はい、みなさま、お元気でございましょうかな?
前回、立川の音楽居酒屋、農家の常連になって、たくさんの音楽仲間と知り合えた、というところまで語りましたな。
本当に農家の常連(農民)さんたちは、気のいい人たちが多くて、しかも年上の方たちばかりなもんだから、
大変かわいがっていただきました(感謝)
農家の女将さんには、
あんたたち、農家じゃ若手だよ。
と言われまして、セッティングなどの肉体労働を、どしどし手伝ったもんです(笑)
それこそ、たくさん歌って飲んで笑って、楽しい時間を過ごさせていただきました。
「農家の歌会」はだいたい毎週土曜日に企画されていて、連日大盛況。
レギュラーバンドが3~4組、それぞれ30分くらい演奏して、その後はオープンマイクという流れ。
そのオープンマイクのために、農民さんたちがたくさん押し寄せて、入れ代わり立ち代わり歌ってました。
ところが、女将さんがレギュラー・バンドをブッキングしていたのが、だんだん大変になっていったみたいで。
この日は、このバンドに全部任すから、お願いね~。
というシステムになっていったのです(笑)
任されたバンドが、他の出演者を誘ったり、観客を呼び込んだりするわけですね。
これは、任されたバンドにとっては、なかなかプレッシャーのかかる仕事ですぞ。
お店の売り上げに直結するわけですからね。
でも、そこは農民さんたち、仲間のユニットを誘ったり、観客を呼んだりして、連日盛況だったようです。
そしてなんと、うちのバンドに、ある土曜日が任されてしまったのです(仰天)
はい、おいらたちは、路上出身のバンドですからね。
そもそも、集客という概念が無いのです(爆笑)
だって、道行く人が、お客さんだもの(開き直り)
そして、冒頭の写真のように、
何の手も打たずに、ワンマン・ライブが開催されることになったのです・・・(遠い目)
いや、オープンマイク目当てに、農民さんたちがたくさんいらっしゃるだろう、と甘く見ていたわけですわ。
その結果、お客さんは、せいいちさんとやまちゃんの、2人だけ・・・
2人・・・(絶句)
うちのバンドが3人、
裏ビデオのボーカルのツッカさん、
そして、裏ビデオのフルートやピアニカ担当のヨメ。
つまり、出演者が、5人!
観客が、2人!
せいいちさんは、洋楽が好きだから、来てくれるつもりだったらしい。
というか、毎週土曜日には、農家に来てました(笑)
そのせいいちさんが、やまちゃんを誘ってくれたとのこと。
つまり、せいいちさんが、もし、その日来なかったら、お客さんは
0人
だったということなのです(絶望)
最大30人くらい入るお店に、お客は7人だけ・・・
おいらは顔面蒼白になりましたわ(真っ白)
これ、お店が赤字になって、おいらたちの出番はもう、無くなるんじゃないかなと・・・(震え)
すると、ヨメが、
これは、飲んで食べなきゃダメだよ!
みんな、飲めるだけ飲んで!!(必死)
と言いだしまして(苦笑)
いやあ、とにかく飲みまくり食べまくったら、女将さんが、げらげら笑いだして、
なんだ、それなりに売り上げ出たじゃん!
と言ってくれたのです。
その時の経験が、おいらには忘れられないのですわ。
つまり、うちのバンドは、どこかのライブハウスで、ワンマンでライブやって、集客する、なんてことは、
不可能
だということです(苦笑)
そこでおいらは、せいいちさんに頼み込み、うちのバンドの対バンとして出演してもらうことにしたのです。
そうすれば、せいいちさんの友人たちも来てくれるから、かなりお客さんが来てくれる。
完全にせいいちさんのふんどしで相撲を取ることになりますが、それしかないもん(開き直り)
そして、それ以降、
農家の歌会シリーズの中に、この組み合わせが定着することになります。
そして、2~3か月に1回のペースで、おいらたちは農家でライブが出来るようになったのです。
それ以降、うちのヨメが、職場の上司や友人を誘ってくれるようになり、
そこから生まれたバンド、蘆ノ湖スカイラインズもレギュラー・バンドに加える形になって。
ひとまず、集客としては、安定しました。
というか、コロナで大変なことになるまでは、毎回、大盛況でして。
女将さんに、
やっと、アップルの時代が来たな(ニヤリ)
なんていう、お褒めの言葉までいただけるようになったのです。
この時期に、お客さんとして来てくださった方や、対バンとしていっしょに出演した人たちが、
おいらたちの一番の仲間であることは間違いないです。
この関係が、後に、おいらが主催する
「マーチンD41と鯛めしを愛でる会」
へとつながっていくことになります。
プロのバンドでさえ、集客に気を遣っているこのご時世、集客を一切考えずに、ライブハウスでライブなんかできないわけですね。
おいらたちは、この事件で、大きく軌道修正することになりました。
音楽仲間たちに頼んで、お客として来てもらう、ということは現在までやっていませんが。
素人がバンドを組んで音楽をやるためには、たくさんの音楽仲間が必要である、ということは痛感しました。
なので、いろんなイベントに出演させてもらって、そこでいろんな人たちと知り合いになろうと努力するようになったのです。
というわけで、以下次号じゃ。