サウジの石油精製施設がドローンで攻撃された。イランの関与が疑われているが、イラン政府は否定している。こんなことをして何になるか、困るのはサウジだけでない世界が困るのだ。悪というより馬鹿という気がしてくる。
歴史に正面から向き合えばいつも前後の見境いなく俺だけが正しいと暴挙に出る連中が居ることが明らかになるだろう。力一杯のアッパーカットは相手の顎だけでなく回りまわって自分の顎をも砕くことには考えが及ばず、あるいはにっくき奴らが滅びれば自分が傷ついても構わないという回路が脳に組み込まれているらしい。そうした憎しみに振り回される人達が一定数居るのは確かだ。脳学者の中野信子さんがイジメはなくならないと書いているようだが、それは歴史からわかることだし、なくならないと言われても元気は出ない。
重要なことはそれでも何とか一部の人類は生き延びてきたという事実だ。そして多くの人類が滅亡あるいは虐げられてしまった。なぜ、いかにしてを歴史学者だけでなく政治学者社会学者科学者も研究する必要がある。勿論、研究されていると思うが、その成果は悪魔のささやきと憎しみの前にはまだまだ無力に近く生かされていない。どうすればよいかの答えをひとつ知っている。それは想像力だ、相手の身になって考える想像力が豊かであれば、最悪は防げそうな気がするのだが。残念ながらわかっていてもできないことが多い、多すぎる。