駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

雲行きを読む

2019年09月09日 | 政治経済

        


 気象庁の予想通り、台風がやってきた。昨日は夕方から雨が降り夜半かなり風が吹いたようだ。首都圏の被害は予想できていたので最小限に食い止められたのではないかと思う。

 内閣改造があるようで、いくつか漏れ出るマスコミ辞令があるようだが、変わるのは表面の一塗りだけ身内で固めた布陣になると予想する。麻生、二階、菅とその腹心が居てこそやってこれたわけで、これを変えては足元が不安定になる。甘利、加藤などと言う名前も出ているようだが、首相の好みとしか言いようがない人選だ。マスコミ辞令でへそを曲げることもあるので、実際にはどうなるか分からないが、気に入らぬ人を生かせない体質は変わらないと見ている。女性重用と口では言いながら結局は、唯一の女性片山さつきさんを活躍させられなかった。彼女のファンとまではゆかないが有能な人だと思う、惜しいことだ。

 不動の捕手で五番バッターにしてセンターバックの菅さんは続投するだろう。この人は安倍支持盤石基盤の1/3+アルファを固める人だ。苦労人でプライベイトでお話しする機会があれば実直でよい人と感じると思うが、兎に角滅私で仲間を支える気持ちが抜きんでた人で、野党には手強い相手だ。

 まあその菅さんに申し上げたい。日韓のぎくしゃくを100%相手が悪いというのには賛成できません。この数か月の常軌を逸した行動ではそう思えるかもしれませんが、それでも100%と言うのは言い過ぎで、糸のようにか細くなった和解の綱を断ち切ってしまうことになります。昨日今日からの隣国ではなく歴史の厚みがあるし、頭に血が上り思慮分別を失いやすい人達ばかりでなく冷静でよく考え、冗談もわかる人達も居ます。それに権力の中枢に居る官房長官がそうした言い方をされると、人の間違いや失敗を滅茶苦茶に叩く人達がお墨付きを貰ったと勘違いを起こします。

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