2022春…藤枝「&Sugar + 南瓜」で小山卓治さんのワンマンライブ…
私にとっては久々の藤枝…
ここは、私の企画…ではなく…熱い小山卓治さんファンのTOSHIさん、そのみさんが、実行委員長のようなもので…
ここ「&Sugar + 南瓜」の開催に関しては…
TOSHIさん、そのみさんに、おんぶにだっこ…のような感じなのよ…
早々、久しぶりに今泉さんと再会…
いやあ、パンクロッカーのような様相,変わらないなあ…笑
その今泉さんに、動画の操作を最前列の席がない、体操座りのような状態での録画を頼まれまして…きっと私の撮った映像が編集されて、世にでるのでしょう…そんな、かぶりつき、真ん前でみた
藤枝「&Sugar + 南瓜」で小山卓治さんのワンマンライブ…のライブレポをば早速
とにかく
熱気が半端ない
TOSHIさん、そのみさんの熱い想いが…
そのまま…お客さんに浸透している感じ…
「&Sugar + 南瓜」内の熱気と興奮ときたら…
ジャニーズの登場を迎えた東京ドームのお客さんとなんら変わらない…笑
声に出せないご時世だけども、吐息がマスクから漏れんばかり…
あ、換気はしっかりとできている素敵なお店なので…ご安心を…
さて、小山卓治さん、その客席のボルテージを察知してか
のっけから
「傷だらけの天使 」
からスタート
手拍子で大盛り上がり
マスク越しに
♪Get Away~
そして、拳を振り上げて
熱い!アツイ!!
春なのに真夏のよう
新型コロナウイルスが気になって
おそらく来たくても
感染予防の観点から躊躇った…はばかられた人たちも
きっと多くいたに違いない…
そんな人たちの気持ちも
小山さんに届いているかのようで
唄声は熱い!アツイ!!!
もう歓声が溢れださんばかりの大盛り上がり…
「夕陽に泣きたい」
♪このままじゃいけない このままじゃいけない
あきらめちゃいけない ため息じゃいけない~
ホント
新型コロナウイルス感染症に振り回されてる世の中
ワクチン接種しても、効果がなくなることの速いこと
それでも、国家は接種せよ、というけど…
身体に蓄積されるダメージはどうなの…
♪このままじゃいけない このままじゃいけない
あきらめちゃいけない ため息じゃいけない~
サビのフレーズが
新型コロナウイルスと関連して
心に残る…
そんな歌じゃないのに…
この歌が作られたときは
そんなウイルスなんてこれっぽっちもありゃしなかったのに…
小山さんの唄が…言葉が…
願いのように…叫びのように…沁みる!沁みる!!
ちなみにこの歌、高橋研さんがニューアルバムに入れたいと思っている曲で
共作なので、当然のことながら、高橋研さんの色合いもよく感じられて
先程から、繰り返して、綴ってる
♪このままじゃいけない このままじゃいけない
のキャッチなフレーズが心にいつまでも残る…
「HEAT OF THE NIGHT」
ギラギラ感が感じられる
野性味あふれる小山さんが垣間見える…
よく高橋研さんが喩える言葉で
「都会の片隅で光と影を歌う男」
と小山さんのことを表現して口にするけど
まさしくそんな感じ…
平たい言葉で言っちゃえば
小山さん、めちゃめちゃかっこいい!!
♪HEAT OF THE NIGHT~
このサビのシャウトに陶酔!切れ味最高!!
ここで初めてのMC
最初に藤枝でライブをやったのは2013年7月と随分前のことで、地元の有志の方が企画をしてくれて、初めてライブをすることができたこと…その後も何度もこの街にこれて、「今日でなんと8回目です!素晴らしい!」と力強くいい放てば、客席から拍手が沸き起こる…
本当は2021年の9月にここでやる予定だったけど、新型コロナウイルス感染症のせいで延期になってしまって、今日になったことを語れば
客席から「待ってました!」の声が
「ありがとう!」と応える小山さん
「まだまだコロナ禍がおさまらない中でも、こうしてライブができた…そして、集まってくれて、本当にありがとう!嬉しいです!本当に嬉しいです!(拍手!)君たちは勇者だ!」とお客さんを褒め称える小山さん
「去年「「The Fool」と「VANISHING POINT」をリマスタリングして35年ぶりにリリースしたそのアルバムからの曲はもちろん、たっぷりと歌います」
と挨拶のMCをしめ
「いつか河を越えて」
ミディアムテンポの曲調にのせて、情景が、心象風景が浮かび上がる…
ちょっとした短編映画のように描かれる小山さんの世界観に浸って
この歌に耳を傾けて、ふと思い出したのが近江八幡の酒游舘での湯川トーベンさんとのツーマンライブ…
この曲を湯川トーベンさんとセッションしたんだよね…
また、あんな楽しい夜を実現したいなあ
♪ここでは誰もが口癖のように
こうつぶやいている
いつか河を越えて~
いやあ、歌が滲みる!沁みる!!
「Night After Night」
都会の片隅で懸命にもがく
男女の姿が映し出される!!
ここに描かれてる二人は…
悲しい結末で…でも、確かな未来への希望が感じられる
聴いてるとまるで短編映画をみているかのように
心象風景に場面が浮かんでくる
これまた聞き終わると「いつか河を越えて」と同様、良質の短編映画を観終わったような満足感が…
「Midnight Primadonna」
短編映画の世界観、3連発!!
都会の中の光と闇が浮かび上がる心象風景の中で、主人公の男の視線から描かれる…
静かなナンバー
メロディーラインの美しいこの曲
曲調の緩急が見事に際立つ…
ギターの響きの美しさ
それと融合する小山さんの情感たっぷりの唄声の心地よさ…もう鳥肌もの
小山さんの醸し出す世界観に惹きこまれる
唄い終えてからのMCは東日本大震災のこと
「2011年3月11日、東日本大震災が起きて今日で、ちょうど11年…報道では、1年に数回しか取り上げられなくなってしまったけど、震災にあった人には、まだまだ毎日が復興の想いだろうし、家族を亡くした人たちにとって、今日は忘れられない1日だと思う…震災から3年経った頃に、福島県の南相馬でライブをやった…事故を起こした原発から25キロしか離れていない街…そこで感じたことを歌にした」と語って
「ハヤブサよ」
♪いつものありふれた午後
いつものありふれた空
大地が泣いて 君は羽ばたいた~
まさに、この日だからこそのこの歌…
心が揺れる…
あの悲劇を忘れたかのように再稼働した原発
国に???マークを投げかけながら
心に響き渡る…
「3・11」に聴きたかったこの歌が
藤枝「&Sugar + 南瓜」で
その原発を批判するとかそういうストレートな視点ではなくて…この歌詞に…小山さんは詩人だなって…この歌詞を噛みしめながら、しみじみと思う
この光景…
一生、忘れることはないだろうな…
唄い終えては、次の曲へ繋げるMC
「次の曲、靖国通りは、東京にある通りなんだけど、別に靖国通り限定という訳ではなくて、この詞にはスターバックスがでてくるので、藤枝にもスターバックスのある通りはあるよね…ないとは言わさないぞ…米子にだってあるんだから…笑…だから、スターバックスのある通りをぼんやりと思い浮かべて聴いてもらうと、より伝わると思う…スターバックスが最後にできた県が鳥取県…その鳥取県に行ったら、「SUNABA珈琲」というのがあって、その「SUNABA珈琲」ができて、しばらく経ったあとに、スターバックスができたので、「SUNABA珈琲」と立場がなくなってしまった…」
とそんな悲しいエピソードも添えて…
すると客席から「共存共栄!」との声が上がって、それに大笑いの小山さん
「靖国通り、月曜の午後」
心象風景が鮮やかに浮かび上がり…
そこに描かれる…昔の彼女とばったり偶然に出会ったときの男女の姿
心象風景に浮かぶ男女は私に近い…50代の男女
そのときの主人公の心の揺れが…実に繊細に描かれていて…
そんなこと…
私にもあったな…と自己の経験と重ね合わせてもみたり
しっとりと描かれてる世界は等身大で現実的でもあり、また詩的でもあり、これぞ、小山さんの真骨頂とも思える歌…
♪あそこから天使が舞い降りてくるのさ でも誰も姿を見た者はいない~
しっとりと描かれてる世界は、この話の続きはそれぞれの聴いているみなさん個々で違うんだろうな…
ここで新しい歌をと
「冒険がはじまる」
家族愛がテーマのこのうた
会話から始まる…世界を平和になんて出来っこなくても、君の笑顔と新しい命を守ると…父親になる決意が綴られる
なんか、ウン十年前、娘が生まれた…あの瞬間を思い出す…そして、温かい気持ちになれる…
家族愛をテーマに、子育てや生きていくことを冒険に喩えて…
初めて聴いたけど、何度も味わってみたくなる歌でした
「Rock’n Roll's Over」
美しい旋律…ミディアムテンポのサウンドにのって
甘く…ハスキーな歌声が響き渡る…
優しさ、そしてウェット感が感じられる
♪Rock’n Roll's Over~
のサビのフレーズが響き渡る…
唄い終えてのMC
故郷熊本で大きい地震が起きたのは2016年7月のことで、今年の正月に帰って、熊本城に登ってきたと…
天守閣は再建修理も終わってて、上まで登ることができるようになったけど、そこから眺めた風景は昔と変わらなかった…全部の復興は、20年くらいかかるようで、こうやって全国ツアーをして廻ると、けっこう天災や震災にあったこんな現場に出会うことが多くて、そのすべてになにかできる訳じゃないけど、自分の立ち位置でできることがあればいいなと思って、「熊本応援ライブ」というのを年2回のスパンで続けていて、もう東京では14回めになると
そのライブの収益とそれから会場で売ってる熊本応援のCDの売り上げを熊本の復興に送っている…小さなことだけど、続けることが大切と思っていること…
2022年も5月に東京でやる予定…熊本応援ライブは、アルバム1枚の全曲を歌うというコンセプトで、5月はアルバム「はるか」を全曲やるつもりで…その「はるか」のライブテイクを全曲収録した「熊本応援CD」をそこで売るつもりだけど
「な、なんと、今日は前倒して作ってきました!」(拍手が沸き起こる!)
「熊本応援のために買っていってね!日本でここが一番早い発売だ!そんな熊本のことを思って作った歌を」と
「ばあちゃんごめんね」
この歌を聴けば
どこで聴こうと
お寺ライブの風景が浮かび上がる…
この歌…
歌声はどこまでも優しく…優しさが滲み出てる曲
♪ばあちゃんがくれるお菓子は茶色くて
いつもあんまり甘くない~
この歌詞が、幼少の頃に、確かにそうだったと、亡きおばあちゃんの想い出と被って、ぐっとくるんだよね…
次の曲は「種の歌」…アメリカで2001年9月に同時多発テロが起きた、テロの半年後に「グラウンド・ゼロ」という場所に立って、そこで感じたことを歌にした…でも、これは反戦の歌ではなくて、愛の歌、そして、家族の物語、憎しみの連鎖ではなくて、キレることもあるだろうけど、愛が浸透していけばいいなって最近のニュースをみて思うと
「種の歌」
小山さんが撒き続けてきた「種」は「芽」をだし
成長し
花粉が…飛び交い…
このところのコロナ禍で
今後が気にかかりながらも
この日の藤枝「&Sugar + 南瓜」のように
いろんな街のいろんなハコで…
こうした歌の「花」を咲かせてくれることが
ずっと続くといいな…
そんな希望を抱きながら
耳を傾け…小さな声で口ずさむ…
私に限らず、みんな心の中で一緒に唄ってた…優しい小山さんの唄声は「&Sugar + 南瓜」のハコの壁や床に染み入っていくかのように、温かさと優しさに包まれて…
次の歌は「ひまわり」…この歌を作った背景に、1970年に上映された「ひまわり」という映画が頭にあったと…
その映画はイタリア映画なんだけど、恋した二人がロシアの戦争に巻き込まれて、正面いっぱいに広がるひまわり畑がスクリーンに広がる…そのひまわり畑はウクライナで撮影されたひまわり畑だったと、そう語って
「ひまわり」」
戦乱のことも脳裏によぎりながら…今の時代背景にぴったりはまっていて、唄はぐるっと廻って帰っていると言いましょうか…詞が、唄が滲みる!沁みる!!
♪その人の女房はある日絵ハガキを受け取った~
この曲を初めて聴いた時の
歌い出しのこの歌詞に衝撃を受けたことを今でもはっきりと思い出す…
もう歌詞を読めば…
その歌詞どおりに歌っている小山さんのCDを聴けば
(CDだから、当たり前!)
音楽なのに…文学的…
歌そのものが…短編小説のようで…
驚愕し、何度も何度も繰り返し聴いた
私の若かりし頃の記憶がよみがえる!!
いやあ、この夜も唄声は
間違いなく心に沁みました…
もうライブも後半戦
…での小山さんのMC
今日のツアーは今日から始まって、明日、明後日と続くけど、毎日、コロナのニュースをみながら、大丈夫かな、お客さん来るのかな…1対1のライブになるんじゃないかと言った悪夢に悩ませられながらやってきたんですけど、本当に集まってくれて嬉しい…1983年にデビューしたから、今年でデビュー39年目、来年、2023年は40周年!…と小山さんが発せば
客席拍手喝采!
「なんか、でかいことやろうか!ぜひ、参加してね!OK!さあ、盛り上がっていこう!」と
ここからは盛り上がっての
「Aspirin」
手拍子のボルテージもあがる!あがる!!
ボルテージ!!は最高潮に!!
♪~アスピリン アスピリン
誰か俺にくれないか
アスピリン アスピリン
ほらまた頭が痛くなる~♪
拳を突き上げ
客席大盛り上がり
大興奮の「Aspirin」
「最後の曲です!きてくれてありがとう!」と
本編ラストは
「最終電車」
コロナに戦争、世の中の歯車が狂っているけど負けずに
幸せな朝を迎えたいと…
心から思う!!
「明日こそは幸せな朝を迎えたい」
どん底のときに…
どん底のときに…
このサビを口ずさんでは…私自身…
なんども助けられてきたような…
きっとこの歌を口ずさむことで
これからもずっと
コロナ禍で…戦争の影響で軍事防衛費アップ??…値上げの上に課税率アップとんでもない目に遭わされているように思われるけど
みんなを勇気づけてくれるに違いない…
私も…これからも、この歌を口ずさみながら
この歌に助けられたい…心からそう思って
マスク越しに大合唱!!
といっても飛沫が飛ばないくらいにね…
もう、大盛り上がりで本編終了
鳴りやまぬ拍手に応えてUN
小山さんも、今年一番の盛り上がりをお客さんから感じて
「ありがとう!凄いな!ガッツだな…」
そして、自分に言い聞かせるように
「まだ、始まったばかりじゃないか!」
そして「今日のライブを企画してくれた方が手作りのチケットを作ってくれて、そこに一篇の詞が書いてあるので、その歌を歌おう」と
「Yellow Center Line」
当時、小山さんが感じていたことが、今になっても色褪せずに、思いが心に響く…
今でもなんらかの差別は形を変えて、どこかに潜んでいて…ホント歌は、色褪せない!!!
「世界はすばらしい」
手拍子自然発生の
コロナ禍じゃなかったらみんなで大合唱できちゃうご機嫌な曲調…
この歌、未来へ向かう明るさ…「サッチモ」の「この素晴らしき世界 」に匹敵するくらいに気持ちが明るくなる歌で
♪世界はすばらしい~
いやあ最高の気分!!
「卓治もすばらしい!!」の声が客席からも
もう、鳴りやまぬ拍手!拍手!!
ここで再度物販の紹介を挟んで
「終わったからといって、さっさと帰らないで、一回、物販のところを通って…笑…今日はきてくれてありがとう!そして、このお店!また呼んでください!」と
ラストは
「もうすぐ」
小山さんの優しい唄声が
藤枝「&Sugar + 南瓜」の空間を包み込む
唄の世界観とは
まったく関係ないけど
「もうすぐだからね」の小山さんの唄の言葉に
心から…心から
新型コロナウイルスに振り回される日々を終わりにしたいという願いが…戦争が、早く終わりにしたいという願いが
「もうすぐだからね」といった歌詞に重ねられる
ヒートアップしたみなさんの心を穏やかにさせるように、ラストはしっとりと…
けして希望が待っている訳ではないけど…「一息つける場所」が目の前にあるといいな…そんな願いが感じられる「もうすぐ」
最後には、小山さん、力強く「また来ます!」と〆た…
TOSHIさん、そのみさん、お疲れ様でした!!「&Sugar + 南瓜」のママさん、お久しぶりでした!!
初日なのに…つい私、呑み過ぎました…
以前、ここ藤枝でへべれけになったことを思い出しました…笑
そして、久々に「濃い」旅の同行となった今泉さん…まさに、この日が珍道中のスタート…笑いました!笑いました!!
いやあ、♪世界はすばらしい~けど
特に「藤枝」は素晴らしい~
だって、そもそも、企画から、TOSHIさん、そのみさんに、おんぶにだっこ…のような感じですからね…