青い空とわたし

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ヒメサユリの新潟・浅草岳に登った1

2020年07月22日 14時47分41秒 | 同上 (山歩き)

7月19日(日)

長く続く梅雨空。

しかし、17日に予報チェックで「19日の新潟方面がどうも晴れる」ようなのだ。うむむ・・どうするべか。

翌18日午後時点でも、明日の新潟・魚沼市は晴れだ。明日だから確度は高い。登山候補先の浅草岳の情報を「ヤマレコ」で調べてみる。午前中に浅草岳に登った人が早くも「浅草岳 ここも間に合ったヒメサユリ♪」との記事をアップしていた。

この山のヒメユリは7月上旬が見ごろとガイドブックにあって、もう遅いと諦めていたのだが・・まだ咲いているのか?!

こ、これは出動だ!! 急いで準備して、シャワーを浴びて、午後5時に家を出発した。

 

18日夜の9時半ごろ、最寄りの道の駅に到着。あたりは真っ暗だった。

して、今日の朝を迎えた。

▲ 道の駅・いりひろせ(入広瀬)の朝。

浅草岳の登山口のある「ネズモチ平駐車場」へむけて出発。ここから20kmほど先で30分ぐらいで行けるはずだ。

林道に入り、どんどん高度を上げていく。最初は舗装道だったが・・

▲ ダート道になって、道も細くなってきた。すれ違い不可。

予め緯度経度で登録しておいた「ネズモチ平駐車場」の近辺になると、ナビ上の道路も消えた! 

おかしいな、この先に本当に駐車場があるのだろうか?? 林道を上ってくるときに大きい駐車場があったが、あそこが登山口駐車場だったのだろう! と、Uターンして下った。

しかし、その駐車場に出会わない。こんなにふもとまで下りてしまうのもおかしい??

 

▲ 道路沿いで、閉館・廃墟状態になっている「ホテル大自然館」とかの駐車場に停める。

そこから、改めて「ネズモチ平駐車場」をナビ検索すると、ここからは7km先の上方地だ・・判断間違えた。

しょうがない、クルマはここに置いてそこまで歩いていくか・・ ヨーキクンなんか初めから歩きオンリーだ。と比較にもならない人を出して慰めて、とにかく歩くことにした。その前に朝食を食べてだ。

 

7時30分ごろ、徒歩開始。

▲ 舗装された坂道を、トボトボ上がっていく。

何台も乗用車が、ボクを追い越していった。この先には何もないから、みなさん登山口駐車場へ向かっていることは間違いない。ほとんどが新潟か長岡の地元ナンバーだ。中に「横浜」ナンバーがあった。チキショー。

やはりいぶかしく見られていたのだろう。あとで駐車場に着いた時「歩いてた方ですね」と、声をかけられた(笑)。

 

▲ 「エコミュージアム」があるところまで上がってきた。8:13AM

あとで確認したのだが、廃墟ホテルPからここまでは距離は3.5km。43分歩いた。

返す返す残念なのは、このエコミュージアムの前の看板に「ネズモチ平駐車場⇒この先2.5km」と明記されていたこと。これを見ていれば駐車場の存在を疑うことは無かっただろうに。

 

いずれにしろ、さらに2.5km歩かねばならない。

 

 ヨツバヒヨドリじゃないかも

 

 

 トリアシショウマ

 

 

▲ はい、ダート道になってきて。

しかし、あなた、こんな道の先に大駐車場が有ると思えますか?

 

 

▲ ここが、Uターンして戻ったポイント。

確認のためもう少し進行すればよかったのだが、ナビ的には道はないし、これ以上進むと戻れなくなると思ったのだ。2mX5mのキャンカーでっせ。

 

で、本当にこの先に駐車場は有るのだろうか??

数分歩いたら・・

▲ 忽然とその駐車場が姿を現した!

チキショー

有るじゃねーか。

 

▲ 100台は停められるという大駐車場、「ネズモチ平駐車場」 8:48AM

乗用車ばっかし。やはりキャンカーは無かったというか、登山口駐車場にキャンカーで乗り付ける方は普通はいないのだが(笑)。

エコミュージアムから35分歩いてきたことに。全部で1時間18分費やした。

で、結局ボクは何と無駄なことをやっていたか、あとで辿ってみると、

▲ 茶色の線が、ボクが歩いて上がってきた林道。

「ボクの駐車地」⇒「ネズモチ平駐車場」6kmを1時間18分かけて。標高差は200mは軽くあるだろう。ちなみに下りは1時間20分かかった。なぜ下りのほうが所要時間が長いかだって? キミね、最後疲労こんばいしているからだよ。

さて、さて、ここから浅草岳へのルートは赤線で、時計回りに周回する。標高差786m、歩行距離7.5km、CT5時間5分

駐車場との往復で、山に2回登るようなものだ(泣笑)

 

泣き言ばかり、詳しく描いてしまったが、

さあここから通常の山行が始まる。

▲ 駐車場のそばにゲートがあって 8:53AM

ここを10分ほど進むと

 

▲ 目の前に山が見えてきて

浅草岳? 前岳? 嘉平与ボッチ? いまだに分からないが

 

▲ すぐ左側に登山口(ネズモチ平登山口)が出てくる。

ここからブナソネ(ソネ⇒尾根のこと)といわれる登りになる。

 

▲ ブナソネは昨日の雨でぬかるんでいるところが多かった。

急斜面の足元に気をつけながらひたすら登っていく。

ロープが掛かっていても、ロープに触るのは嫌だったが、後にはそうも言ってられなくなって握った(笑)。

 

▲ 途中、前方に山影が見えてきたが

前岳? よう分からん。

 

▲ 後方を振り返ると

あとから分かったが、前方のギザギザ山が守門岳(すもんだけ)で次の山候補地。

中央の白い平地スポットが、出発してきたネズモチ平駐車場だった。

 

 オオバギボウシ

 

 

調査中

 

 

▲ ようやく前岳の肩、と呼ばれる交差点に到着 11:30AM

ここから左へ進むと頂上へ、帰りは右の桜曾根コースで戻る。

 

 

▲ 左へ進む

前方に見えるのが浅草岳頂上。まだ登るのかよと少し恨めしかったが。

しかし、ちょっと歩を進めたらすぐに

アレが、あった!

▲ ヒメサユリ(姫早百合)

日本特産のユリ。宮城県南部、及び新潟県福島県山形県が県境を接する飯豊連峰吾妻山守門岳朝日連峰、周辺にしか群生していない貴重な植物。野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧、国際的には絶滅危惧種。(Wiki)

一輪だけ咲いていた。

これ見たから、もう帰ってもいいかと思った。

 

カラマツソウ

 

元気だして、頂上に向かってさらに歩くと、

突然目の前に

▲ 青い空の下に、雪渓が現れた!

久しぶりの雪渓だ。

雨空でモヤモヤした気分が続いていた時、いかにも夏山らしい風景に出会って、一気に気持ちが晴れやかになった。駐車場までトボトボ歩くことになったことも、もう忘れていいと。

 

▲ 左端の山が、浅草岳頂上だ。

 

 

▲ さあ、行こう! Go to Mountain !

雪渓の幅は、そんなに長くはない。

 

 

▲ アイゼン無くとも、ゆっくり確認するように歩けば、登山靴で大丈夫。

 

 

▲ 雪渓は幅はないが、下方にずっと続いているようだった。

 

 

▲ 雪渓も終わって、木道が上へ続く。

 

その木道が、草原に差し掛かった道脇に、

▲ またあった一輪、ヒメサユリ。

これは、本当に少ないんだなあ。

 

 

▲ しかし咲いている一輪の周りには

ヒメサユリの蕾が点々とあった。

じゃあ、まだしばらくは咲き続けるのだろう。

 

 

▲ 雪渓を後にして

 

 

▲ 前方のいく手に、浅草岳の山頂がはっきり見えてきた。

頂上の掲示板まで見える。

 

 

イワイチョウ

 

 

キンコウカ

 

 

ハナニガナ

 

 

▲ おお、頂上。

当然、人も多くいる。でも10名くらい。

 

▲ 浅草岳山頂 1585.5m  11:55AM

ネズモチ平駐車場のゲートから、3時間要した。CTは2時間40分だから、無駄歩きも前にあったから、上出来でしょ。ホテル廃墟Pから数えれば4時間25分かかった。

頂上はパノラマの景色。

 

▲ 北西の方向には、200名山の守門岳(すもんだけ)1537m。

せっかく新潟まで来たのだから、守門岳にも登りたいとは思うが明日以降は晴れ日はない。

 

左に、目を移していくと

▲ 西の方向に、雪渓の後ろに来たところの前岳。

左手には、山ひだが滝筋のように何本も流れ落ちる鬼ヶ面山。それをアップすると

 

▲ 鬼ヶ面山(おにがつらやま)

うむ、あれが鬼の角なのか(笑)

 

更に左に回ると、南方には、

▲ 田子倉湖が見える。

只見川を田子倉ダムで堰き止めてできた人造湖だ。

 

 

▲ さらに左にまわって南東の方向

檜枝岐村の方向だから、燧岳、会津駒ケ岳と見えるのかもしれないが、ボクには同定不可能。やはりスマホアプリが要るなあ。

 

▲ 撮影会を終えて、昼飯だ。

三色いなり。

昨日来る前に近所のスーパーで調達してきた。

お菓子は? 何も買ってない。

 

【続く】