毎年必ず綴っているこのシリーズ、まずは学習塾編ですね。
今年の中1はとにかく軌道にのるまで苦労が絶えませんでした。中学校という新しい環境に飛び込むときに、休校が続きさらには緊急事態宣言が発出されました。これまでに経験したことのない事態に直面し、学びの機会が奪われました。
私はとにかく学びの場を維持することに心血を注いでいましたが、さすがに授業を継続するという選択肢をとることはできませんでした。授業を中止し、一度もしたことのないYouTubeで授業を配信することに取り組みました。
映像授業のコンテンツは世の中にあふれています。それを利用すれば、比較的低コストでそれなりに充実したコンテンツの利用が可能ではあります。それを選択しなかった理由はただ一つ。「普段の先生がせめて画面の向こう側にいることで、少しで子供たちの安心感と日常を維持したかった」という思いです。
映像授業では、とにかく話しかけることにこだわり、「板書の中にいくつかの間違いを入れて探してもらうしかけ」を施しました。少しでもみるきっかけ作りに腐心しました。
今まで当たり前だったことが根底から否定されて初めて、これまでの不平不満などはこの状況下では小さなことだったんだと気づかされました。中1にはとにかく手をかけて言葉をたくさんかけました。
それでも、やらなきゃいけないことをやるようになるまで、例年の倍以上の時間がかかりました。ようやく最近はわからないことをほったらかしにしないような行動が見えてくるようになりました。
教室内の充実にも取り組みました。参考書も増やしましたし、換気扇工事を行い常時換気ができるようにしました。それでも長時間同じ場所にいることのないように気を配り、授業時間は最長でも4時間程度に区切ってアルコール消毒液や当該ウィルスの不活化が確認されている消毒液や洗剤で清拭するようにしています。
こういうことに時間を取られること、集中を途切れさせざるを得ないことに、忸怩たる思いがないといえばうそになります。それでも生徒を含めてかかわる人間の健康と安全に勝るものはないだろうと考えるようになりました。
とにかく、学力を伸ばしていく手前のこと。教室を清潔に保つ。学習することが当たり前という雰囲気を作る。質問しやすい空気を作る。ウィルス感染予防をできる限り最大限行う。などなど。
子供たちも保護者の皆様も安心して学べることが、学力を伸ばす手前にあることを改めて想い、そして大切に考えるようになりました。
そして、学力を伸ばすためには子供たちに厳しくすることは当たり前です。しかしながらその当たり前を子供たちに誤解なく伝えるため、厳しくするためには「この先生が厳しく言うなら、それは必要なことなんだな」と子供たちに思ってもらえるような信頼関係を作り上げることがその手前に必要です。
それは小学生のときに楽しく接することではありません。真剣にあなたたちのことを考える姿を見せて、うそやごまかしを真正面から受け止めて、叱るだけでなく解決方法を一緒に考え、一人の対人間として接する。そうしてたくさんの時間をともに過ごし、できなかったことをともに乗り越える経験を積み上げてようやくそこまでたどり着ける。
この禍の渦中で、ついてきてくれた生徒と今を過ごす中で、これまでやってきたことが間違いではなかったし、ようやく実を結びつつあると感じています。そして今まで以上に厳しい中にたくさんの愛情を詰め込んでいこうと思いを新たにしました。
生徒たちの頑張りが正当に評価される。あの当たり前の日常が、一日でも早く戻ることを願いながら今年の振り返りといたします。
今年の中1はとにかく軌道にのるまで苦労が絶えませんでした。中学校という新しい環境に飛び込むときに、休校が続きさらには緊急事態宣言が発出されました。これまでに経験したことのない事態に直面し、学びの機会が奪われました。
私はとにかく学びの場を維持することに心血を注いでいましたが、さすがに授業を継続するという選択肢をとることはできませんでした。授業を中止し、一度もしたことのないYouTubeで授業を配信することに取り組みました。
映像授業のコンテンツは世の中にあふれています。それを利用すれば、比較的低コストでそれなりに充実したコンテンツの利用が可能ではあります。それを選択しなかった理由はただ一つ。「普段の先生がせめて画面の向こう側にいることで、少しで子供たちの安心感と日常を維持したかった」という思いです。
映像授業では、とにかく話しかけることにこだわり、「板書の中にいくつかの間違いを入れて探してもらうしかけ」を施しました。少しでもみるきっかけ作りに腐心しました。
今まで当たり前だったことが根底から否定されて初めて、これまでの不平不満などはこの状況下では小さなことだったんだと気づかされました。中1にはとにかく手をかけて言葉をたくさんかけました。
それでも、やらなきゃいけないことをやるようになるまで、例年の倍以上の時間がかかりました。ようやく最近はわからないことをほったらかしにしないような行動が見えてくるようになりました。
教室内の充実にも取り組みました。参考書も増やしましたし、換気扇工事を行い常時換気ができるようにしました。それでも長時間同じ場所にいることのないように気を配り、授業時間は最長でも4時間程度に区切ってアルコール消毒液や当該ウィルスの不活化が確認されている消毒液や洗剤で清拭するようにしています。
こういうことに時間を取られること、集中を途切れさせざるを得ないことに、忸怩たる思いがないといえばうそになります。それでも生徒を含めてかかわる人間の健康と安全に勝るものはないだろうと考えるようになりました。
とにかく、学力を伸ばしていく手前のこと。教室を清潔に保つ。学習することが当たり前という雰囲気を作る。質問しやすい空気を作る。ウィルス感染予防をできる限り最大限行う。などなど。
子供たちも保護者の皆様も安心して学べることが、学力を伸ばす手前にあることを改めて想い、そして大切に考えるようになりました。
そして、学力を伸ばすためには子供たちに厳しくすることは当たり前です。しかしながらその当たり前を子供たちに誤解なく伝えるため、厳しくするためには「この先生が厳しく言うなら、それは必要なことなんだな」と子供たちに思ってもらえるような信頼関係を作り上げることがその手前に必要です。
それは小学生のときに楽しく接することではありません。真剣にあなたたちのことを考える姿を見せて、うそやごまかしを真正面から受け止めて、叱るだけでなく解決方法を一緒に考え、一人の対人間として接する。そうしてたくさんの時間をともに過ごし、できなかったことをともに乗り越える経験を積み上げてようやくそこまでたどり着ける。
この禍の渦中で、ついてきてくれた生徒と今を過ごす中で、これまでやってきたことが間違いではなかったし、ようやく実を結びつつあると感じています。そして今まで以上に厳しい中にたくさんの愛情を詰め込んでいこうと思いを新たにしました。
生徒たちの頑張りが正当に評価される。あの当たり前の日常が、一日でも早く戻ることを願いながら今年の振り返りといたします。