分からないってのはあり得ないと思っています。何度も何度も書いていますが、生徒たちと(残念ながら一部の保護者は)「楽して高得点を取る」ことが勉強であり、塾ではその方法(私は魔法と呼んでいます)を教えるものだと考えています。
まず第一に。塾がその方法を持っているのであれば、どうして塾に通う中学生が(少なくとも私が教室を開いている地区では)半数を超えるのに、定期テストの平均が50点未満になるのでしょうか?この数字は「半数以上の中学生が塾に通っている状態で」出ているものです。中には指導がおそろしく良くない塾もあるでしょうが、それでもこの点数になっている時点で「塾に通えば、それだけで高得点が取れる」というわけではないことは明白です。
次に。もし通うだけで成績が爆上がりするような塾があれば、おそらく常に満員御礼。そしてその塾のノウハウはものすごく高いお値段で商品となります。そしておそらく一人当たりのお月謝も現状の倍以上に設定できることになります。
ただし、その方法が教育的に正しければ「公教育で」実践されることになりますから、結果的に塾通いの必要性はほとんどなくなることになるのです。通うだけで好成績となる指導方法が確立されているのであれば、塾は数年のうちにその存在意義をなくすことになるはずです。
つまり、こと勉強においては「通うだけで成績が爆上がりする魔法」を持つ塾はないし、楽して(最小の勉強で)好成績を収めることができるような学習法もないというわけです。
さて、話題は変わって。中2数学は「証明」単元が続きました。学年末テストは「証明の単元」がテスト範囲にはいっていた中学校が多かったことと思います。どうしても証明が理解できない中2。その手元を見たり質問のやり取りをしたりする中で、「そもそも△ABHと△DEHにおいて」から書き始める意味が分からないと思っていることに気が付きました。
というわけでこんな指導をしました(あくまで証明はテキトーです)。
まず下から順番に書いていこうか!
①結論を書いてごらん→「よってHは直線 ABの中点となる」
②その結論になるためには、何が言えればいいかな→「HA=HBとなることがいえる」
(ここで私がその上の行に「合同な図形では対応する辺の長さが等しいので」とだけ書き加えました)
③何が言えればこの1行に意味があるかな?→△ABHと△DEHが合同やったらいえるんや
そうそう。だから「△ABH≡△DEHとなる」って先生が書いた上の行にくればいいよね。
「だから二つの三角形においてから始まるんや!」
実際にはもっと何度もやりとりがありましたが、こうしてこの生徒は「どうして△ABHと△DEHにおいて」から書きだすのかという、証明単元に対してずっと思っていた疑問を解決したわけです。この後、基本問題~練習問題くらいまでは自力で証明が書けるようになっていきました。
集団授業のみでここまでもっていくのは至難の業だと思います。だから私の教室では授業日以外に、教え子で卒業生のチューターに来てもらって(もちろん給料出してますよ)、自習学習をしてもらうのです。
自分一人で教えるのであればせいぜい一度に3人~4人が限界です。スタッフがいることで学年当たり8名程度まではなんとかみることができますが。
こうして、難しい単元に取り組み乗り越えることで「わからないことをわかるに変えていくこと」こそ勉強だと気が付いていくわけです。そしてこのしんどさを乗り越えるたびに成績があがり、強くなっていくわけです。
お手軽でインスタントな勉強なんてない。そう思って毎日子供たちと本気で向き合っています。
まず第一に。塾がその方法を持っているのであれば、どうして塾に通う中学生が(少なくとも私が教室を開いている地区では)半数を超えるのに、定期テストの平均が50点未満になるのでしょうか?この数字は「半数以上の中学生が塾に通っている状態で」出ているものです。中には指導がおそろしく良くない塾もあるでしょうが、それでもこの点数になっている時点で「塾に通えば、それだけで高得点が取れる」というわけではないことは明白です。
次に。もし通うだけで成績が爆上がりするような塾があれば、おそらく常に満員御礼。そしてその塾のノウハウはものすごく高いお値段で商品となります。そしておそらく一人当たりのお月謝も現状の倍以上に設定できることになります。
ただし、その方法が教育的に正しければ「公教育で」実践されることになりますから、結果的に塾通いの必要性はほとんどなくなることになるのです。通うだけで好成績となる指導方法が確立されているのであれば、塾は数年のうちにその存在意義をなくすことになるはずです。
つまり、こと勉強においては「通うだけで成績が爆上がりする魔法」を持つ塾はないし、楽して(最小の勉強で)好成績を収めることができるような学習法もないというわけです。
さて、話題は変わって。中2数学は「証明」単元が続きました。学年末テストは「証明の単元」がテスト範囲にはいっていた中学校が多かったことと思います。どうしても証明が理解できない中2。その手元を見たり質問のやり取りをしたりする中で、「そもそも△ABHと△DEHにおいて」から書き始める意味が分からないと思っていることに気が付きました。
というわけでこんな指導をしました(あくまで証明はテキトーです)。
まず下から順番に書いていこうか!
①結論を書いてごらん→「よってHは直線 ABの中点となる」
②その結論になるためには、何が言えればいいかな→「HA=HBとなることがいえる」
(ここで私がその上の行に「合同な図形では対応する辺の長さが等しいので」とだけ書き加えました)
③何が言えればこの1行に意味があるかな?→△ABHと△DEHが合同やったらいえるんや
そうそう。だから「△ABH≡△DEHとなる」って先生が書いた上の行にくればいいよね。
「だから二つの三角形においてから始まるんや!」
実際にはもっと何度もやりとりがありましたが、こうしてこの生徒は「どうして△ABHと△DEHにおいて」から書きだすのかという、証明単元に対してずっと思っていた疑問を解決したわけです。この後、基本問題~練習問題くらいまでは自力で証明が書けるようになっていきました。
集団授業のみでここまでもっていくのは至難の業だと思います。だから私の教室では授業日以外に、教え子で卒業生のチューターに来てもらって(もちろん給料出してますよ)、自習学習をしてもらうのです。
自分一人で教えるのであればせいぜい一度に3人~4人が限界です。スタッフがいることで学年当たり8名程度まではなんとかみることができますが。
こうして、難しい単元に取り組み乗り越えることで「わからないことをわかるに変えていくこと」こそ勉強だと気が付いていくわけです。そしてこのしんどさを乗り越えるたびに成績があがり、強くなっていくわけです。
お手軽でインスタントな勉強なんてない。そう思って毎日子供たちと本気で向き合っています。