東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

小学4年生でそろばん募集を止めさせていただく理由(わけ)

2022-10-27 15:50:25 | 日記
 そろばんの募集はどうして4年生で終わるのですか?

たまに質問としていただきます。これはあくまで私個人の考え方ですので、異論反論はたくさんあると思いますが、考え方の1つとして参考にしていただければ幸いです。

①30年前と今ではそろばんの立ち位置が違う

 30年前ならば、そろばんの3級以上は職業資格として充分な位置にありました。しかしながら時は流れ、現在ではそろばん1級といえども昔のような職業資格の位置にはないのが事実です。なので私はそろばんを「子どもたちの能力開発の教具」として利用しております。
 ところで、そろばんを教具として使うには5年生は少し遅いのではないか?と、私は考えます。頭の中で簡単な計算は答えが出てしまうので、そろばんの基本を身につける段階で先に出てしまった答えにそろばんを合わせるということをしてしまうのです。もちろん皆が皆というわけではありません。それでも時間をかける割に効果が出にくいと感じるので、そろばん学習を開始するリミットを4年生としている。というわけです。ただし、週3回のコースで学んでいただく場合は5年生でもお受けできる場合がありますので、ご相談いただければと思います。

②暗算スキルを身に付けてほしいから

 そろばん式暗算と言われるやり方は、脳内にそろばんを浮かべて(写像といいます)、その写像を動かすことで計算を行うものです。これはある程度早い時期に始めた方がいいとされています。私自身は行き過ぎた早期教育は良くないと考えておりますが、それでもそろばん式暗算については遅くとも小4までに開始するべきだと考えております。そのためにこの時期をリミットに設定しています。小5でも伸びないと決まっているわけではないので、回数を確保していただける場合はお受けしているということです。

③中学生になると時間の自由が利かなくなるから

 これが1番切実な問題です。私の教室でも小学5年生~中学3年生まで学習指導をしていますので中学生のリアルは感じています。6時間授業を受けて、クラブ活動を頑張ればもう結構疲れます。禍をきっかけに普及したタブレットは課題を出しやすいようで、明らかに禍の前と比べると課題の量は増えています。教科書の中身は増える一方、そして英語に総合プログラミングと取り組まねばいけない事柄も、ほんの20年前と比べるとはるかに多くなっています。
 こんな中で習い事の時間を捻出するのはなかなか難しいものです。当教室は学習塾を併設している関係で、多少は継続してそろばん学習に取り組みやすくはなっているものの、中学生になってそろばん学習を継続することには障壁が多いのが現実です。
 3級は最低取得してほしい。タイムリミットから逆算すると、週2回なら4年生が週3回なら5年生が限界というのが私の考え方です(そろばん以外も指導する私の教室だからです。そろばんのみを指導されるお教室だと、考え方はかなり異なると思います。

 私の教室は、「そろばん学習を通して基礎的リテラシーを身につける」ということをテーマにしています。これを実現するために、スタート時期にリミットを設けているというわけです。ただ、リミットの時期までにお預かりした生徒を全員確実に「私が思うところまで」伸ばせるわけではないこともまた事実です。

 秋の生徒募集はまだまだ行っております。秋からそろばん!はじめてみませんか?
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