辛き日も家は薄着でやや涼し
そよ風の舟も行き交う菖蒲池
浮き雲の流れる先の君影草
朝焼けに出掛け支度を励まされ
こんな日は家に帰りてわらび餅
即席の冷や珈琲で暑気払い
風鈴に遠くの人の今を知る
指先の線香花火玉落ちぬ
蛍籠言えぬことまで照らされて
夏の子が蛇口で洗う足長し
山寺の帰りに啼けり不如帰
午後三時仕事机に窓若葉
そよ風の舟も行き交う菖蒲池
浮き雲の流れる先の君影草
朝焼けに出掛け支度を励まされ
こんな日は家に帰りてわらび餅
即席の冷や珈琲で暑気払い
風鈴に遠くの人の今を知る
指先の線香花火玉落ちぬ
蛍籠言えぬことまで照らされて
夏の子が蛇口で洗う足長し
山寺の帰りに啼けり不如帰
午後三時仕事机に窓若葉