東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

そろばんで伸びる力 その1 計算力

2012-06-17 23:45:27 | そろばん学習で得るものは?
そろばんの先生なのに「そろばん」について書いていないことに気づきました。これから気の向いたときに「そろばん学習で身に付くor私が身に着けた力」をご紹介していきます。

まず「計算力」
 そろばん学習を始めた生徒の親御さんの一番の期待は「計算力(暗算力)」ではないでしょうか?ところがそろばんを習ったからといって、残念ながらすぐに計算力は身に付きません。そろばんがはぐくむ計算力は「珠算式暗算」が身について初めてその力が本物になります。
 ではまずそろばんの仕組みから。



 そろばんは一つで「1」を表す「1珠」が4つと一つで「5」を表す「5珠」が「けた」についています。この珠を「はり」にひっつけて数字として読むわけです。読むときには「はり」についている黒い点「定位点」を1の位にして読みます。たくさんあるので自分の使いやすい定位点を1の位にして使用します。

たとえば



これは「4705」と読むわけです。

 さて、お話は一気にワープしてそろばんを「使える」状態になったとします。ここで「珠算式暗算」の登場です。これは、普段自分が使っているそろばんを「脳内イメージ」として脳裏に浮かべ、そのそろばんを脳内で動かして計算するわけです。つまり、計算道具としては何も必要ないわけです。これができるころには、数の仕組みもおのずと理解できてきていますから、「超計算力が身についている]というわけなんですね。紙や鉛筆すらいらないわけで、珠算式暗算を身に付けるか否かで、「入試をも左右する」といわれる所以がここにあるのです。

 つまり、そろばんで身に付く計算力を本物にするためには、珠算式暗算を身に付けることが必要です。ただ「計算ができる」というだけの能力なら1年程度である程度は身に付きますが、一生使える「本物の超計算力」を自分のものにするためには最低3~4年、ちょっとイメージが苦手な生徒なら5~6年かかってしまいます。しかしながら、一生使える特殊能力が身に付くのですから、特に今そろばん学習をがんばっている方は少しでも長く続けてほしいものです。

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