端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

紅嫌い

2013-09-17 | 思うこと

いくつになっても 新しい知識を得るということは うれしいものです。

先日ひょんなことから 浮世絵の美人画のことを調べていたら 鳥文斎栄之という絵師は 美人画の美人の着物に 紅色を入れず 地味な色で上品な派手さを 探し描いていたとか。

そういえば 自己流でパッチワークを 始めたとき あちこちの展示会に通い 派手な色は使ってないのに 上品な派手さのタペストリーをたくさん見てきました。

あの絵師の技法 <紅嫌い> だったのだ と 納得しました。

こんな時 学のない 悔しい思いをしています。が それがわかったときは なんとも言えない満足感を 感じています。

一に色合い 二に色合い 三四がなくて 五に技術だと 私は思っています。

どんぐりのブローチを作るために 畑の隅に植えた アベマキ ようやく今年実をつけています。

この木 実がつくまで 普通10年かかるといわれています。  来年はたくさんの実をつけてくれるものと 楽しみにしています。

 


秋刀魚

2013-09-16 | 食べ物

昨日 初めての敬老会で緊張したのか なんだか疲れました。 そこで お昼を済ませるとすぐ 町の温泉へ行きました。

なんと 今日は70才以上の高齢者は 無料でした。 かけ流しの 温泉にゆっくりつかり しばし生きていることに 感謝です。

帰りに スーパーの鮮魚売り場を覗いたら あんなに買い渋っていた秋刀魚が安い。

ちょっと 細めのスタイルのよい秋刀魚です。 四匹買って さっそく圧力鍋で 煮ました。

これなら 歯のよわい穴熊さんも 文句を言わずに 食べるでしょう。 


敬老会

2013-09-15 | 思うこと

今日は集落の 敬老会でした。 私も 来年3月に 満75才になるので 前倒しで 今年の敬老会から該当者に なったのです。

私の集落では 昔から敬老会が 手作りで 集落全員で お祝いをしていましたが 昨今は 高齢者が多くなり 高齢者と集落の世話人のみの敬老会です。

今年は40戸余りの集落に 75才以上の該当者が22人でした。 それでも元気な 参加者が19人 おいしい折詰めを つつきながら 話が弾みます。

若いころは 自分の老後なんて 想像もできませんでした。  

箸が転げてもおかしく  お金がなくても苦にならず 驚きや好奇心の毎日でした。

母になんと言われようと 父に怒鳴られようと 青春そのものでした。

あの頃 今日の日が来るなんて 想像もしていませんでした。   

そろそろ人生を畳まなければならないのわかっていますが まだまだ切実には 感じていません。  

だから毎日平気で生活していられるのでしょう。

沢山の方々に 支えられ たくさんの方々に手を貸していただき 今日の私があるのです。 

敬老の日 だからと言って おめでたくもなんともありません。

ますます 周りの方々に お手を貸していただくことが 多くなると思います。  年齢を重ねることは 本当に切ないことです。

 


唐 芋

2013-09-13 | 食べ物

私の在所では サツマイモを 唐芋と呼びます。  

昨日の地方紙は 焼酎の原料の唐芋の黄金千貫が 豊作と伝えていました。 

その分焼酎の生産が増え 販路の拡大も 検討中とのこと 我が家に焼酎の消費拡大の申し入れがあっても 私は丁重に お断りするつもりです。 

昨日の夕方 通った道筋の唐芋畑 芋堀をしていました。 

地上の葉や蔓を 機械が舐めるように移動すると 本当の芋畑になります。

トラクターが 深く掘り進むと 芋がゴロゴロと 上がってきます。  機械の上に乗ったまま 大きさを選別していきます。

夫婦二人の 息の合った 共同作業です。 掘りあがった芋は 工場から委託の業者さんが 日時を指定しての 出荷ですから 農家は天気が 一番気がかりです。

夕方には 指定の大きな袋に入れられ スタンバイです。

夜露や 強い日差しに 農家の思いやりの 毛布が掛けてありました。 

トラックがすぐ積めるように 道路の脇に並んでいます。 もしこれが外国だったらすぐ 盗難にあうだろうなあー 日本人の誇れる思いやりや 秩序の良さを ふと思った私でした。


果 物

2013-09-12 | 食べ物

近頃 果物の進化には驚くばかりです。  形も味も 甘さも私が子供のころとは 大違いです。  

ブドウなどは 皮ごと食べられる  種無しのものが幅をきかせ 昔なかなか口にできなかった<巨峰>が 肩身を狭くしています。

瀬戸ジャイアンツのブランド 桃太郎ブドウ 種無しピオーネなど おいしいブドウが店頭に たくさん並んでいます。 

果樹農家の方々の苦労と努力を感謝しつつ口にしています。

町内にも 果樹園がありますが 梨のニューフェイス<秋月>   これは甘くて 当たりはずれがありません。

そんな昨日  欲を出して スーパーで 大きくて安い 幸水を買ってきましたが 甘さが今一。

ようちゃんばあばさんの ブログを拝見していて これだと 私も梨のコンポート作りました。  白ワインは 都濃ワインを使いました。

冷蔵庫で 冷たくして 食べますが すぐなくなると思います。  


干 す

2013-09-11 | 思うこと

猛暑だった 夏も九月の声を聴くと 朝夕は しのぎやすくなりました。 

ご近所の農家も 牛さんのエサの干し草つくり 焼酎の原料の芋ほり と毎日忙しそうです。

落花生も この時期収穫です。 畑から人の手で引きぬいた株は 一定の長さで葉の部分を 切り離し 畑に逆さまに立てて干します。  

土が落ちたら実を人の手で ちぎるか たくさん耕作している農家は 専用の機械で 脱穀します。

その時の 土埃は 火山灰土壌ですから 舞い上がり鼻の中まで真っ黒になります。  

そのあと水で何回も 洗浄し 選別し 太陽に干すことになります。

そのあと 焙煎しおいしい落花生になりますが  昔アメリカの大統領だったあの方は ピーナッ農場を 所有していたと 聞いたことがあります。

アメリカの 広い農場の ピーナッどんな 栽培をしているのか 見てみたい気がします。

ネットで手に入れた 羽織 パッチワークのバックにするには 根性が足りないような気がして 小ぶりの巾着にしました。

幅18㎝ 深さ21㎝ です。  ちょっとした気持ちで プレゼントしています。


前撮り

2013-09-08 | 趣味

一年に一度 町の空き店舗を利用した ギャラリーで 着物リメイクの栞さんと 二人で「布遊び展」を 開催していますが これが楽しみであり 苦労の種です。

年齢を考えると いつまで出来るか わかりませんが 頑張っています。  若いころから 歳をとったら 縁側の日向ぼっこで 老眼鏡を ずらしつつ 針仕事をするのに 憧れていました。

開催には 少し早いのですが 栞さんが我が家に前撮りに 訪ねてくれました。

チラシ作りは早いほうがいいとの 周りのアドバイスです。 リメイクの洋服 素敵なものが出来ています。

私の袋も 沢山作りたいのですが 野暮な用事が 多すぎ針を握る時間が 足りません。

開催の日時はまだまだ先ですが  追ってお知らせしますので 皆さんぜひぜひ 時間を作って遊びに来てください。 お待ちしています。


水羊羹

2013-09-06 | 食べ物

昨日 気の重い用事で 穴熊さんと 隣の市まで出かけました。  思ったより早めに事はすみ 久しぶりに老舗の和菓子屋さんに 寄ってもらいました。

台風が過ぎて すっかり秋の気配でしたのでゆっくり 熱いお茶でも入れてみようという 私らしからぬ 思いが よぎったからです。

色々な和菓子を 二個づつ選んで 思い切って若い店員さんに聞いてみました。 

「水羊羹ありますか?」 すると店員さんが出してきたのが これです。 

「いや こんなのではなく 四角にきっちりと 切られた水羊羹です」と私。

味に 変わりはなくとも 水羊羹は きっちりと四角に切られ ガラスの涼しげな皿に乗せられ 凛とした 姿でないと 私は 承知しません。

でも仕方ありません。 二個入れてもらいました。  西洋菓子のように スプーンも つけられていました。

あの切り口のつるつる感が 味の一つだと思うのに 簡単にプラスチックの容器に流しいれ 固めて 水羊羹のふり 私は納得しません。

今度 町に出たら 和菓子屋さんで 探してみようと思います。  でも持って帰るときに 崩れてしまいそうです。

 


木蓮忌

2013-09-05 | 思うこと

昨日私の下手なブログに 嬉しいコメントが入っていました。  私が向田邦子さんに 熱を上げていて 時折書くブログを見ていてくださる方から NHKのクローズアップ現代で 向田邦子さんが 取り上げられるよー とのうれしい コメントでした。

今年8月22日は 木蓮忌でした。 あの向田邦子さんが 飛行機事故で亡くなって 33年目でした。  51才でした。 綺麗で才能が有り女性の中の女性だ と思っていました。

残された小説やエッセイは 女性の鋭い観察と 優しいまなざしにあふれています。 長女での立場で 物事を見ている向田さんの思いは 同じ立場の私にも そうそうと 納得することばかりです。

戦前の 良き昭和の時代に 子供時代を過ごした 向田さんの本は 今のつかみどころのない日本の姿を見ている 人々に 改めて 感動を呼ぶのでしょう。

本棚の 向田さんの本は 私の心薬です。 そして今なお たくさんの方々が それぞれの視線で 向田さんの残された小説や エッセイ シナリオを読み解き その奥の優しい視線や 強い意志を 感じておられるようです。

この本 昭和32年9月号です。  私が高校卒業した年です。 向田さんは この雑誌社で仕事をしていました。 裏表紙をめくると 編集後記に 小さな小さな字の 向田さんの記事があり 向田の署名活字が見えます。

このころ 自分の将来や どんな人生を送るべきか 忙しい中 真剣に模索していたことは 沢山のエッセイで 察知られます。

平凡な 毎日でも 自分がどんな生き方をするか 周りにどんな気配りが出来るか 宿題を出されているような気がします。

51才での旅立ちは 早すぎます。 ご存命なら84才 まだまだペンを握っておられただろうと 残念でたまりません。 


萩の花

2013-09-03 | 趣味

あんなに猛暑を 嘆いていたのに 季節は静かに動いているのようです。  

はぎの花を見つけました。 この花を見ると なぜか子供のころ着ていた 薄い絽の着物を 思い出します。

小さめの袋 二個出来上がりました。 一個出来上がったのがありますから 全部で三個です。

20㎝のファスナーを つけています。  買い置きの芯や裏布の残りが 小さな端切れになり もっぱら 小物を作っています。

裏側です。 幅21㎝ 深さ21㎝で 底はつまみまちです。