東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

懇談

2024-05-15 12:24:48 | 日記

 私の教室は毎月ご希望される保護者の皆様と「懇談会」を実施しております。「そろばん」はもちろんのこと、「お子様についての不安や悩み」または「学校での勉強に対する心配事」など、お子様に関すること全般についてお話しさせていただいております。

 そろばんを習い始めて最初の懇談でほぼお聞きするのが「こんなに深く懇談してもらえると思っていなかった」というものです。私からすれば「え?」という感じなのですが、、、。

 私個人の考え方なのかもしれませんが、お子様に関する情報を共有しないで指導をしていくというのは難しいと思うのです。こちらはプロですから「私情を一切挟まない」で目の前のお子様に対して指導することもできます。でもそれでは「お子様の成長の瞬間」を見逃すことになるかもしれません。お子様が出している「ちょっとしたSOS」に気がつかないかもしれませんし、「気がついてもめんどくさいから見過ごしておく」なんてことになるかもしれません。

 昨今、学校でトラブルが起きたときの先生方の対応に不満があるとか、こんな対応はありえないといったお話を聞くことが多くなりました。先生方の能力が落ちていることを否定はしません。これは社会学的な一般論としてのお話ですが、教員採用試験の倍率は下がり続けています。倍率が下がるということは志願者が減っているということですから、すなわち「優秀な人材を選抜する」という採用試験が上手く機能していなくなりつつあるということです。そうすると「一般論として」本来合格できない能力の人材も合格してしまうということが起こるのです。

 これは避けようのない事実です。でも「先生方の能力」が機能不全を起こすような状態では無いと思うのです。むしろたくさんのトラブルやクレームに繰り返し直面することで「先生方も見て見ぬふりをした方が楽だ」という感覚になってしまうのは必然だと思うのです。こうしたことがたくさん起ることで、先生方の対応が「浅いモノ」になってしまっている。これが先生方の能力が「落ちているように見える」原因の一つとしてある。私はこんな風に考えています。

 だからこそ「懇談」が必要だと思うのです。クレームを入れるのではなくて「子供についての悩み事・心配事を共有しておく」「先生なりの解決方法や対応方法を聞いておく」「家庭でできる学校との・先生との連携を取り筒の対応方法を模索する」などなど。

 私は保護者の皆様の悩み事・心配事に対して私自身の考え方や対応方法をお話しします。ご家庭でも「こんなことをしてみてはいかがですか?」と提案する場合もありますし、「それは求めすぎではありませんか?まずは今できていることをしっかりと喜んでほしいです」とブレーキをかけることを提案することもあります。

 これは「お子様を大切に見ているけれども、保護者ではない大人の視線で見守っている」からこそできることであると思っています。この想いは学校の先生も、習い事の先生も同じものを持っているはずだと信じています。でも、お話ししてみて「違う」と感じれば別の方とお話しすればいいとも思います。

 懇談というのは「情報交換」。その情報をもとにしてよりよい接し方を模索していく。そのためには懇談はした方がいい。こんなことを常々考えているというお話でした。

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