春休み期間に入って、同業の先生方とお会いすることが増えました。もともと私はあまり社交的な方ではなかったのですが、Twitter時代(現在ではXですね)にとある先生と現実にお会いしてから、あれよあれよと交流の輪が広がりまして、たくさんの先生方とネット上・現実を問わずたくさん交流させていただいています。
先日とある先生と授業料のお話になりました。授業料ってどうやって決めるの?ということで、「いただいているお月謝は高いと思っているか、安いと思っているか?」というテーマになっていきました。これはなかなかに重いテーマです。
で、その時にお話をしていた先生にはお子様がいるのですが、その先生が「お月謝だけではなくて、時間もいただいているんですよね」と仰ったんです。私はよく塾の生徒に「君たちの時間を全部奪いたいとは思わない。だから考えて行動しなさい」という趣旨のことを繰り返し伝えているのですが。このお話で自分の中に「保護者の皆様の時間も奪っている」という視点が自分に欠けていたこと。このことに深く気が付きました。
この先生がきちんと言葉にされたブログがこちらです。
私の中でも、もちろんいただいたもの以上をお返ししようという感覚はありましたが、「お金以上に大切な時間を頂戴している」という感覚は絶対に忘れてはいけないものだと強く思いました。
子供たちは当たり前のように成長し、当たり前のように大人になり、やがて親元を離れる時が来る。そういうものですが、その当たり前の中には、当たり前ではない出来事や想いがたくさん詰まっているということを忘れてはいけないと。
「子供たちの成長のためには仕方がない時間だから、そろばんに来る・塾で学ぶ・各種行事に参加することは当たり前」。事実そうなんですが、それでもいただいた時間以上に、子供たちに何かをつかんでもらう。こういう気持ちを持ち続けていたいなと。
そんなことを子供たちの学ぶ姿を見ながら思っています。