端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

木蓮忌

2013-09-05 | 思うこと

昨日私の下手なブログに 嬉しいコメントが入っていました。  私が向田邦子さんに 熱を上げていて 時折書くブログを見ていてくださる方から NHKのクローズアップ現代で 向田邦子さんが 取り上げられるよー とのうれしい コメントでした。

今年8月22日は 木蓮忌でした。 あの向田邦子さんが 飛行機事故で亡くなって 33年目でした。  51才でした。 綺麗で才能が有り女性の中の女性だ と思っていました。

残された小説やエッセイは 女性の鋭い観察と 優しいまなざしにあふれています。 長女での立場で 物事を見ている向田さんの思いは 同じ立場の私にも そうそうと 納得することばかりです。

戦前の 良き昭和の時代に 子供時代を過ごした 向田さんの本は 今のつかみどころのない日本の姿を見ている 人々に 改めて 感動を呼ぶのでしょう。

本棚の 向田さんの本は 私の心薬です。 そして今なお たくさんの方々が それぞれの視線で 向田さんの残された小説や エッセイ シナリオを読み解き その奥の優しい視線や 強い意志を 感じておられるようです。

この本 昭和32年9月号です。  私が高校卒業した年です。 向田さんは この雑誌社で仕事をしていました。 裏表紙をめくると 編集後記に 小さな小さな字の 向田さんの記事があり 向田の署名活字が見えます。

このころ 自分の将来や どんな人生を送るべきか 忙しい中 真剣に模索していたことは 沢山のエッセイで 察知られます。

平凡な 毎日でも 自分がどんな生き方をするか 周りにどんな気配りが出来るか 宿題を出されているような気がします。

51才での旅立ちは 早すぎます。 ご存命なら84才 まだまだペンを握っておられただろうと 残念でたまりません。