東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

東京医科大学の入試について思うこと

2018-10-27 08:34:00 | 日記
 西川史子先生の発言が印象的でした。

 「上から採っていったら女性ばかりになってしまうんですよ。女の子のほうが優秀なんで。だから眼科医と皮膚科医だらけにになってしまうんですよ世の中が。重たい人の股関節脱臼を背負えるかといったら女性は無理なんですよ」
 「外科医は少ない。やっぱり外科医になってくれるような男手が必要なんですよ。お腹が大きくては手術はできないんです。だからやっぱり女性と男性の比率は考えておかなければいけないんです」

 なるほど。と思いましたが、ここでこの問題の肝心な部分ですよね。「そもそも、女子を減点するというルールが事前に公表されていない」ということが問題点なんじゃないですかね。
 一生懸命勉強して受験をする学生は、一発勝負の入試に賭けているわけです。そこで獲得した点数が一律に減点されるのであれば、それでも合格できる自信のあるものだけが受験することになるでしょう。

 このルールそのものは「不正」であるとは思いません。そして「男女平等ではない」ことに一定の意味合いがあることも理解できます。そりゃそうですよね。大相撲の関取に女性がなれないとか、海女さんに男性はなれないとか。一定の合理的な制限は仕方がないと思います。
 特に「妊娠中に手術をすることは難しい」という部分はすごく理解できます。ある程度仕事量を制限して、元気に過ごしていただきたいと思いますもん。

 でもね、やっぱり「事前に公表していない」という部分がアウトなんだと思います。

 「不正」とは、ある特定の人間を合格(不合格)にするために意図的に点数を操作した場合に当てはまると思うんですよね。この入試は「正当な入試ではない」という表現がしっくりきます。

 そして「試験」とは、受験した人間がそれまで努力してきたことが正当に評価されるものでなければいけないと思います。その意味でも「評価方法が全員共通ではない」という点で、今回の件はダメだと思います。

 で、「試験」つながりで中学校の定期試験についても思うことがあります。本当に「努力が正当に評価される」試験にしてほしいものです。クラスごとに授業する中身が違ったり、テストごとに平均点が20点以上違ったり、指導した中身とテストで用意した正答が違ったり、採点ミスが20点だったり。試験前に時間がないと「自分でやっといて」で試験範囲にしてしまったり…。もうね、「それ生徒の努力を踏みにじってんねんで!」という試験があったりするんですよ。

 定期考査であっても、入学試験であっても、受けるほうは真剣勝負です。人生を賭けている生徒だっているんですよ。もう少し受ける側の気持ちに寄り添って物事を考える人間だけが教育界に居てほしいものです。

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