島田博物館を出て「島田宿大井川川越遺跡」の川越街道をぶらぶら歩いてると、そこにあるのが
「島田市博物館分館」
その想い出を今回は…だらだら綴るということで…
「島田市博物館分館」の入り口は
旧桜井邸
1899年(明治32年)に建てられた民家だそうで…
「島田市博物館分館」は、この旧民家と…その奥に「海野光弘版画記念館」、さらにその奥に「島田市民俗資料室」があるんだな…
入場料は、「島田市博物館」の300円、私はJAFカードを見せて割引にしてもらえた240円の入場券で…ここにも入れちゃう…
要は一館あたり…240÷2=120円とお得!お得!!???
入ったら目に入る…土間の台所は、煉瓦造り…いかにも明治時代に建てられた感じの雰囲気
一階の「主人の間」…主人が主に使われていた部屋…そこから神棚のある部屋へと続く…
立派な神棚も…
光が差し込み、あたかも明治時代へとタイムスリップしたかのよう…
中庭も風情溢れる光景…
窓ガラスは明治時代の歪みのある手焼きガラスのものが多く残っていました…
中庭に面した廊下をわたろうか…笑
主の部屋には
掘りごたつ…おお、腰にも優しい…
一階「上客の間」…建物内で最も格の高い部屋
そして、2階へと…
階段は急…おそらく過去に、この階段で階段落ちした人も多くいたのではないでしょうか…
くたびれたので…一休み…???
一休みした後は、2階から裏庭を眺める…
中央にどどんとそびえるマキの木…実は庭の西側にもう1本マキの木があって、この対で夫婦マキじゃないかと言われているとか…
その奥のモダンな建物が
「海野光弘版画記念館」
階段を降りる…踏み外して頭を打って…あの世へ逝って、「階段」が「怪談」とならぬよう…気を付けて…
さてさて、「旧桜井邸」を後にして
裏庭へと…
「海野光弘版画記念館」へと…向かう通路には
釣瓶井戸…
昭和29年ごろの水道がひかれる頃まで使われていたとか…
その奥には…水舎や臼など…昔の農具が…所狭しに…放置…もとい…展示されてて
裏庭の中央には、ドドンとマキの木
この裏庭でフラフープや缶ぽっくりで遊べるようで…
私は、いいオジサンンなので遊びませんが…笑
ただでさえ…フラフラ…フラフープみたいに、足腰弱ってるのに…缶ぽっくりしてて、足を踏み外して、頭を打って、ぽっくり逝ったら大変ですしね…
そんな裏庭から桜井邸を撮る…
京都の数奇屋風な造り…
さらに、先ほど覗いた日本庭園風の中庭にも立ち寄る…
いやあ、風流ですな…
さて、この「旧桜井邸」の奥にあるハコモノが
「海野光弘版画記念館」
海野光弘さん…私、存じ上げていませんでしたけど…
島田市出身ではなくて、静岡市出身の木版画家とのこと…
島田市博物館が「海野光弘木版画展」を開催したことが縁となり、海野光弘さんの奥さんから全版画作品が同市に寄贈され、これをうけて市は、博物館分館の一施設として2000年に、この「海野光弘版画記念館」を開設したそうな
海野光弘さんは、残念なことに39歳の若さで他界されているとのこと…
訪問した日には
「所蔵品展 大地に立つ 祈り 未来へ 沖縄県・山形県」
館内の作品は撮影禁止でございました…
作品の感想は…そうだな…島田市にいながら、たったの240円(入場券代)で沖縄や山形に旅した気分になれて、お得!お得!!!…笑…って感じかな…
ただ、私、沖縄県や山形県に行ったことないのよ…これが、行ったことのある景色が作品になってると、その実際に見た光景と被せて、もっと吸い寄せられるように作品を眺めてたと思うんですが…なんせ、行ったことのない県ですから…ふぅん…といった感じで…眺めていただけで…
でも、行ったことのない街だけど…版画からは日本の原風景、温かみの感じられる作品が多かったです…
さてさて、「旧桜井邸」では風情のある光景…「海野光弘版画記念館」では、洗練された美しさを感じたけど…
この奥にある…「島田市民俗資料室」は、世界観が一変…笑
もう昔のものがごちゃごちゃに所狭しとおいてあって…まるで、倉庫状態の展示で…笑…
そう、ぐちゃぐちゃの倉庫を覗くような感じが…
外観からして、まさに昭和…
2室に分かれていて、まずは左側の展示室から…
まあ、こういった民俗資料室にあるあるの光景…
土曜日なのに…誰もいません!!
そう言えば、島田市博物館本館にも、旧桜井邸にも、「海野光弘版画記念館」にも、ほとんど人はいなかったような…
蛍光灯もLEDではないので…ノスタルジー感が漂います…
足踏みオルガンにある譜面は「一週間」でした…
♪月曜日に おふろをたいて
火曜日は おふろにはいり
水曜日に ともだちが来て
木曜日は 送っていった
金曜日は 糸まきもせず
土曜日は おしゃべりばかり
ともだちよ これが私の
一週間の 仕事です~
こんな「一週間」を送ってみたいものだ…
ああ、「しまだ(島田)…」もとい「暇だ(ひまだ)」ってね…
でも、この曲、ロシアの歌なんだ…
ロシアの軍人も戦争なんか行かず、こんな一週間を過ごしていればいいのに…
蓄音機…
こういったものをみると、心の中に自然と♪赤いリンゴに唇よせて~とメロディーが流れてくるのは何故でしょう…??
体験コーナー…黒電話…
もう…黒電話のかけ方の知らない方が多くいらっしゃるんですね…
有線放送機器
これは、電話としても昭和30年代の終わりごろまで使われていたとか…
電話として「有線(ゆうせん)」を「優先(ゆうせん)」して使っていたのかな…
トランジスタラジオ
♪Woo 授業をさぼって Yeah 陽のあたる場所にいたんだよ
寝転んでたのさ 屋上で タバコのけむりとてもあおくて
内ポケットにいつも Oh トランジスタ・ラジオ
彼女 教科書ひろげてる時 ホットなナンバー
空に溶けてった
Ah こんな気持ち Ah
うまく言えたことがない NAI AI AI~
と本能的に…すぐさま、これをみれば心の中に浮かび上がるメロディー
いやあ、沖さとしさんの「大井川」
この展示室で聴けるようにしてくれるといいのに…
のんべえ、大集合の図…
いっしょう(一升)徳利…これだけあれば…いっしょう(一生)ぶんの酒が…??あるわけないか…笑
ショーケースは名古屋の百貨店「MARUEI(丸栄)」さんかと思いきや「MARUHEI」さんでした
島田駅近くに化粧品専門店「MARUHEI」さんがあるようで
でもショーケースの中身は化粧品じゃなくて、お酒関連一色…
電卓がでかい…でも、そろばんよりはウンと楽!!
「ゲゲゲの鬼太郎」が喜びそうな「下駄」の展示…
と、そこに突然現れる、外国人、アメリカ人を思わせる顔立ちの…日本の軍人の等身大人形…
ここからは戦争関連のものの展示
国防婦人会のタスキとバッチ
軍靴やらヘルメットやら
こんな電波妨害テープも
アメリカ機投下の降伏勧告ビラ
ロシアは、なんかこの頃の大日本帝国みたいだもんな…
戦争は…いらない…
さて、話題を替えて
鉄ちゃんが大喜びの
島田駅汽車時間表
汽車に乗り遅れて「しまだー(島田ー!)」…もとい…「しまったー!!」と叫んだ人も多かったはず??
消防グッズ…
「火の用心 マッチ一本 火事の元」なんて言ってたけど…こんな私でも、10~20年はマッチを使ったことがないような…
土人形…空を見上げるこの角度がいいですなあ…
昭和の大ヒット曲「黒猫のタンゴ」を彷彿させる招き猫と…いい
なんでもあり…まさに昭和の品々の…バーリトゥード状態
さてさて、気になったのは、こちらの立ち入り禁止エリア…
なにが危険なのか
鬼太郎の下駄のように「下駄」が勝手に動き出すからでしょうか…
あるいは、祟りがおきるとか???
この片隅のエリアは通行禁止…
おそらく…床が腐って抜けてると思うのが、この原因で一番考えられることかと…
「下駄」が勝手に動き出す…祟られる…あるいは、不発弾が埋まっている…と思うよりも、一番可能性が高いと思うんですけど…
「危険 通行禁止」の真相はいかに…笑
さてさて、民俗資料室は、もう1室ありまして…
その入り口には
洗濯コーナー…人生の「せんたく」をたくさん間違えてきたような気がするなと思いながら…このコーナーを眺める
おばあさんは、川へ洗濯に行って、桃が流れてくるのを見つけた頃の洗濯
徐々に進化して
なんか、この洗濯機を洗濯したくなっちゃいますな…汚れが酷すぎて…
館内に入ると
まずは林業のコーナー
のこぎりがずらっと…
筏のかいはどこかい??…ここかい…笑
井川山林材鑑
さまざまな木が一覧できるようになってる…優れもの
続いては農業…
馬鍬
こんなふうに牛の後方に用いて、田畑を耕していたんですね…
とてモー、役に立ったんでしょうな…
「牛」にありがとう!ともうしあげていたことでしょう…
縄ない機
靴のメーカーではありません…それは、縄ナイキ…
縄ない機とは、藁から縄を作る優れもの
昔の「いま」…あ…「いま」といっても「今」じゃなくて「居間」
ちなみに、写真左の手指消毒液は…間違いなく…昔にはなかったものだと思われます…
白黒TVは「おばけのQ太郎」
おばQ…幼児の頃、大好きでした…今は「もろきゅう」の方が好きだけど…
カラーTVは、金八先生…
三原じゅん子さん、若い!!
むかしの夏のくらし
氷かき機…もしくは、これ、アイスクリーマーかも知れないけど…
扇風機…
基本的には、今の形と変わっていませんなあ
むかしの冬のくらし
湯たんぽ…
幼児の頃にはみかけました…
櫓炬燵
旅の道具…蓑と傘
これだけで、江戸時代の旅人って感じがしますなあ…
こちらの「民俗資料室」にも立ち入り禁止のコーナーが…
でもこちらは「危険 通行禁止」ではなく、
「ここから先は入れません」
先ほどの「危険 通行禁止」よりも、表現がウンとやさしいですな…
なので、こちらは、床が抜けるとか…そんな危険はないのでしょう…
実は…そこには展示すべき品々が未整理…まだ段ボール箱に入ったままであるようで…
この民俗資料室…昭和のものが…展示というよりも放置に近い感じで…笑…所狭しと置かれてました…
もっと整理したほうが…とも思えたけど…まあ、昭和だけに…しょうわない…苦笑
明治時代に行った気にさせてくれる「旧桜井家」に…版画の世界「海野光弘版画記念館」…そして、昭和のガラクタ?がてんこ盛り?と
異なったテイスト3つが、一度に楽しめちゃう
島田博物館分館…
島田博物館と共通で…JAFカード割引で…たったの240円なのに…
なんで、誰もおらへんねん!!
まあ、この時期…100パーセントソーシャルディスタンスが保てて、安心ではあったけどね…
ああ、お腹が空いた…そい言えば昼飯まだ(ひるめしまだ)だった…
チャンチャン!!!