今朝は曇っている、昼頃から雨模様と聞く。当地では今年は桜が遅れた。この数日は満開の桜を横目に車を走らせている。普段なにげなく見過ごしていた木に薄紅色の花が咲き、えっあんた桜だったのと楽しい驚きがある。丁度、失礼ながら気にもとめない娘さんが急にお年頃で見違える魅力を振りまくようになったのに似ている。
毎年思うのだが桜は美しいのだが微かに心にさざ波を立てる。命の儚さというか生きている不安というか、何時までもではない時の流れを感じさせる。ああまた一年が過ぎた、そう感じるのは私だけではあるまい。
新型コロナの広がりを固唾を飲んで注視しているが、日本の大きな問題はPCR検査の抑制だろう。偽陰性があるからクラスター潰し作戦だからと科学者らしからぬ言い訳が続いている。医学は物理化学に比べれば曖昧不確実なことが多いのは確かだが方法まで忖度になっては拙い。不十分な検査数は不信の原因にもなっている。それを信用出来ない政治家が発表するからますます信用できない。
少なくとも感染者数は検査数を分母にして発表しなければならない。これをマスコミは強く厚労省に要請して欲しい。患者数と人口比、陽性率をセットにしないと、科学的な評価はできない臨床医の感覚を生かせない。