新涼や朝足早に町外れ
考えて言うに言えない秋思かな
遠い町車窓にひとり鉄道草
秋の音空に消え行く水瓶座
鈴虫が蝉と併せて二輪唱
秋曇り晴れ晴れとした帰り道
顔色を変えることなき緑松
横顔を見ることもせず夕月夜
結局は何処へ帰る秋燕
啼き声と同時に揺れる松虫草
薄紅の靴で歩きて露草や
運命は稲妻式に戸を叩く
考えて言うに言えない秋思かな
遠い町車窓にひとり鉄道草
秋の音空に消え行く水瓶座
鈴虫が蝉と併せて二輪唱
秋曇り晴れ晴れとした帰り道
顔色を変えることなき緑松
横顔を見ることもせず夕月夜
結局は何処へ帰る秋燕
啼き声と同時に揺れる松虫草
薄紅の靴で歩きて露草や
運命は稲妻式に戸を叩く