昨日は、湘南台はじめてベリークラスのレッスンでした。
季節がだいぶ暖かくなってきたので、暖房なしでレッスンしました。
今日は、ベリークラスでも今練習している「ターン」のために
おうちでもできるちょっとしたトレーニングについて、書いてみますね。
ターン自体の練習は、家庭内でやるには限度もありますし、育児や介護をされている方には騒音や安全面からも、「なかなか家では練習できない」
という方もいらっしゃると思います。
ですので、ここでは
ターン以前の自主トレ、つまり
ターンの上達のためにレッスン以外の時間に何か自分でもできること
について、書いてみます。
ターンは、人体を全方位的に使う動きです。
よく、「体を鍛える!」「腹筋を割る!」とか言って、やたらと腹筋運動ばかりにこだわる殿方や、そういうことを宣伝する雑誌やメディアなどがあり
そのせいで私たちは、体の前面(腹筋やバスト)はすごく意識しますが、背面て、けっこう忘れがちなのですよね。
ターンするとき、お腹のちからと背中のちから、両わき腹のちからがうまいこと連動して、体がクルリと回ります。
このちから加減やタイミングなどは、ターンの練習を繰り返し重ねることで、だんだんとできるようになります。
が、まず私たちレイトスターターが大切にしたい視点は
「ターンの繰り返し練習に耐えうる体を作り、保持すること」
だと、私の経験から感じています。
ターン自体の練習は、レッスンの中でできますが、上記のような下準備的なトレーニングは、ダンスレッスンの中ではなかなか充分にできません。
そこで、ターン自体の練習は、レッスンの時間に集中してやるとして、繰り返しターン練習してもダメージがこないようにご自宅で準備するのです。
ターンがぐらつく要因のひとつには、「肩が上がっている」ことがあります。背筋が弱いと肩が上がりやすいので、腕を上げた時などに肩も一緒に上がってしまうような方や腰痛になりやすい方は特に気を付けて、背筋もきちんとちからをつけましょう。
私がおすすめする自主トレ法としては、
腹筋と背筋を鍛える
片足で立てるようになる
首を柔らかくする
こと。
具体的には
🌹首ストレッチ
片方に倒したり、ゆっくり回したり。
レッスンで繰り返しターンの練習するのに伴い、スポットを切るので、首を柔らかくしておかないとあとで痛くなってしまいます。
🌹ヨガ
とくに「太陽礼拝」の一連のポーズ。
足、背筋が鍛えられる実感が。
間違えた方法でやるとかなり危ないので(経験談)、
初めての時だけでも、必ず先生にならいましょう。
片足で立てるようになる自主トレとしては、ヨガが一番私には合っていました。
もっとお手軽な方法としては↓
🌹ドローイン
俳優の美木良介さんが提唱しているロングブレス体操です。
いちいち寝っころがる必要がないので、場所をとらず、家事の合間に立ったままできる。
寝っころがってもできるから、寝る前のついでにできる。
なのに、すごく効果を実感✨
あの独特の立ち方で、胴体と下肢がつながる体の使い方がわかるようになり、いろんなオフバランス(不安定な姿勢)がやりやすくなったというオマケつき!
似たようなもので↓
🌹最強、逆腹式呼吸
立ったままでも、座っても、寝っころがっても、できます。
なにこの燃焼っぷりは?!
というくらい、燃えます。汗もじんわり。
続けるほどに、腹の見た目、背中の感触=厚みの変化が実感できるから、続けられる。
電車の座席をゲットできたときなども、カバンや子供だっこで腹部を隠しながらできます。
デスクワークなどで長時間座ることによる腹部、腰の苦痛がだいぶ楽になるというオマケつき!
〈やり方〉
息を吸う時に、腹部をへこませる。
吐くときに、腹部をふくらませる。
これだけです。
ゆっくりやるのがポイント。
寝る前に、大の字の姿勢で行うと、心の調整(落ち着き、不安感軽減なてど)もできて良いのだそうです。
日本のお医者様が考案した体操です。
以前、スタジオ修行に疲労して体調をくずした時に始めたら、腹筋もついでに鍛えられました。
この体操に、
吸ったら9秒息を止め、吐いたら9秒息を止め、というふうに、息を止めるプロセスも加えると、さらに強力に。
中国から伝わる体操のようで、健康本で知りました。
体へのインパクト「大」なので、必ず柔軟体操をしてから行ってください。
それを省くと腰痛、背面痛になり、前傾姿勢がとれなくなる場合があります(経験談)。
他にも、「片足の土踏まずに乗って片足立ち」などは、ズボンをはくときやバスや電車を待つ間など、ちょっとしたときにできますので、ためしてみてね(⌒‐⌒)
いかがでしょうか。
家事の合間に、場所やシーンをなるべく選ばずにできるターン下準備自主トレを紹介させていただきました。
あなた様のお役に立てたらうれしいです。
ターン自体の練習では、あまり焦らず
自分の進度を肯定しながらやるのがいいかと思います。
やはり、子供の頃からずっとダンスを続けている方、英才教育を受けてきた方のターンは、すごいです。
そんなすごいターンが、ダンスの随所にさしはさまれると、作品がすごく華やかでダイナミック、見ごたえのあるものになりますよね。
私も、そんなターンを目にするたびに、感心すると同時に、悲しみと自責の念が湧き、苦しくなること、ありますよ。
どうして子供の時、ダンスやめちゃったんだろう。
どうしてあの時、親の反対を押しきれなかったんだろう。
どうして、「もう一度やらせてほしい」と言わなかったんだろう、ずっとそう思っていたのに。
そんなふうに。
子供の頃ダンスをやめてから、ダンスに再会するまで、私は20年以上かかってしまいました。
とっても遠回りしました。
だから、その20年遠回りしなければ、どれだけのことができたかと思うととっても悔しい。悲しい。
だけど、遠回りしなければ、今の私はいないし
夫にも会えなかったわけですね。
それに、遠回りしている間に、一生涯大切にしたい友人との出会いや、
遠回りしたからこそ、レイトスターターだからこそ出会えた恩師との出会いがありました。
人生万事、塞翁が馬というのはホントですね。
そんなわけで、私のクラスでは、そんなにすごいターンはレクチャーできないのですが、体の使い方と、「それぞれの進度でいい」ということを大切にしたターンのレクチャーをしています。
できた、できなかった、とか、回転数など、その都度の結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスも大切に身に付ける。
高速で回れる、たくさん回れる、片足で回れる、が、体が悲鳴をあげている。見た目もグラグラしている。
というより、まずは「シングルをゆっくりめ」でも「安定しているターン」を目指してみてはいかがでしょうか。
なんとか回れているけど、足や体がが悲鳴をあげていては踊り続けられなくなってしまいます。
足のボールに乗る、お腹を立てる、そんなちょっとしたことを大切に…🌹