昨日の発表をもって、当教場の入試がすべて終わりました。残念ながら全員には桜が咲きませんでした。
塾というものは結果がすべてであると思っています。そこに偽りも気持ちの変化もないのですが、やはり受験を通しての生徒の成長は素晴らしいものがあると改めて感じました。
残念な結果に終わったことは私のせいであると思っていましたが、あんなふうに思っていてくれたのかと。叱ることが多かった生徒も自分の転換点をふりかえってくれていたんだなと。
結果を出せなかったことに対して私が悶々としている間に、生徒たちは前を向いて進み始めています。その逞しさに驚くと同時に、共に過ごしだ時間に自信を持っていると入試前に伝えたことは、こういうことだったんだなと実感しています。
発表前に(保護者の皆様から許可をいただいたうえで)卒業遠足のようなことをしました。そしてその帰りに写真の花束と手紙を受け取りました。
その中身と、発表後に受け取ったメッセージで、このメンバーはもう大丈夫だと確信したというわけです。
受験はあくまで人生の通過点にすぎません。しかし15歳の子供にとっては大きすぎる試練と言えると思うのです。それでも前を見て進み始めた教え子を見ていると、尊敬すると同時に幸多きことを願ってやみません。
合格したみなさん。おめでとうございます。しかし、その喜びに浮かれていてもいいのは少しの間だけです。次の試練でも喜びを感じることができるように、これまでの努力を大きく超えて進んでください。
残念だったみなさん。これをもってあなたの値打ちが決まるわけではありません。あなたの値打ちは
これまで+これから
で決まるんですから。どうぞ、これまでの努力に誇りを持ってすすんでください。