2022春…刈谷Sundance(サンダンス)で
小山卓治さんの
〈小山卓治ワンマンライヴ〉
もう、このところの小山卓治さんの愛知県のライブではホームといってもいいほどの、ここ刈谷Sundance(サンダンス)
このところ、年に1回は必ずと言った…高齢の…もとい…恒例になってる刈谷Sundance(サンダンス)でのライブ
物販奥の水槽にいてる「さんちゃん」も、1年ぶりの再会に興奮気味でありまする???
さてさて、サンダンスといえば…高齢の…もとい…恒例になってるマスターとのセッション…
リハも滞りなく…
でも…高齢に…もとい…恒例にしなかったことがありまして
今まではリハ後に…要はライブ前に…、美味しい!美味しい!!サンダンスのハンバーガーをいただいてたんで、小山さん、満腹状態でステージに登場してたんですが…今回は、ライブ後に提供してもらうことに…
まあ、他の会場のライブで…ライブ前に満腹…なんてことは、あり得なかった訳で…
ここは他会場でのライブと同様…満腹ではないベストコンディションで…
アメリカ風のこのお店…なんか、マネージャーの今泉さんの風貌がぴったりあってるなあ…
アメリカの郊外にあったら、お客さんが、こんな髪型で、ハーレーダビッドソンに乗って、やってきそうだなと思いつつ
…刈谷Sundance(サンダンス)での小山卓治さんのライブレポをば早速
あ、今回も私、撮影係でして、最前列から動けませんでしたので、ライブ写真は小山さんのアップ、横顔ばかりですんで、小山さんのファンの方、写真も一緒に楽しんでくださいな…
ステージに登場するなり、まずは
「夢の島」
…から…
カッティングの鋭い
ギターの音色にのせて
小山さんの唄が…このハコいっぱいに響き渡る!!
ちょいとハスキーな
小山さんの唄声が実に心地よい…
♪夢の島へ 夢の島へ
俺達はやって来た~
もう、のっけから小山ワールドに惹きこまれる
「サンキューありがとう!」と一言発して
「PARADISE ALLEY」
自然発生する手拍子にのって、躍動的な小山さんの歌
いやあ、小山ワールドにどっぷり浸って、その心地よさといったら…
「Escape」
マイナー調の都会の片隅で蠢くような
躍動感…
このマイナーな旋律が小山さんの唄声にハマってて
聴いててゾクゾクっとさせられる
このなんともいえぬ感じ…これぞ、小山さんの真骨頂!
♪Escape~
のサビのコールはマスク越しに大合唱!
♪Escape 追われてるのは誰
Escape 追いかけるのは誰~
追いかけてくるのは
新型コロナウイルス???
なんて思ってしまった私は
心がすでに感染してるのかも…
もう…
新型コロナウイルスに振り回されて
くたくた…ですからね…汗
そんなことを思いながらも、強弱をつけてシャウトする小山さんがカッコよくって…
唄い終えて初めてのMC
「来てくれてありがとう!サンダンスに来るのは、今日で3回目…2019年の8月に来て、去年の9月に来て、今回で三回目…去年、新型コロナウイルスが蔓延してたコロナ禍で、イロイロなところでライブが中止、延期する中で、このサンダンスだけはやらせてもらえたんだよね…なので勢い余って、1年足らずでまたまたやってきました…まだまだ、コロナが蔓延してる中なので、今日は予約が少なくて大丈夫かなと思っていたけど、いっぱい集まってくれて嬉しいです…ありがとう!今日はたっぷり歌います!恒例のマスター小林さんとのセッションもあります…たっぷり楽しんでね」と語って
「Night After Night」
都会の片隅で懸命にもがく
男女の姿が映し出される!!
ここに描かれてる二人は…
悲しい結末で…
聴いてるとまるで短編映画をみているかのように
心象風景に場面が浮かんでくる
聞き終わると良質の短編映画を観終わったような満足感が…
「Midnight Primadonna」
メロディーラインの美しいこの曲
曲調の緩急が見事に際立つ…
ギターの響きに心奪われ
それと融合する小山さんの唄声の心地よさといったら…
今日は新しく作った歌をと
「ダリア」
ダリアを印象付ける…まるで詩のような世界観の曲で、ミディアムテンポにのせて、等身大の小山さんが自身の経験、思い出などを振り返るような内容が綴られた曲の世界
ちょっと歌詞が聴きづらくなった場面があったけど…
曲全体としては、優しさが包み込み…どこか懐かしく…浮かぶ心象風景はモノクロで…
♪そんな君に買って帰る花 君はダリアのように笑った~
優しさがクローズアップされる、まるで短編小説を読み終えたような感動を感じて…ぜひぜひ、もう一度、歌詞を噛みしめながら聴いてみたいと思えた新曲でした…
「オリオンのティアラ」
内面を包み込むような優しい唄の世界
壮大な世界観を背景に…日常的な優しさ溢れる愛が綴られる…
優しさ溢れる
「オリオンのティアラ」
心象風景に浮かぶのは
郊外のカフェ…広がる田園風景…
♪~仕事のこともちょっと忘れ
昨日の喧嘩のことも忘れてさ~
この歌詞が…日々の忙しさ…
ちょっとした人間関係の難しさなど…
日々感じていることと重なり合って…
この歌詞が…
不思議なくらい…
心に滲みた…
それはもう
…心が…痺れるほど…最高でした!!
唄い終えてのMC
故郷熊本で大きい地震が起きたのは2016年7月のことで、今年の正月に帰って、熊本城天守閣に登ってきたと…
天守閣は整備が整っていて、上まで登ることができるようになったけど、他の箇所はまだまだで…こうやって全国ツアーをして廻ると、いろんな場所でそういう災害に見舞われている場所があって、何かできることはないかなと思うんだけど、そんなにすべてのことに対してやれることはない…でも、自分の立ち位置でできることがあればいいなと思って、「熊本応援ライブ」というのを始めている…「熊本応援ライブ」をやって、そのライブの収益とそれから会場で売ってる熊本応援のCDの売り上げを熊本の復興に送っている…小さなことだけど、やらないよりはましだろうと思って、年2回のスパンで続けていて、もう14回くらいやっている…毎回…熊本応援ライブは「熊本応援CD」というのを作って、今年も5月にやるんだけど、その5月にやるときに売る「熊本応援CD」を今日すでに持ってきています…」
客席から沸き起こる拍手!!
「今日はアルバム「はるか」のライブテイクを全曲収録した「熊本応援CD」を作った…よかったらぜひ!次は故郷、熊本のことを思って作った歌を」と
「ばあちゃんごめんね」
昨夜、藤枝でも聴いたけど
この歌を聴けば
どこで聴こうと
お寺ライブの風景が浮かび上がる…
この歌…
歌声はどこまでも優しく…優しさが滲み出てる曲
♪ばあちゃんがくれるお菓子は茶色くて
いつもあんまり甘くない~
この歌詞が、幼少の頃に、確かにそうだったと、亡きおばあちゃんの想い出と被って、ぐっとくるんだよね…もう2日続けて、亡き祖母のことを思い出しながら…
「成長」
若かりし頃の…等身大の小山さんが感じられる歌
♪うまく生きるため見つけたやり方
それだけじゃ足りない
分かりあえた友は1人ずつ去っていき
街角でこぶしが空を切る~
3フィンガーで奏でられるこの歌…ときにはシャウトするかのように
歌詞が心に沁みて沁みて…
小山さんは詩人だなと、心から思う
♪そして今 俺は彼女と2人で
空を見あげてる
ひとつひとつの謎が浮かんで
そして消えていく
俺達の心にその時宿ったものを
今から大切に育てたい
その心を愛と名づけよう~
エンディングの「愛」に心から救われる…
唄い終えて
「2011年3月11日、東日本大震災が起きて昨日で、ちょうど11年…この震災のニュースも11日前後数日しか取り扱われなくなった…でも、震災にあった人には、毎日、心を痛め、家族を亡くしたり大切な人を失った人にとっては、忘れられない1日になっていると思う…震災から3年経った頃に、福島県の南相馬でライブをやった…南相馬は事故を起こした原発から25キロしか離れていない街…そこで感じたことを歌にした」と語って
「ハヤブサよ」
♪いつものありふれた午後
いつものありふれた空
大地が泣いて 君は羽ばたいた~
昨夜も聴いたこの歌…なのに
心が揺れる…
あの悲劇を忘れたかのように再稼働した原発
国に???マークを投げかけながら
さらに、戦争がウクライナ、ロシア間で起きて、その映像と東日本大震災の映像が被って見えたのがつい最近のこと
♪ハヤブサよ 大空を舞い
しかっておくれ
あの時僕らは間違った
道を選んだんだと~
詞が心に響き渡る…
唄い終えては、次の曲へ繋げるMC
「次の曲、靖国通りは、東京にある通りなんだけど、便宜上「靖国通り」の名前をタイトルにつけただけで、別に「靖国通り」の歌じゃなくても大丈夫…みんなの知っているどこかの通りを思い浮かべてくれればいいと思う…この詞にはスターバックスがでてくるので、俺のうちの近所にもスターバックスのある通りがあるけど、そんな近くのスターバックスのある通りを思い浮かべて聴いてもらえれば」と
「靖国通り、月曜の午後」
昨夜聴いた時と同じような心象風景が鮮やかに浮かび上がり…
そこに描かれる…昔の彼女とばったり偶然に出会ったときの男女の姿
心象風景に浮かぶ男女は私に近い…50代の男女
そのときの主人公の心の揺れが…実に繊細に描かれていて…
そんなこと…
私にもあったな…と自己の経験と重ね合わせてもみたり
しっとりと描かれてる世界は等身大で現実的でもあり、また詩的でもあり、これぞ、小山さんの真骨頂とも思える歌…
♪あそこから天使が舞い降りてくるのさ でも誰も姿を見た者はいない~
しっとりと描かれてる世界は、この話の続きはそれぞれの聴いているみなさん個々で違うんだろうな…
次の歌は「ひまわり」…この歌を作ったのは1984年になるんだけど、背景に、1970年に上映されたイタリヤ映画の「ひまわり」が頭にあってイメージしたと……
その映画はソフィア・ローレン主演の悲しい恋の物語…その映画の中でスクリーンいっぱいに広がるひまわり畑のシーンがあって…そのひまわり畑は実はウクライナで撮影されたシーンなんだな…ウクライナの国の花は「ひまわり」…そんなことを思いながら作った歌
「ひまわり」
今、この時代だからこそ余計に聴きたくなる「ひまわり」
戦乱のことも脳裏によぎりながら…今の時代背景にぴったりはまっていて、唄はぐるっと廻って帰っている…漠然とそんな想いを感じながら
♪その人の女房はある日絵ハガキを受け取った~
街を舞台に描かれる
短編小説のようなショートストーリー
実際の「ひまわり」が咲き乱れる光景はストーリーの中では
登場しない…
でも…この曲の印象は
絵葉書の中にある「ひまわり」に集約されていく…
その絵ハガキの中の世界が
主人公にとって手が届きそうで手が届かない世界…
日常が淡々と…希望も絶望もなく過ぎていく…
なんか…
初めてきいたときに
「なに、この曲…」と衝撃を受けたことを思い出す…
1990年ごろに私はこの曲と初めて出会って
(一番最初に小山さんを知ったのは「Passing Bell -帰郷- 」
そこから遡るようにして出会ったのがこの「ひまわり」)
当時、メッセージ性が強い曲ばかりが
流行ってた中で
この曲は…最初は訳がわからず…
聴けば聞くほど
スルメのように味が出るような不思議な感覚のこの曲に
魅了されていったことを…
「Once」
ミディアムテンポにのせて、郷愁感の漂う曲調…そして歌詞…
小山さんが描くショートストーリーを心象風景に浮かべながら、良質の短編映画を観終わったような満足感…
♪他愛ない無邪気さや
張りつめた孤独や
くすんだ明るさや
的はずれの怒りや
もろすぎる気高さや
すり切れた絆に
もう2度と会えない~
切なさをも含んだサビのシャウト!畳みかける言葉の渦は圧巻!
もうライブも後半戦
…での小山さんのMC
…1983年にデビューして、今年でなんと、デビュー39年目、来年、2023年は40周年!…と小山さんが発せば
客席拍手喝采!
「なんか、でかいことやろうか!期待してくれ!さあ、盛り上がっていこう!」と
ここからは盛り上がっての
「Aspirin」
手拍子のボルテージもあがる!あがる!!
ボルテージ!!は最高潮に!!
♪~アスピリン アスピリン
誰か俺にくれないか
アスピリン アスピリン
ほらまた頭が痛くなる~♪
拳を突き上げ
客席大盛り上がり
大興奮の「Aspirin」
そして本編ラストの曲は
これまた大盛り上がりの
「カーニバル」
自然発生する手拍子
みんなで、マスク越しに
♪俺達ここで生きていかなければ
ちっぽけなカーニバルに乾杯~
これにて
本編終了
まだまだ…これで終われない
鳴りやまぬ拍手に応えてUN
小山さん登場し
「じゃあ、ここで紹介します…マスター小林さん…ここでは恒例になっております…今日はビデオを撮ってますんで、やり逃げはききません!」
「カメラ、結構廻ってますよね…」とマスターが言えば…
小山さん、笑顔で
「これYOU-TUBEで流します…笑」
「OK!じゃあ、行ってみよう!」と
マスターとのセッション
「傷だらけの天使」
マスター躍動感満載!めちゃカッコイイ!
激しいリズムに大盛り上がり””
その躍動的なリズムにのって小山さんのシャウトが映える!映える!!
♪GET AWAY~
コブシを振り上げ、心の中で一緒に歌いながら
♪GET AWAY~
♪GET AWAY~
♪GET AWAY~
小山さん「素晴らしい!!じゃあ、行ってみよう!!」と
もう1曲マスターと一緒に
「世界は素晴らしい」
手拍子自然発生の
マスク越しにみんなで大合唱できちゃうご機嫌な曲調…
疾走感溢れるメロディーに乗せて、小山さんの前向きな明るい気持ちが歌詞に綴られる…
お客さんは…小山さんの唄を堪能しながら…サビのパートは…声を合わせて
♪世界はすばらしい~
UNが終わっても鳴りやまぬ拍手!拍手!拍手に応えて
モアUN
「ありがとう!1年足らずで、こうやってサンダンスにきて、こんなにお客さんが来てくれるとは思わなかった…ありがとうね…ちなみに、今回、俺は昨日、静岡の藤枝でライブをして、明日岐阜県と愛知県の県境あたりの各務原でライブをする…今日と明日は1曲も被りませんと言うことだけ申しておきましょう」と
ここで物販の紹介を挟んで
「買っていただいた方にはサインを…女性限定で熱いハグをさせてあげます」と笑わせて
ラストの曲は
「もうすぐ」
小山さんの優しい唄声が
サンダンスの空間を包み込む
唄の世界観とは
まったく関係ないけど
「もうすぐだからね」の小山さんの唄の言葉に
心から…心から
新型コロナウイルスに振り回される日々を終わりにしたいという願いが
「もうすぐだからね」といった歌詞に重ねられる
しっとりと…しっとりと…
第二夜の短編小説は幕を閉じたのでした…
「ありがとう!また来ます!必ず来ます!」といった
力強い言葉を残して
写真はサンダンスのマスターと小山さん
そして、ライブ後に…いただいた…
サンダンスのハンバーガーとスペアリブ
もう、めちゃめちゃ美味しいから、是非食べに来てね…絶品だよ!!
あと、私の撮った動画も折り込まれている
小山さんの公式でアップされたこちらの動画も、ぜひ一緒に楽しんでくださいな
そしてまた、小山さんのライブ会場で会いましょう!!!