私の集落は 3つの講中に区分されています。 昔から 冠婚葬祭その他の 行事のお付き合いの 単位です。
先日 17日に高齢の方が なくなりました。 その日は 仮の通夜 翌日通夜 そして翌日告別式でした。
三日間 それとなく 隣近所で助け合います。
昔は 訃報を聞くと 女衆は お米を 一升袋に入れ マイ包丁持参で 手伝いに集まりました。 まずは 遠くから駆けつける親戚縁者の方や 手伝いの者の 飯の準備です。 畑の野菜を取り 味噌汁や膾を作り 漬物を用意し炊き出しが 始まります。
什器を出し お茶の準備をし 男衆はお寺さんの送り迎えや 役場や買い物に走ります。 それはそれはにぎやかでした。 故人の話をしながら 包丁の手を動かしつつ 昔話が出るのです。
そんな時 先輩から 料理の味付けや 盛り付けを 教えてもらったものです。
今は斎場での 葬儀ですから 手伝うことも少なくなりました。楽になった分 お別れの情も薄くなった気がします。
故人は 農業一筋に 生きてこられた 温和なまじめ一本の 方でした。
沢山の お孫さんが最後のお別れの言葉を 読み上げたときは 思わずもらい泣きしてしまいました。 幸せな人生だったのではないかと 私は思います。 合掌
殺風景なわが家に 友達が シクラメンを 手土産に もって来てくれました。
爺婆にも 小さなクリスマスです。