駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

腹も身のうち、別解

2020年06月06日 | 人生

            

 

 腹も身の内というのは胃腸も身体の一部だから無用な負担を掛けてはいけないと大食を諫めた言葉だ。確かに、そういうことはあるが、大体は大食できる人は胃腸が丈夫としたもので、それで直ぐ病気になることはむしろ少ない。食べ過ぎて翌日調子が悪いのは元々胃腸が弱い人だ。勿論、大食を続けて太り過ぎれば、丈夫な胃腸が仇で他の臓器に異常が起こりやすいので、たまには良いが常習的な大食は健康上好ましくない。

 これとは一寸違うが、好物が胃腸に合わないことがある。私は香辛料が好きなのだが胡椒や山椒を取り過ぎると下痢をしてしまう。本格的な麻婆豆腐をこれは旨いとはふはふと食べると後で後悔する。そのため二口三口にして諦めることもある。口腔粘膜と胃腸の粘膜では反応が違うらしい。最後の粘膜の方も迷惑だという信号を送ってくる。

 欲に目が眩むと言うが、脳味噌というのは知恵の場所にして快楽に味をしめる場所でもあり、ブレーキが利かなくなる。脳外にもブレーキが必要だ。例えば、袖を引く女房。

 この絵は描き始め、だんだん美味しくなるので乞うご期待?。

コメント
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