10月は新月期の週末(10/17)が雨になってしまいました。
今月のチャンスは10/24(土)の夜しかない。
10/23(金)の夜に出発するつもりでした。
が、仕事を終えて家に着いたのが20時過ぎでした。
過去の経験から、山梨県行きの移動は深夜が望ましいとわかっていました。
午前中に出発して、行楽渋滞にハマり、ひどい目にあった経験があります。
夜中であれば2時間半あれば着けるのですが、行楽渋滞にハマると5時間半を超えます。
夜中に出発すべきなのです。
ところが、、、
晩飯を食い、風呂に入り、そこから出発、、、と行きたかったのですが、いかんせん身体がいうことをきかない。
過労の域に片足を突っ込んでました。
数時間、睡眠をとってから出発することも考えましたが、そのまま眠ってしまいました。
翌朝、体力が多少なりとも回復しており、気力も戻りました。
Google Mapで経路検索を行うと、案の定、ものすごい大渋滞であるとの表示でした。
朝10時半頃に山梨県に向けて出発しました。
高速道路で東京に入り、もんのすごい大渋滞にハマりました。
下道に逃げました。
下道でもんのすごい渋滞にハマりました。
下道の方が、結局、遅いですね。
諦めて高速道路に戻りました。
すべての車のテールランプ(ブレーキランプ)が点灯しています。
ナビは首都高から上野原あたりまで、ほぼ真っ赤っか。
泣きたくなりました。
こうなることは昨日の段階でわかっていた。
けど、回避できなかった。
渋滞にハマって人生をる3時間無駄にしました。
前日の疲れがぶり返し、もうぐったりでした。
15時半に、観測小屋近くの温泉に到着。
温泉で少しだけ疲れを癒しました。
今回の遠出では、(体力的にきつかったのですが)天体観測以外にもミッションがありました。
それは、焚火と、タープを張ることです。
2016年にsnow peakの焚火台を購入したのですが、なかなか出番がありません。
埼玉県南部の典型的な住宅街での焚火は、煙の行方が気になって、自宅といえど気軽にできません。
公園に行って焚火しようにも、焚火やバーベキューOKの公園なんてありません。
埼玉県南部で焚火をするというのは、思いのほかハードルが高いのです。
なぜ今更、焚火をしたくなったか。
焚火をすると心が癒されませんか?
心が癒しを求めていたのだと思います。
観測小屋に着いたのは16時半ころだったでしょうか。
観測小屋の周囲を一周すると、遊びでちょっと焚火するくらいなら、十分な薪を拾うことができました。
ガスバーナーを持ってきましたので、火はあっけなくつきました。
あとは団扇があると楽ですね。
今回は板で扇ぎました。
焚火のゆらゆら揺れる炎、パチパチと小さく弾ける木の音。
癒されました。
体が焚火臭くなりましたが、それもまたよし。
環境にも癒されました。
焚火をしても周囲の迷惑を気にしなくてよい空間。
野山の一軒家的な環境もたまにはいいものです。
日が沈んでしまったので、タープはあきらめました。
夕飯を食い、観測に備えます。
暗くなって、友人たちが一人また一人と到着。
月がまだ沈んでなかったとはいえ、ピント合わせくらいはできるだろうとスライディングルーフを開いて、望遠鏡を空に向けると、天気雨が・・・。
星空は見えるのですが、パラパラと雨粒が時折、落ちてくるんです。
その晩は東からの雨雲を南アルプスがさまたげてくれている状況でしたが、時折、小さな雨雲が南アルプスを越えてきていたらしく、なかなかすっきり晴れてくれませんでした。
22時過ぎでしょうか、やっとすっきり晴れました。
(今回の写真はいずれもノートリミングです。)
この夜に最初に狙ったのがカニ星雲(M31)。
1054年に出現した超新星の残骸。
地球からの距離は約7000光年。
超新星の残骸は見たことがないので、見てみたいと思ったのです。
望遠鏡は焦点距離2500mm, F5
カメラはEOS Ra。
ISO 16000, 露出時間15秒 冗談のような設定。。。(^-^;)
むむむ、有名なフィラメント構造が見えない。。。
口径30㎝以上の望遠鏡なら見えるという話しですから、口径50㎝で見えないはずがない。。。
雨上がりだったせいか、星の揺らぎが大きな夜でした。
フィラメント構造が見えなかったのはそのためかもしれません。
またの機会に、再挑戦します。
お次は同じおうし座のすばるM45
EOS 60Daでは写野が狭すぎてすばるの星を一つずつ(メローペならメローペ)狙うことしかできませんでしたが、EOR Raになったことで写野が広くなったので、すばるに再挑戦しました。
ISO 40000、露出時間50秒
すばる、やはり画面から、はみ出しますね。
お次に狙ったのが燃える木。
今年の2/23にEOS 60Daで狙いましたが、露出時間80秒ではなかなか追尾がうまくいかず、泣かされた相手です。
ISO 40000, 露出時間35秒
おおっ!!
前回(2020/02/23)とは全然違う写り!
なんか、それっぽく写ってます(^_^)
ノイズも比較にならないくらい少ない。
EOS Ra、買ってよかった!!
お次は隣の馬頭星雲
ISO 40000, 露出時間30秒
完全にISO 40000に甘えてます。
アルニタクの光条がスポットライトのように馬頭星雲を照らしています。
望遠鏡の光学的な問題だと思われますが、解決策はないものか。。。
お次はやはりオリオン大星雲M42でしょう!
毎年撮っていても満足することがありません。
果たしてEOS Raではどんな写りになるのか。
ISO 40000, 露出時間15秒
美しい。。。
にしても、露出時間15秒はふざけてる。。。
オートガイドが要らなくなる日も近い?
最後にお初の被写体、モンキー星雲。
ISO 40000, 露出時間40秒。
40年モノの巨大ニュートンは追尾精度が悪いため、写真撮影に苦戦してきましたが、EOS Raのおかげでまともな撮影ができるようになりました。
しかし、焦点距離2,500mmによる強拡大であるためか、星像にシャープさがない写りであることは否めないです。
今回は雨上がりだったことも影響しているかもしれません。
あとは、主鏡、斜鏡が曇っているというのもあるかもしれません。
ステライメージ、入手しようと思います。
天体写真専用画像処理ソフトである価値を持っているかどうか。
期待したいと思います。
にしても、今回の移動、どうすればよかったのでしょうか。
言い訳せず、数時間の睡眠ののちに頑張って起きて、深夜に移動すべきだったのでしょう。
二度とあの渋滞は御免です。