7月19日(日)
長く続く梅雨空。
しかし、17日に予報チェックで「19日の新潟方面がどうも晴れる」ようなのだ。うむむ・・どうするべか。
翌18日午後時点でも、明日の新潟・魚沼市は晴れだ。明日だから確度は高い。登山候補先の浅草岳の情報を「ヤマレコ」で調べてみる。午前中に浅草岳に登った人が早くも「浅草岳 ここも間に合ったヒメサユリ♪」との記事をアップしていた。
この山のヒメユリは7月上旬が見ごろとガイドブックにあって、もう遅いと諦めていたのだが・・まだ咲いているのか?!
こ、これは出動だ!! 急いで準備して、シャワーを浴びて、午後5時に家を出発した。
18日夜の9時半ごろ、最寄りの道の駅に到着。あたりは真っ暗だった。
して、今日の朝を迎えた。
▲ 道の駅・いりひろせ(入広瀬)の朝。
浅草岳の登山口のある「ネズモチ平駐車場」へむけて出発。ここから20kmほど先で30分ぐらいで行けるはずだ。
林道に入り、どんどん高度を上げていく。最初は舗装道だったが・・
▲ ダート道になって、道も細くなってきた。すれ違い不可。
予め緯度経度で登録しておいた「ネズモチ平駐車場」の近辺になると、ナビ上の道路も消えた!
おかしいな、この先に本当に駐車場があるのだろうか?? 林道を上ってくるときに大きい駐車場があったが、あそこが登山口駐車場だったのだろう! と、Uターンして下った。
しかし、その駐車場に出会わない。こんなにふもとまで下りてしまうのもおかしい??
▲ 道路沿いで、閉館・廃墟状態になっている「ホテル大自然館」とかの駐車場に停める。
そこから、改めて「ネズモチ平駐車場」をナビ検索すると、ここからは7km先の上方地だ・・判断間違えた。
しょうがない、クルマはここに置いてそこまで歩いていくか・・ ヨーキクンなんか初めから歩きオンリーだ。と比較にもならない人を出して慰めて、とにかく歩くことにした。その前に朝食を食べてだ。
7時30分ごろ、徒歩開始。
▲ 舗装された坂道を、トボトボ上がっていく。
何台も乗用車が、ボクを追い越していった。この先には何もないから、みなさん登山口駐車場へ向かっていることは間違いない。ほとんどが新潟か長岡の地元ナンバーだ。中に「横浜」ナンバーがあった。チキショー。
やはりいぶかしく見られていたのだろう。あとで駐車場に着いた時「歩いてた方ですね」と、声をかけられた(笑)。
▲ 「エコミュージアム」があるところまで上がってきた。8:13AM
あとで確認したのだが、廃墟ホテルPからここまでは距離は3.5km。43分歩いた。
返す返す残念なのは、このエコミュージアムの前の看板に「ネズモチ平駐車場⇒この先2.5km」と明記されていたこと。これを見ていれば駐車場の存在を疑うことは無かっただろうに。
いずれにしろ、さらに2.5km歩かねばならない。
ヨツバヒヨドリじゃないかも
トリアシショウマ
▲ はい、ダート道になってきて。
しかし、あなた、こんな道の先に大駐車場が有ると思えますか?
▲ ここが、Uターンして戻ったポイント。
確認のためもう少し進行すればよかったのだが、ナビ的には道はないし、これ以上進むと戻れなくなると思ったのだ。2mX5mのキャンカーでっせ。
で、本当にこの先に駐車場は有るのだろうか??
数分歩いたら・・
▲ 忽然とその駐車場が姿を現した!
チキショー
有るじゃねーか。
▲ 100台は停められるという大駐車場、「ネズモチ平駐車場」 8:48AM
乗用車ばっかし。やはりキャンカーは無かったというか、登山口駐車場にキャンカーで乗り付ける方は普通はいないのだが(笑)。
エコミュージアムから35分歩いてきたことに。全部で1時間18分費やした。
で、結局ボクは何と無駄なことをやっていたか、あとで辿ってみると、
▲ 茶色の線が、ボクが歩いて上がってきた林道。
「ボクの駐車地」⇒「ネズモチ平駐車場」6kmを1時間18分かけて。標高差は200mは軽くあるだろう。ちなみに下りは1時間20分かかった。なぜ下りのほうが所要時間が長いかだって? キミね、最後疲労こんばいしているからだよ。
さて、さて、ここから浅草岳へのルートは赤線で、時計回りに周回する。標高差786m、歩行距離7.5km、CT5時間5分
駐車場との往復で、山に2回登るようなものだ(泣笑)
泣き言ばかり、詳しく描いてしまったが、
さあここから通常の山行が始まる。
▲ 駐車場のそばにゲートがあって 8:53AM
ここを10分ほど進むと
▲ 目の前に山が見えてきて
浅草岳? 前岳? 嘉平与ボッチ? いまだに分からないが
▲ すぐ左側に登山口(ネズモチ平登山口)が出てくる。
ここからブナソネ(ソネ⇒尾根のこと)といわれる登りになる。
▲ ブナソネは昨日の雨でぬかるんでいるところが多かった。
急斜面の足元に気をつけながらひたすら登っていく。
ロープが掛かっていても、ロープに触るのは嫌だったが、後にはそうも言ってられなくなって握った(笑)。
▲ 途中、前方に山影が見えてきたが
前岳? よう分からん。
▲ 後方を振り返ると
あとから分かったが、前方のギザギザ山が守門岳(すもんだけ)で次の山候補地。
中央の白い平地スポットが、出発してきたネズモチ平駐車場だった。
オオバギボウシ
調査中
▲ ようやく前岳の肩、と呼ばれる交差点に到着 11:30AM
ここから左へ進むと頂上へ、帰りは右の桜曾根コースで戻る。
▲ 左へ進む
前方に見えるのが浅草岳頂上。まだ登るのかよと少し恨めしかったが。
しかし、ちょっと歩を進めたらすぐに
アレが、あった!
▲ ヒメサユリ(姫早百合)
日本特産のユリ。宮城県南部、及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳、朝日連峰、周辺にしか群生していない貴重な植物。野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧、国際的には絶滅危惧種。(Wiki)
一輪だけ咲いていた。
これ見たから、もう帰ってもいいかと思った。
カラマツソウ
元気だして、頂上に向かってさらに歩くと、
突然目の前に
▲ 青い空の下に、雪渓が現れた!
久しぶりの雪渓だ。
雨空でモヤモヤした気分が続いていた時、いかにも夏山らしい風景に出会って、一気に気持ちが晴れやかになった。駐車場までトボトボ歩くことになったことも、もう忘れていいと。
▲ 左端の山が、浅草岳頂上だ。
▲ さあ、行こう! Go to Mountain !
雪渓の幅は、そんなに長くはない。
▲ アイゼン無くとも、ゆっくり確認するように歩けば、登山靴で大丈夫。
▲ 雪渓は幅はないが、下方にずっと続いているようだった。
▲ 雪渓も終わって、木道が上へ続く。
その木道が、草原に差し掛かった道脇に、
▲ またあった一輪、ヒメサユリ。
これは、本当に少ないんだなあ。
▲ しかし咲いている一輪の周りには
ヒメサユリの蕾が点々とあった。
じゃあ、まだしばらくは咲き続けるのだろう。
▲ 雪渓を後にして
▲ 前方のいく手に、浅草岳の山頂がはっきり見えてきた。
頂上の掲示板まで見える。
イワイチョウ
キンコウカ
ハナニガナ
▲ おお、頂上。
当然、人も多くいる。でも10名くらい。
▲ 浅草岳山頂 1585.5m 11:55AM
ネズモチ平駐車場のゲートから、3時間要した。CTは2時間40分だから、無駄歩きも前にあったから、上出来でしょ。ホテル廃墟Pから数えれば4時間25分かかった。
頂上はパノラマの景色。
▲ 北西の方向には、200名山の守門岳(すもんだけ)1537m。
せっかく新潟まで来たのだから、守門岳にも登りたいとは思うが明日以降は晴れ日はない。
左に、目を移していくと
▲ 西の方向に、雪渓の後ろに来たところの前岳。
左手には、山ひだが滝筋のように何本も流れ落ちる鬼ヶ面山。それをアップすると
▲ 鬼ヶ面山(おにがつらやま)
うむ、あれが鬼の角なのか(笑)
更に左に回ると、南方には、
▲ 田子倉湖が見える。
只見川を田子倉ダムで堰き止めてできた人造湖だ。
▲ さらに左にまわって南東の方向
檜枝岐村の方向だから、燧岳、会津駒ケ岳と見えるのかもしれないが、ボクには同定不可能。やはりスマホアプリが要るなあ。
▲ 撮影会を終えて、昼飯だ。
三色いなり。
昨日来る前に近所のスーパーで調達してきた。
お菓子は? 何も買ってない。
【続く】