駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

会わないでどこまで

2020年04月06日 | 医療

             

 

 新型コロナの影響で週三名くらい電話再診を希望される患者さんに対応している。今のところ、当院では新型コロナだった患者さんは居られず、感染の危険性は少ないと思うのだが、医院へ行くのは怖いと言う方もおられ電話で様子を聞いて処方している。今まで十名くらい居るのだが全て女性だ。女性は怖がりなのだろうか?。必ずしもそうではないと思うが、身を守る気持ちが強いらしい。

 一昨年くらいからオンライン診療が導入されているが、さほど普及していないようだ。私の所でも導入しておらず現実にどの程度普及しているのか知らない。確かに過疎地や僻地では医療機関へのアクセスが悪くオンライン診療は必要だろう。画像を見ながらであればオンライン診療の質も相当上がり五分診察に劣らない診療も可能な気がするが、初診ではかなり質が落ちる気がする。やはり初診だけは実際に会って問診し診察をしないと分からないところがあると思う。十年も通って人柄や家族構成など生活を把握できている患者さんであれば、通常の診察は電子情報で十分だと思う。

 新型コロナで外交もオンラインで行われるようになっているようだが、外務省もどこか隔靴掻痒の感じを抱いているようだ。外交も診察と同じで会わないと分からないところがあるらしい。当然というのが老医の感想だ。

コメント
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