガーズ」としては…」と語ったところで
山田華さんからの補足説明
「今回は感染症対策も重ねてオンラインで打ち合わせをしましょうということで、全員オンライン上で顔を合わせて、楽譜の細かいところまで確認して…今日の午前中はちゃんとリハーサルをして」と言葉を添えれば
家田厚志さんがいうには「杜の音シンガーズ」は、柔軟性があると…
こちらがこうしようというと、どんどん積極的に取り入れていただける…音色を変えようとかすぐアイデアをくれるので、一緒に仕事をしていて、凄く楽しいと…
山田華さん、「杜の音シンガーズ」は、とにかく歌うことが大好きなメンバーばかりなので、今日はメンバー一同、この日を迎えられてよかった…歌手になれてよかったとみんな思っていると思うと…今日は、聴きにきてくださってありがとうございました…と話をまとめて
秋川雅史さんを呼び込み
続いては、秋川雅史さんで
「りんご追分」
もうそれは圧巻の唄声の響き
力強さも加わって、カバー曲の域を超えてる感のする秋川雅史ならではの世界観…
耳を傾ければ…もう、凄さを感じるほどの唄声の響き
歌い終えては秋川雅史さんのMC
歌う立ち位置がいつも歌うステージのときよりも、ウンと後ろなのは、ここでディスタンスをとっていたんですね…と語り…そういった関係者の配慮に感謝の言葉を添えながら
でも、クラシックのコンサートではクラスターが起きたことは1度もないので、ご安心をと語って
今、54歳…声楽を始めたのは14歳のときだから、40年前のこと、40年間、ずっと歌の勉強を続けてきて、今も歌を練習し、もっとうまく、もっとうまくと思って、練習を続けていると
それだけ練習していると、去年出せなかった唄声が出せるようになってきて、50歳を過ぎても、まだ成長している自分に気づくと
クラシックの唄は男性の場合、ピークが50代だと言われているとか
今、ちょうど50代、でもまだピークに達したという実感はまったくなくて、まだ成長段階にいるような気がすると
でも、やっぱり人間だから、いつかはピークを迎えてくだってくることもあるんじゃないか…でも、それとは別に唄声がもし衰えていったとしても、人間って違う部分で成長していける部分もあるのではないかと…なので、生涯かけて、音楽というものは勉強するものだなと思って…
でも、やっぱり歌手という仕事をしていると、いつも頭の中で考えることは、引退っていつするんだろうということ
自分がピークを迎えたときに引退するのか、もう衰えて衰えて衰えた先に、引退するのか、これは全く想像がつかないし考えられないと
歌の、一番最初の師匠は父親だったと…30歳離れていて、今84歳…そんな父親が80歳を迎えた時にソロのリサイタルを行ったそうで
秋川雅史さんは客席から父親の唄声を聴いていたけど、そこには昔と変わらぬ唄声で歌っている父親がそこにいたそうな…80歳なのに…
それを聴いたときに、まだ父親を越えられていないんだな…私が80歳になったとき、今の唄声と同じ唄声で歌えたら、やっとその時に、父親に追いつくんじゃないかと思うと語って
さらに、こないだ愛媛県に帰る機会があって、その時に、父親が話していたけど、来年85歳になった時には、もう1回リサイタルをやりたいんだけど、と言っていて、生涯現役でいようとする父親の姿をみてると、なんだか勇気が湧いてきて、80歳になっても頑張らないとな…と思ったそうな…
目指すは生涯現役!と語って
次に歌う曲は、あるアスリートの引退を目の前に迎えた男の心境を歌った歌と
「チャンピオン」
まさに、歌の主人公に乗り移ったかのような表現…
熱情があふれんばかり…力強さの中に、寂しさも漂わせ…抑揚をつけたドラマティックな世界観…
それを支えるN響団友オーケストラのみなさんと一体感した、スリリングさも感じるこの演奏は、もう鳥肌もの…
ここでのMCは秋川雅史さん
「スタンバイ、どうぞ!」と次に歌う「杜の音シンガーズ」の繋ぎで、今から喋ると笑わせる…
喋ることをいつも考えないで、マイクをもった瞬間に、さて何を喋ろうかと思って、喋り始めることが多くて、今もしゃべることを何も決めてないけど…と笑わせながら
ここで、語るのは雨乞いの話…
雨乞いの踊りをするアフリカのある部族の話…
アフリカのある部族が雨乞いの踊りを始めると必ず雨が降るとか…
現代の科学文明の力をもっても天気を操作することはできないのに、その部族が雨乞いの踊りを始めると必ず雨が降る…
なんとも不思議な話だけど、よく聞いてみると、その部族は、いったん踊りを始めると雨が降るまで踊りを止めない…たとえ1週間だろうと1か月であろうと、ずっと踊りを続ける…そして、雨が降り始めると「やったー!我々が雨を降らせた―」って喜んでいる…
で、この話はどこに繋がっていくかというと、新型コロナウイルス感染症新規感染者数の状況も、こんなことになっているのではと
要するに、蔓延防止とか緊急事態宣言が発出されると、いつかは新規感染者数の数字が下がっていく…
ピーク時に蔓延防止とか緊急事態宣言を出せば…笑
数字は下がっていく訳で、それを国や政府が、蔓延防止の効果がでてきた…特に沖縄では効果が出て下がってきたなんて言ってるけど、
今回、蔓延防止の科学的根拠がないといって、「まん延防止等重点措置」を出さなかった県があって、それは愛媛県と奈良県…
でも、この二つの県も、他の都道府県と同様、新型コロナウイルス感染症新規感染者数の数は減ってきている…笑…と
本当に科学的根拠のないことによって、われわれは凄く大きな被害を受けていたりする…飲食店もそうだろうけど、今、54歳で、私自身は歌手として、やりたいことは、今までやってきたけど、音楽家として、これから活躍していこうとする人が、活動を制限されるのは、先輩としては、本当に苦しい思いでいると…
なんとか音楽業界、若い人たちが、どんどん活動できる場を少しでも作っていかないと…と思っているとまとめて
こういうフリで次の若者たちの歌にと
「杜の音シンガーズ」のみなさんは、本当に素晴らしく、前に共演したのは2年前…あの頃より、声に深みがあって、たぶん一人一人の唄声が、歳を重ねて、熟成していっているのではないかと思う…本当にいい響きになっていると絶賛したところで
「次の曲なんだっけ…」…笑
秋川雅史さん、プログラムをみながら、次に「杜の音シンガーズ」が歌う曲を紹介して「杜の音シンガーズ」にバトンタッチ
「杜の音シンガーズ」の合唱で
「Daydream Believer」
歌い出しは男性テノールの唄声がフューチャーされ、それにハモるバスの唄声が実に心地よい
サビのフレーズは女性のソプラノ・アルトのパートが前面にでて、心地よい響きで楽しませてくれる
曲の中盤はソプラノの唄声の響き…後半のサビは、唄声が重なり、そのハーモニーの美しさといったら…
忌野清志郎さんも思い出させてくれる…このモンキーズの曲は、ホント名曲ですね
そして
「愛しのふるさと」
しっとりと美しいハーモニーに魅了され…
女性パートの歌の響き合いから始まり…男性の唄声の響きが優しく調和して…心の中では、地元の合唱団だろうと「杜の音シンガーズ」のネーミングから勝手に想像しちゃってたことを、心の中で深く詫びながら
「杜の音シンガーズ」のハーモニーに心から癒される…
さて、歌い終えてのMCは山田華さん…
「宝くじ文化公演 秋川雅史・杜の音シンガーズ「ハートフルコンサート」も残すところあと1曲、秋川雅史さんが出演されるコンサートで、残り1曲となれば、もうみなさん、お気づきだと思われる、あの名曲を歌っていただきます」と秋川雅史さんをステージに招き入れる
秋川雅史さん
「本当に貴重な機会で「杜の音シンガーズ」さんとも2回目で…」と
さらに、山田華さんが山田姉妹というユニットで活躍されていることにも触れ、その山田姉妹のコンサートが、ここ 愛三文化会館で5月8日にあることを、秋川雅史さんが告知する
それを受けて山田華さん
「山田姉妹として、以前、秋川雅史さんと、新潟で一緒に歌わせていただいたことがあって、その時、初めて秋川雅史さんと歌うということで、私と妹は凄く緊張していて歌う前に一言ご挨拶をしてから舞台に上がりたいなと思って、ソワソワしていたら、楽屋の扉を秋川雅史さんが叩いてくれて、弁当を持ってて、一緒に食べようよ…って言ってくださって、緊張している私達は、びっくりして、よろしいんですかと…で、一緒に食べて、いろいろお話もして、緊張もほぐれて、本番も穏やかに迎えられたという…」
秋川雅史さんは
「私は一人で弁当を食べるのが嫌で、寂しがり屋なんですよ…それで一緒に食べてくれるかなと、おそるおそる声を掛けた…」と笑わせる
山田華さんは、あの時本当に嬉しくて、クラシック界ではドンのようなお方なので…笑…秋川雅史さんの歌はもちろん、お人柄も本当に素晴らしい方だなと…
秋川雅史さんも
「今回、「杜の音シンガーズ」さんとやれてうれしかった」と感想を
さらに、5月に「山田姉妹」でここでやるでしょう…その次には、山田姉妹と秋川のジョイントをここでやりたいですね!…と
この提案に客席拍手喝采
山田華さん
「ここからは秋川雅史さんにお任せして…私はここで失礼します」と
山田華さん退場…
秋川雅史さん「次がプログラム最後の歌、私がステージで歌うとなれば、あの曲を歌わずには、コンサートが成立しない」と
この歌を歌い始めたのが2005年のことなので、歌い始めてもう17年…2006年の紅白歌合戦で、この歌を歌って、みなさんにも広がった曲…
「「千の風になって」は秋川雅史の歌だと思われている方が多いけど、この曲は、私の歌ではなく、カバー曲、この曲を作った新井満さんが最初に歌い、その後、何人もの歌手がCDを出していた…それを聴いていい歌だなと思って、私も後からCDを出した…そこから、この歌が世の中に広がっていき、それから15年が過ぎた…15年間、ずっと変わらない表現もあるけれど、15年のうちに、知らない間に歌い方が変わっている部分もある…この曲は、難しい歌だけど、みなさんの心に少しは響く唄声で表現できるようになってきたかなと思っている…だから一番最初に録音した「千の風になって」のCDでの歌声を聴くと、恥ずかしい気がする…なんと未熟な表現なんだろうと思ってしまう…で、少しずつ歳を重ねるごとに、この曲の深さを表現できるようになってきたと思ったりもしています」と
「千の風になって」
詞は凄く儚くて…メロディーも切なくて…自然に還っていく…
久しぶりに、この歌を聴いた気がするけど、やっぱり、心に滲みますね…ホント名曲です…
私が墓に入ったら…やっぱりじっとお墓にはいたくないかな…淋しすぎるやん!!
と…そんなふうに思っちゃう年齢になっりゃいました…
これにて本編終了
しかし、当然ながら鳴りやまぬ拍手に応えて
UN
まずは、秋川雅史さんが登場し…家田厚志さん、さらには「杜の音シンガーズ」のみなさんを呼び込む…
MCは、秋川雅史さん中心に…山田華さんと家田厚志さん
秋川雅史さん
「この拍手って本当にありがたい」としみじみと…
コロナ禍になって2年になるけど、その間どうしてましたかと、山田華さんに問いかける…
山田華さん
「やっぱり決まっていたコンサートが目の前でなくなっていくのは初めてのことだったので、それからのコンサートも、毎回やれるのかどうかドキドキしてしまう」と…で…「今回、開催できて本当によかった」と
どれくらいコンサートがなくなったか、秋川雅史さんに問われ
山田華さん「今年は3,4本なくなっている…2年前の3月は10本くらい決まっていたのが全部なくなってしまった」と
秋川雅史さんは、この2月、他のコンサートは全部中止になっちゃって、この大府市のコンサートが2月になって初めてやれたとのことで、関係者のみなさんを含めた感謝の言葉を…
そして「こうやって、コンサートを企画してくれたのは宝くじさんのおかげ」と笑わせる…
それを受けて山田華さんが
「本日のコンサートは宝くじの助成金を受けて、開催されていて、チケット代も、ちょっとお得かなと思われるんでしょうけど、宝くじの売り上げから、こうしたコンサートだったり公共施設に役立てたりと、億万長者の夢を追うばかりでなく、いろんなところに役立ちますので、ぜひ、今は3月4日までバレンタインジャンボが発売されているので、帰り道に購入されてはいかがでしょう」
この口上には拍手喝采…笑
秋川雅史さんも「素晴らしい、次は、宝くじさんからCMがくるでしょう」と笑わせて
唐突に、秋川雅史さん、宝くじの当選金、3億円…3億円当たったら何をしますか…と家田厚志さんに質問をば
家田厚志さん
「みたこともないので…3万円くらいならつかうけど、3億円はつかいきれない…何か、いろいろと寄付するとか…」の発言に拍手が…笑
さらに、コロナ禍の期間中、どうされていたかを尋ねられ
「ボロボロでした…もう絶滅ですね…2020年はボロボロで、どうしたら持続化給付金がもらえるかを考えていた」と
秋川雅史さん
「じゃあ、音楽家みんな仕事がなくなっちゃったから宝くじを買おうよ…笑…バレンタインジャンボをぜひ」と宣伝もまとめて
「私は歌手として、クラシックの歌い手として、今一番たくさん共演しているソプラノ歌手の女性はウクライナ人…その彼女が、こないだバリトンの歌手を紹介してくれて、食事をしながら話をしたんだけど、そのバリトンの歌手はロシア人…音楽というのは、国境をを越えて、音楽を通して、通じ合える…一つになれる…音楽の力で少しでも世界平和になるように、私達は全力で歌っていきたいと思います」と力強く語って
「最後に、これからの未来の夢へむけて、応援歌として、この歌を全身全霊で届けたいと思う」と
「翼をください」
まるで平和を祈るように、秋川雅史さんの圧巻の唄声が、会場を包み込む…
それに寄り添うように、より秋川雅史さんの唄声が惹き立つように添える「杜の音シンガーズ」のハーモニー
曲の後半に行くにしたがって、ハーモニーが秋川雅史さんの唄声に絶妙に絡まってよりドラマティックに…
秋川雅史さんの圧巻の歌唱力…「杜の音シンガーズ」の美しいハーモニーに心が癒される想い…
昭和の歌が次々と…気持ちは10代に!!
腰が痛くても…気持ちだけは…気持ちは10代に!!
願うなら
腰痛止めの「つばさをください」ならぬ「つらさを(なんとかして)ください」…苦笑