猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2021/12/03 山梨 M31、M33、M42、M81、レナード彗星

2021-12-24 21:40:26 | 天体観測


夕暮れ時の高速道路をかっ飛ばしているときは、いつも胸がドキドキします。
大学時代にやんばるの森に向かってバイクを飛ばしていた時と同じです。
何年経っても、こうやって胸をときめかせていたい。

(なお、写真は高速道路が渋滞して、停止しているところです。これはドキドキしない。。。)


現地に到着し、近くの温泉につかり、観測小屋に着くと晴れているではありませんか!
早速撮影に入ります。

今回、モザイク合成に挑戦してみました。
焦点距離2500mmは素敵です。
が、画角が小さいなぁと感じることがないわけではありません。
「だったら単焦点で撮れよ」となりますが、この巨大ニュートンを片手にできる技ではありません。
今の僕はこの巨大ニュートンで手一杯なのです。
それに、小技としてモザイク合成ができるに越したことはありません。
少し手間ではありますが、今回の遠征をモザイク合成に投資してみました。

最初に狙ったのはこの時期天頂に来ているM31 アンドロメダ銀河です。
満月よりも大きいです。

順に、隣の写真と50%重ねながら撮影していきました。










これをPhotoshopのPhotomergeでモザイク合成
なかなか見事です。
が、まだ画面からはみ出しますね。
ただ、この外側まで写していると一晩すべてをこれに持っていかれてしまうので、ここまでにしました。


続いて近くにあったM33 三角座銀河
この夜、ときおり靄(もや)がかかって、背景が明るく、星像はいまいちシャープさを欠きました。
画面の上側がちょっと暗くなるのはオフアキの陰か?






合成したものがこれ
M33は2500mmの画角がちょうどいいので、モザイク合成するメリットは少なさそうです。


一休みして、M1 カニ星雲


続いてこの季節ですからM42 オリオン大星雲






モザイク合成したのがこれ。
ぜいたくを言うなら、もう少し露出を上げて、淡い部分をもう少し写したかった。


東の空に北斗七星が上がってきました。
となると、やはりM81を撮りたくなります。


そして、この夜の最後のメインイベントは何といってもレナード彗星でしょう。
4時になりました。
天文薄明まで残り1時間。
果たしてこの望遠用の仰角で捉えられる位置まで上がってくるか。
上がってきました。


前回の経験から、僕自身も50mmの2インチアイピースを購入して臨みました。
2インチとなると高価なのではないかと危惧しましたが、7千円程度で意外と手の届く値段でした。
レナード彗星を眼視してみたところ、淡く尾が見えました。

この夜は新しい部屋履きを用意して臨みました。
これが大ヒット。
想像以上に快適でした。
足から奪われる体熱って、大きかったんですね。


よい夜でした。
コメント (2)
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2021/11/27 山梨 滝 青い雪だるま星雲NGC7662、M15、M33、M42、ランニングマン、まゆ星雲IC5146

2021-12-24 20:11:51 | 天体観測

この週末は下弦の半月でした。

21時過ぎまでは町明かりがあるため、空が暗くありません。
人々が少しずつ寝始める22時を過ぎたあたりから少しずつ空が暗くなってきます。
この週末は、夜空が暗くなってきてしばらくすると月が上がってきてしまう状況、ということです。

しかし、晴れてくれさえすれば赤道儀の動作チェックくらいはできます。
それに、夜半過ぎに月が上がってきて天体撮影ができないということは、早く床に就けるわけで、肉体的に楽であることを意味します。

四の五の言ってますが、まとめると条件が悪かろうが何だろうが、遊びに行きたかったから行った、と。

11/26(Fri) の夜に現地到着。
前日に見たGPV天気予報では快晴の予報だったのですが、小屋に着くと見事な曇り。
日を越すあたりまでオートガイドの動作チェックだけでもと思って粘りましたが、結局雲が多すぎてダメでした。
まとまって眠る時間を確保できたので、11/27(Sat)の朝は余力がありました。

森のパン屋さんでパンを買い、朝飯を食ってから前回訪れた渓谷に向かいました。
前回は入口から少し入ったところで引き返してきましたが、その奥に落差100m越えの見事な滝があると聞いていたからです。

前回の紅葉とは打って変わって、すっかり落葉してました。





きれいな滝が次々と現れます。






歩くこと40分ほど。
見事な滝が現れました。
展望台から滝まで1㎞弱あるように見えました。






いずれ滝つぼまで歩いて行ってみたい。

軽い運動の後は小屋の近くで食堂を開拓。
Google Mapで小屋の周囲を見渡すと、たくさん食堂があります。



この二年間、限られた時間と体力で、無我夢中で小屋と望遠鏡の修理と稼働テストを行ってきました。
夜に現地入りして、午前中には去っていたので、周りを見る余裕がありませんでした。

職場環境が改善し、望遠鏡の動作も軌道に乗ってきたことで、やっと小屋の周囲に目がいくようになったのです。
すると山あり滝あり(温泉は利用してましたが)、美味しい食事を提供する食堂が多数ありそうな雰囲気です。
美味しい料理が食べられるという付加価値がつけば、奥さん・子どもが来てくれる確率も上がりますので、少しずつ開拓していこうと思います。

昼飯を食い終わって、夜までまだ時間があったので温泉を一つ開拓。
甲斐大泉温泉 パノラマの湯
富士山がきれいに見える露天風呂でした。
今度は家族を連れてきてみたい。


夕方に小屋に戻り、のんびり夕飯を食い、夜を迎えます。
しかし、町明かりの影響を受けてまだ空が暗くない。
土星と木星を狙ってみました。
が、、、残念なことに、低すぎてスライディングルーフの端にかかってダメでした。
ぜいたくを言ってはいけませんが、この観測小屋、望遠鏡を囲む壁がけっこう高いので仰角がかなり制限されます。

比較的仰角が大きくて、町明かりに負けない明るい対象を探してみると、M15球状星団が上がっている。
望遠鏡を向けてみました。
カメラはEOS Ra
やはりちょっと小さいですね。
APS-Cか、フォーサーズのカメラがよさそう。



小屋の西側は南アルプスなので早い時間でも割と空が暗い。
そちらの方に目を向けるとIC5146 まゆ星雲なる天体を発見。
見かけ等級+7.2でそこそこ明るい。
初めて撮影しました。
なかなかの写りっぷり。
まだまだ知らない天体がたくさんありますね。


20:30頃、アンドロメダ座が天頂付近に来ました。
ステラショットで青い雪だるま星雲 NGC7662なる天体を発見。
早速望遠鏡を向けてみます。
カメラはEOS Ra
確かに青い雪だるまだ。
が、つまらん。
小さすぎます。


前回に引き続き、手持ちの惑星用カメラASI224MCで撮ってみました。
まあ、見れますが、いまいち。


ふと思いつきました。
惑星と同じく、動画で撮ってみては?
やってみました。
Autostakkertでスタック、Resistaxでウェブレート処理をしてみました。
あんま変わらんか?
でも、滑らかにはなる。
なんにせよ、新たな撮影手法を手にしました。
この手法で来年の夏はM57リング星雲を撮影してみようと思った次第です。


お次はこれまた天頂付近にあるM33。
お隣の銀河。
40億年後くらいに、我々の天の川銀河と衝突するかもしれない銀河。


23時過ぎに月が上がってしまいました。
半月なので決して馬鹿にならない明るさ。
月の明るさに負けない明るい天体。
それはM42オリオン大星雲しかないでしょう。
ISO 3200で240秒露出と、ISO 3200で60秒露出の写真を重ねてみました。



最後にランニングマン。


まだ撮りなかったけど、月にはかないません。
これ以上の撮影は無理です。
友人が2インチアイピースの持ち合わせがあったので、初めての眼視に挑戦してみました。
オリオン大星雲が翼を広げた天使のように見えました。

オートガイドも正常動作することが確認できました。
山歩きもしてほどよく疲れてます。
この夜も早めに床に就いたのでした。

朝まで徹夜で撮り続けるのも楽しいけど、夜半にほどほどで切り上げるこんな天体観測もまた楽し。


この夜は、新しい試みとして60×60㎝の小さなホットカーペットを使ってみました。
いつも床に大きな枕をおいてその上に座って撮影していたのですが、お尻が冷たくて体力を奪われてました。
ホットカーペットを使うことで体力的にだいぶ楽になりました。

コメント (2)
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