夕暮れ時の高速道路をかっ飛ばしているときは、いつも胸がドキドキします。
大学時代にやんばるの森に向かってバイクを飛ばしていた時と同じです。
何年経っても、こうやって胸をときめかせていたい。
(なお、写真は高速道路が渋滞して、停止しているところです。これはドキドキしない。。。)
現地に到着し、近くの温泉につかり、観測小屋に着くと晴れているではありませんか!
早速撮影に入ります。
今回、モザイク合成に挑戦してみました。
焦点距離2500mmは素敵です。
が、画角が小さいなぁと感じることがないわけではありません。
「だったら単焦点で撮れよ」となりますが、この巨大ニュートンを片手にできる技ではありません。
今の僕はこの巨大ニュートンで手一杯なのです。
それに、小技としてモザイク合成ができるに越したことはありません。
少し手間ではありますが、今回の遠征をモザイク合成に投資してみました。
最初に狙ったのはこの時期天頂に来ているM31 アンドロメダ銀河です。
満月よりも大きいです。
順に、隣の写真と50%重ねながら撮影していきました。
これをPhotoshopのPhotomergeでモザイク合成
なかなか見事です。
が、まだ画面からはみ出しますね。
ただ、この外側まで写していると一晩すべてをこれに持っていかれてしまうので、ここまでにしました。
続いて近くにあったM33 三角座銀河
この夜、ときおり靄(もや)がかかって、背景が明るく、星像はいまいちシャープさを欠きました。
画面の上側がちょっと暗くなるのはオフアキの陰か?
合成したものがこれ
M33は2500mmの画角がちょうどいいので、モザイク合成するメリットは少なさそうです。
一休みして、M1 カニ星雲
続いてこの季節ですからM42 オリオン大星雲
モザイク合成したのがこれ。
ぜいたくを言うなら、もう少し露出を上げて、淡い部分をもう少し写したかった。
東の空に北斗七星が上がってきました。
となると、やはりM81を撮りたくなります。
そして、この夜の最後のメインイベントは何といってもレナード彗星でしょう。
4時になりました。
天文薄明まで残り1時間。
果たしてこの望遠用の仰角で捉えられる位置まで上がってくるか。
上がってきました。
前回の経験から、僕自身も50mmの2インチアイピースを購入して臨みました。
2インチとなると高価なのではないかと危惧しましたが、7千円程度で意外と手の届く値段でした。
レナード彗星を眼視してみたところ、淡く尾が見えました。
この夜は新しい部屋履きを用意して臨みました。
これが大ヒット。
想像以上に快適でした。
足から奪われる体熱って、大きかったんですね。
よい夜でした。