キルケゴールの「誘惑者の日記」を読み終わる。
婚約者の横で、あれこれ夢想している箇所はよかった。
だが、作者は、婚約者のほうから、結婚を破棄するように
仕向け、これで結婚に縛られず永遠に結ばれる
などと手紙を送りながら、最後には彼女にはもう
関心がない、とか言って終わる。
実際のキルケゴールは婚約破棄した後も生涯
恋人レギーネを思い続け、
レギーネのほうも寛容な夫と結婚した後も、
キルケゴールのことを気に掛け、
夫婦で、レギーネと和解してくれないかと
頼みに行ったりしている。
一番、心の器が大きいのは、この寛容な夫
ではないか。キルケゴールは生涯、この
恋愛沙汰を繰り返し作品化し、没後、
全所有物はレギーネに譲ると遺言している。
何とも厄介な性格であるが、何故か憎めない。
一回の恋愛沙汰を棒に振り以後は未練を作品化する
婚約者の横で、あれこれ夢想している箇所はよかった。
だが、作者は、婚約者のほうから、結婚を破棄するように
仕向け、これで結婚に縛られず永遠に結ばれる
などと手紙を送りながら、最後には彼女にはもう
関心がない、とか言って終わる。
実際のキルケゴールは婚約破棄した後も生涯
恋人レギーネを思い続け、
レギーネのほうも寛容な夫と結婚した後も、
キルケゴールのことを気に掛け、
夫婦で、レギーネと和解してくれないかと
頼みに行ったりしている。
一番、心の器が大きいのは、この寛容な夫
ではないか。キルケゴールは生涯、この
恋愛沙汰を繰り返し作品化し、没後、
全所有物はレギーネに譲ると遺言している。
何とも厄介な性格であるが、何故か憎めない。
一回の恋愛沙汰を棒に振り以後は未練を作品化する