駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

食べる楽しみは尽きない

2019年09月03日 | 旨い物

         


 どこの国の料理が一番旨いかなどという比較は難しいし意味もないが、どこの何が旨いあそこのあれが旨いというのは楽しく尽きぬ話題だ。各国の旨い料理が食べられるという点では東京は抜きんでているようだ。勿論、本場には本場の空気があるから、本場とそのまま比べることはできないだろうが、僅かな日本的なアレンジが有効に働いて本場に負けない旨さが味わえるらしい。

 私の偏見かもしれないが私には東欧南米の料理はあまり口に合わない。美味しいと思っても、これは旨いとまではゆかない。勿論、食べ尽くしたわけではないから一齧りでの感想に過ぎない。おそらく食べるために生きている人が少ないのではないかと思う。南米ではないがメキシコ料理は高く評価する人も多く、一度はこれは旨いというメキシコ料理に巡り合いたい。

 旨い日本料理の三羽烏と言えば、異論はあるかもしれないが鮨、鰻、蕎麦としたもんだ。私はどれも好きなのだが、どうしてもお値打ち感がないと感激が薄れるのだ。鮨はお好みを食べれば福沢先生のお出ましになるし、鰻も庶民の食べ物とは言い難いお値段になった。蕎麦だけがまずまずのお値段で美味しいものが頂ける。そのせいもあって週に一回くらい食べる。さいわい三軒ばかりお気に入りの店があって、その時の気分でどれかに入っている。東京には更科、藪、砂場と三系統あるようだが(私は藪が好き)、当地でもいくつか系統がある。ざるが旨い店、天麩羅そばの旨い店とちょっとずつ違うのが面白い。中に天丼のない店がある。これが困る。私ほど蕎麦好きでない家内は毎回蕎麦では嫌がるのだ。天麩羅は得意のはずなので、ちょっと飯を炊くだけじゃないかと思うのだが、何かこだわりがあるらしい。幸いうどんはあるので、関西の出の家内はうどんを注文することが多い。

 鮨、蕎麦、鰻の調理法は誰が考え出したのか、おそらく数多い料理人が関わった少しづつの改良だろうとは思う。最初は瓢箪から駒だったのだろうが、それを見逃さなかったは旨いもの大好き魂があったせいに違いない。。

コメント
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