久しぶりにサンドイッチを作った。大抵美味しく出来るのだが、今回は手抜かりがなかったわりにもう一つで絶賛の声がなかった。原因は分かっている。パンがもう一つだったのだ。いつもRという五年ほど前、駅への通り道に出来たパン屋の食パンを使ってきた。試しに買った食パンが香ばしく美味しかったので、サンドイッチを作るならここのパンと決めていたのだ。このお店、美味しいパンを焼く割には客足はもう一つで、大丈夫かなと一寸心配している。
アラフォー固太りのお兄さんが一人で切り盛りしている。駐車場が一台しかない、無愛想ではないが無口でいかついので慣れないと恐い感じがする。値上げをしないで頑張っているのだが僅かに味が落ちた。しかもどこかにパンを納めるようになり、午前中一時間ばかり店を閉めるようになってしまった。パン屋は激戦だから苦戦しているようで心配だ。
食べ物屋には看板娘が居た方がよく、これで客の入りが違ってくる。別に美人の必要はなく感じが良ければいいのだ。おじさんでも愛想が良ければうんと違うと思う。確か最初の頃は奥さんが店に出ていたのだが、子育てか他の仕事で働いているのか、いつの間にか見かけなくなった。
いつも思うのだが食べ物屋は激戦の職種だと思う。なかなか十年続かない。逆に言うと十年続けば大丈夫とも言えそうだ。
サンドイッチのパンは美味しくなければいけないのだが、美味し過ぎるというか特徴があって目立ちすぎても困る。歯ごたえも大切で硬すぎず柔らかすぎずパサつかずと注文が多くなる。サンドイッチは簡単そうで意外と難しい。