駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

記憶にない経験

2020年04月22日 | 小考

            

 

 今週は気温が低めで、4月半ば過ぎなのに肌寒い。植物は気温よりも日照時間なのか、庭木に花が咲き始めている。花は美しいのに、以前よりも昆虫が減った感じで花に虫が寄っていない。どこにでも居る蟻もあまり見かけない。昆虫が特別好きなわけではないが、物足りない感じがする。植木屋が薬を撒いたせいだろうか。この現象がどの程度普遍的なもので、長期的にどのような影響があるのかよく分からない。地球環境が高々五十年で明らかに変わってきているのが、五十年前を憶えている人間には分かる。

 医院の受診患者数はどんどん減るわけではなく二割までは減っていないようだ。唯、長期処方と電話再診が増えている。もう経営者ではないので、収入減少はあまり気にならないのだが、たとえ10%の減収でも赤字になるので院長は不安だろう。この二十年間患者数の変化は数%以内で推移してきた。多くの医療機関の経営状態を知っている会計事務所の人も安定していますねえと驚き不思議がっていた。インフルエンザが流行しても年間では3,4%増だったのだ。

 五十年の記憶では間に合わない尋常ならざる事が起きている。どうすれば良いのか?。平時でなく有事の人物が求められる。

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