2020年秋…
「豊橋HOUSE OF CRAZY」で
栗コーダーカルテット+安宅浩司さんのライブ…
休憩挟んで
第2部
第2部は…まずは安宅浩司さんの弾き語り!
一人でのライブをするコーナーから
簡単に自己紹介をし
まずは
「それから」
ミディアムテンポで跳ねる感じのする優しいサウンド
心地よいリズム…そして「うた」
初めて聴いた歌だけど、情景が心に浮かんで、等身大の安宅浩司さんが、垣間見えるよう…
ソロアルバムを今年の2月に出したけど、それ以来ライブができずに、ついこないだ久しぶりにライブをやったときに関島岳郎さんがみにきてくれて、緊張したと…さらには、みなさんの緊張が伝わってくるようといったMCを挟んで
「今だから」
ユルイ感じの曲なんだけど、不思議と気持ちが前向きになれる曲、唄声は淡々と…それでいて、歌から優しさが伝わってくる…
歌い終えて、栗コーダーカルテットの栗原正己さん、川口義之さん、関島岳郎さん、揃ってステージに登場
栗原さん、安宅さんに
「ものすごく、グタグタな曲はやらなかったね…でも、声もギターもこのハコに合っている、ギターの音色も声の出具合いもよくて、2曲でやられてしまった」と絶賛!
関島さんも「今日一番安定した演奏だった」と持ち上げる
なんでも、安宅さんのアルバムには、川口さんから借りたサックスを使って、安宅さん自身が演奏しているとのことで…
川口さん「CDを聴いて、凄くしっかり吹いててびっくりした」と
そこから、一つの楽器がちゃんとできる人は他の楽器もできる人が多いんじゃないか…という話題…
関島さんは、トランペットの名人は歌もいけるとか、…役者は凄くて、友人の役者、役のオーディションに応募して、バンジョウを弾けるか尋ねたら、ホントは弾けないのに弾けると答え…一生懸命練習して舞台に…とか
川口さんは、戸田恵子さんも即興で、リコーダーでセッションしたけど、吸収する力が凄かったとか…
で、川口さんが語る…
フルート、ホントは吹けないのに、吹けるってやったら、酷い目に遭ったと…なんでもレコーディングで音を消されたそうな…役者はよくても、ミュージシャンは、それをやってはいけない…笑…それ以来、レコーディングでは、フルートやクラリネットは吹かないようにしているとか…
さらには、レコーディングの苦しみ、演奏を終え、ばっちりだと思ったら「イイ感じだね」って言われると、もうその瞬間にヤバいって思うと…だってその先が…それよりうまく演奏できることはないから…ここをこうしてと言われても、できるものじゃないと…なので、サックスでレコーディングを呼ばれると、あの方の方がいいんじゃないと…他の人を紹介するとか…
これは、栗原さんも経験あるらしく、リコーダーの依頼がくると、もっと上手な方がいらっしゃいますよって
でも、気の毒な方がいて、栗コーダーカルテットの演奏を制作者が聴いて、リコーダーがめちゃ上手い方が、僕らの真似をして吹かなければならないこともあると…上手い人が下手に吹かなくちゃいけない…ビブラートやめてくださいとか、音程をちょっと外してくださいとか言われて気の毒な…
といったMCの後には
ウクレレの伴奏とともに
リコーダーで
「オニオンビール」
川口さんの三板(さんば)で刻むリズムが心地よい…
そして南国気分を漂わせるウクレレの音色
聴いててまったりした気分に…「オニオンビール」を飲んでいないのに、あたかも「オニオンビール」を飲んでいるかのように、心癒され、酔いしれる…あ、ASAHIのスーパードライを呑んでました…笑
後半は、喋らないつもりだったけど…またまた語りだす川口さん…
話題は、沖縄の話
三板(さんば)という沖縄の鳴り物の楽器は、沖縄で女性がよく使われるそう…もともとこの楽器は、栗コーダーカルテットで沖縄にレコーディングに行ったときに、ネーネーズの元祖のような方「フォーシスターズ」の伊波みどりさんに教えてもらったんだそうな…もちろん、三板(さんば)の鳴らし方、リズムのとり方などめちゃ上手いんだけど、本格的に鳴らすと、栗コーダーカルテットの音楽に合わなくなるので、中途半端にやっていたときに、その伊波みどりさんがコンサートをみにきてて、演奏が終わった後にまた習いましょうね…と言われたとか…
さらに、今年、コロナ禍の合間を縫って、2回石垣島に行った話…民謡歌手、鳩間可奈子さんの父母がやっている「島唄ライブ芭蕉布」というお店があって、緊急事態宣言が開けたあとに行ったそうな…そのお店も2カ月ほど閉めてたらしく、タイミングがちょうどよかったと…で、旦那さんは三線とかで歌ってくれるのに、奥さんは全然歌ってくれなかったそうな…なのに、川口さんに、太鼓を叩いて、なんて言ってくるので、もちろんやるんだけど、そのお店に3回通った3回目の時に、その奥さんが太鼓をたたいてくれて、それがめちゃめちゃうまかったそう…タイコだけではなくて、歌も三羽(さんば)も…めちゃいいグルーブができてたそうで…なので最近は、この三羽(さんば)をちゃんとやろうと…
その話をきいてて、関島さん「上達してるってことが言いたかった…笑」
栗原さんも「以前、キンキンと鳴っていたのが、やわらかくなってる」と上達の相槌をば…
それに対して川口さん
女性のようにやるのは、最初恥ずかしかったけど、やはり手本通りやろうかなと…石垣島にある「島唄ライブ芭蕉布」…いいお店なのでぜひ…とまとめて…
次の曲はウクレレ2本で
ここで、話に夢中だった川口さん、慌てて、あ、ウクレレだった…笑
映画「 スティング」より 「エンターテイナー」
お馴染みのあの名曲…
でも…めちゃめちゃまったりと…してて…
心癒される!!
「鉄腕アトム」
これまたゆるーい「鉄腕アトム」
でも、あの高度経済成長の頃ではなくて、今のこの現代にマッチした感のする「鉄腕アトム」
私は、幼少の頃にみてた勢いのある「鉄腕アトム」のテーマよりも、栗コーダーカルテットの演奏する「鉄腕アトム」のテーマの方がウンと好きだな…
無理して頑張らなくていいんだよ…的な感じがね
川口さんと、安宅さんの奏でる感じがね…
演奏を終えて、川口さん
ウクレレはナイロン弦で、ギターに比べれば指は全然痛くないんだけど、安宅さんに、こっちの方がチューニングが楽だよと言われたこのナイロン弦は指が痛かったとそんな話題…
さらに、外国の方は、身体があんな大きいのに、よくデカい手で演奏できるよね…とか語りながら…
一言「あ、これ、先に延びる話でもないけど…笑」
「羊どろぼう」
いやあ、ほのぼの感があって、牧歌的な感じも漂って…いいねっ!
MCは
CDを出した瞬間に、コロナで売る機会もなくて、両手両足縛られた状態でと…新譜「ON AIR NHK RECORDINGS」やオリジナルの新譜「平凡」、そして25周年ベスト盤の紹介…
その25周年ベスト盤はいろんなゲストと演奏しているのが、初回限定版でついていると…
川口さん…それだけで、1枚として発売した方がよかった…おしいことをした…
栗原さん、笑いながら、それ、ステージでする話じゃないかも…と答えながらも、久しぶりにツアーにでで、じわーんときたと…感動の言葉を添えて
「The Apple Incident」
関島さんの奏でる口琴がなんとも神秘的な雰囲気を醸し出し…それがまるで、リコーダーの音色に溶け込むよう…
実に摩訶不思議な世界観を醸し出し…深い海底に…潜り込むような…
演奏を終えて川口さん、関島さんの暗黒部分をみるかのようだと
関島さんは、この口琴を使える曲は2曲しかないそうな…もう1曲は、子供が大笑いする曲だと
川口さん…曲って面白いとしみじみ…
同じ曲でも、栗コーダーカルテットが演奏するのと、そうでないのとは全然違う訳だしと…なんでも、かつては、この栗コーダーカルテットにもポップサイトとダークサイドがあったそうで…それは、まるでチップトリックのレコードジャケット、表はカッコいい二人が写ってて、裏はかっこ悪い二人が写ってるジャケットのように…
かつて栗コーダーカルテットのアングラ担当は、川口さんと関島さん、なんでもこの川口さんと関島さんの曲だけを選んで、吉祥寺のライブハウスで演奏したことがあったと
でも川口さんが、栗コーダーカルテットで演奏すると、そんなにアングラな感じがしなかったと
関島さん、それに対して一言
「アングラは場なんだよ!」
この一言に驚いた、川口さんと栗原さん
これはメモしておかなくちゃ!いろいろ語りたい!と笑わせて
FINAL FANTASY「メインテーマ」
ゲーム音楽をリコーダーで癒される音色で……暗黒に包まれた世界の中、探求の旅する戦士の姿が見えるよう…笑
ゆったりとゆったりと流れる世界観、でも一転、曲の後半は…オーケストラでの演奏を思わせるほどの大迫力!!
久しぶりにリアルな演奏で拍手をいただいたと満足げな栗原さん…配信だけだとスタッフの方が、パラパラ拍手する程度なので…何よりも同じ空間で、今出た音楽を聴いてもらえているのが、嬉しいと…配信だと、どんな環境でどんなふうに聴こえているか分からないから、とにかく音だけは合ってなくちゃいけないのでと
しゃべりのしばりもなくて気持ちいいと川口さん
なんでも、ライブ前にすでに一杯呑んでいるとか…街で、その飲んでる姿をみかけたけど、すっかりその雰囲気に溶け込んでいたと…イジラレル…笑
さらにMCの話題は、ショパン
ショパンと国定忠治は同じ歳とか、ジョンレノンと筒美京平さんは同じ歳とか
さらには関島さんは、ジョンレノンと誕生日が一緒だと…アメリカとは時差があるからと…
完全に、ショパンの話から、脱線しちゃってるけど
ショパンのエチュード 「蝶々」
曲の途中は「ライトバンド」ふうに…
いやあ、最初この曲を聴いた時には驚いたなあ…そんなことを…思い出す…この曲がリコーダーで表現できちゃうんだってことに…半音階の音…要はフラットだらけじゃん!!それを、このスピードで…ホント凄いなって思ったことを、とにかく初めてライブで聴いた時、びっくりしたことを思い出しながら
演奏終えて川口さんが語る
今年はライブができなかったのは堪えた…さらには、筒美京平さんがなくなったのも…
TBSのラジオ番組「アフター6 ジャンクション」で、筒美京平さんもプロデュースした西寺郷太さんが、少年隊の「君だけに」という曲について語った番組が実に興味深く感動的だったと…その番組は、この「君だけに」をどういう思いで作ったんだろうと詮索しながら語る番組だったようで…
さらに、西寺郷太さんは、モータウンの本を書いたことがあるとの話から
ジョンレノンと筒美京平さんの共通点はモータウン好きと話がさらに延びる…笑
ここからは、ジョンレノンの話
ジョンレノンはアメリカへ行って、モータウンのレーベルのスタジオに行きたいとずっと思っていたことや、モータウンのような音を作りたくて、もともとはドラムをたたいていたところに、エンジニアの方がいろんなことを発明したとか…もう話は、まるで、打ち上げ会場にいるかのよう…笑
で、話をまとめたのは栗原さん
今日はこんな状況下のなかと、きてくれたお客さんに感謝しつつ
ラストは
イギリスの古い民謡…
栗コーダーのレパートリーの中で
私のお気に入りの
「川口くんのおすすめトラッド1&2」
前半は…川口義之さん
アルトリコーダーで…
懐かしい…気持ちにさせられ
後半は
「ボーラン」のリズムで…ご機嫌に盛り上がる!!
自然発生した手拍子にのって
ご機嫌なリズムに…
私の気持ちまで…
御機嫌そのもの
当然鳴りやまぬ拍手!拍手!拍手!!
それに応えてのUN
安宅さん、パラパラとしたアンコールの拍手が懐かしいとしみじみ
で、まずは関島さんから告知
今後、渋谷公会堂で多くのゲストを招いて配信ライブをやると
川口さんが、余分なおしゃべりもなく演奏も安定している…と言葉を足して
さらに今池の「open house」の告知も挟んで
ラストは
「アナベル・ココロス」
ご機嫌な一曲で遊び心満載
なんだか、行進、いやスキップして前を向いて歩いていくようなそんな気持ちのする曲で長いライブは終了…
演奏は、もちろん、川口さんをはじめとした縛られた感のないゆるいおしゃべりがもう最高で…
話に花が咲いて…話に花が咲いて…話に花が咲いて…
まるで豊橋の駅前のロータリーみたいに…笑
そんな栗原正己さんと川口義之さんと
そうそう…もちろんこのご時世なのでマスクをして
いやあ、癒された!癒された!!
演奏に酔いしれた!酔いしれた!!!
「豊橋HOUSE OF CRAZY」でも、リアルにビールに酔いしれていたのに、帰りの車内でも…笑
名鉄電車…例年に比べると…ガラガラで…
車内でも…人がほとんど乗ってないので…
十分なソーシャルディスタンスを保ちつつ
安心して、酔えました…酔えました…笑
でも、ホントはたまには、人と語りながら…話しながら呑みたいんだけどね…だって、一人で呑むとすぐに寝ちゃって、気が付けば金山駅…
危ない!危ない!岐阜まで行くところだった???
寝過ごすところだった
ちょいと、ヒヤッとしたな…
だって、終電に近い電車だったので…でも、無事気づいてよかった…