超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・星流る

2024-08-26 00:03:15 | 自作俳句
八月は停車駅なく秋の筆
秋暁に寂しく聞こえ秋の蝉
秋声や中身は光る後半生

星明かり少年を乗せ行く列車
生涯が編み直されて星流る
見回せば残りし物は秋の晴れ

秋に入り独り見上げる羊雲
秋蔭の薄暗き町ただ歩く
当分は冷房名残り続きそう

観月や時満ちてまた生き直す
新米の出るまで続く米騒動
霊性や瀧を描きて美術展
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歳時記俳句・つづれ織り

2024-08-25 00:03:13 | 自作俳句
見て触れる世界を証す本の秋
仕分けせり迷惑メール消す夜長
現代の奇天烈斎や秋の筆

夏休み最後の花火目に残す
処暑と言えまだ日中は陽が強し
青春をよく編み直す秋の空

カシオペア輝く夜に秋の櫛
しばらくは命を燃やす秋の蝉
菓子作文珈琲作文 外は処暑

提灯を櫓につけて宵祭り
彗星の流れる先に月の町
山雀もさえずり始め水も澄む





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歳時記俳句・無伴奏

2024-08-24 00:03:33 | 自作俳句
新しき扉を開く秋の筆
PCに頭を使う秋の候
頭より大きな南瓜秋野菜

ハロウィンで早騒がしき各店舗
知られざる世の内幕を秋思かな
学童が葉陰の虫に目を見張る

玄関の郵便受けに赤蜻蛉
北地蔵秋思い出す無伴奏
秋めいて二ヶ月振りのパン喫茶

遠くても胸の木霊や秋の空
家垣に小さきゴーヤ残る秋
新涼や新作映画 予告見る
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内面日記・当世蘭学気質

2024-08-23 22:39:01 | 無題
今日も作文とパソコンのメンテナンスで忙しかった。
最近、迷惑メールが一日40通ぐらい来ていて、困っていたが、
仕分けルールの「件名」に迷惑メールのキーワードを
10個ぐらい登録すると、ほぼ100%迷惑メールを仕分けできた。

作文は、西洋認識論の説明だが、サクサク進んでいる。
「知覚の外の外界は知り得ない」というのが、肝である。
西洋は、江戸時代ごろ、すでに認識論は発達していた。

日本には、認識論らしきものは、仏教の唯識などを
除くと発達しなかったが、認識流儀、すなわち和歌や物語や
公案、謡いや舞いなどは実に豊富だった。
やってみて、体感。それを表現する文化。

だから却って海外の認識論とか新鮮で、
頭の使っていない部分を大いに刺激される。
今流の蘭学者みたいで、すごく楽しい。
生まれ変わったら、蘭学者になりたい気さえする。

今流の蘭学者ならそれもよし筆を奮って全力を出す
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歳時記俳句・黃葉

2024-08-23 00:03:14 | 自作俳句
無言歌を夢見る様に聞く夜長
黃葉が庭の桜を染めにけり
いわし雲空に浮かびて朝の窓

長文も一区切りつく秋の筆
夏休み終わりて揃うクラスの子
再起動続くPC秋愁い

珈琲で夜中に目覚め秋の月
人心の真知を語る本の秋
先生のノートぎっしり秋学期

秋の庭かざす手のひら白蝶草
遠き空少年時代秋あざみ
ひと夏が終わりて処暑の秋気かな
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