荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「竹乃湯不動産」の在る風景

2022年03月07日 | 散文

街角に「竹乃湯」が在りました。えっ!?こんな所に銭湯? よく見ると、「竹乃湯不動産」です。再び「えっ!?」です。

 

見上げる先に看板が有ります。「竹乃湯不動産」です。

 

確かに店頭は不動産屋の風景です。

 

元は銭湯だったのだけど、商売替えをしたのでしょうね。そして、馴染み深い屋号をそのまま継承したものと思います。

 

銭湯は、「富士」とか「鶴亀」とか「七福神」とかおめでたい名前を付けます。勿論、「松竹梅」も普遍のめでたい名前です。当然、早い者勝ちに屋号にします。つまり、老舗の銭湯だったと思います。その誇りを込めた屋号の継承でしょう。

 

前面道路はこんな街中です。

 

環七通り傍の、この街角で銭湯を営んでいたのですね。今や昔の話しです。

 

不動産屋を見上げます。

 

現在は大きなパチンコ屋です。その1階の左隅に「竹乃湯不動産」は在ります。銭湯は広大な敷地を持っています。その敷地にビルを建てて賃貸しているのか、ビルの一角を不動産屋事務所として使うことを条件に土地を売却したものと思います。

銭湯の転業成功例でしょう。しぶとく生きています。


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