将棋棋聖戦第一局出藤井聡太が渡辺三冠に勝った。渡辺三冠は恐らく今一番強い棋士なので彼に勝つとは一体どれだけ強いのだと驚いた。今までの連勝記録や勝率を見れば何を今頃と言われるかも知れないが、タイトル戦で第一人者に勝つことが一番実力を表すと考えているからだ。未だタイトルを取ったわけではないので、一番強いとは言わないが本物の天才は間違いない。
では羽生よりも強いかと言われると、現在の羽生さんよりは強いし17才の羽生さんと同じくらいあるいは薄紙一枚強いかも知れない。しかし羽生の記録を超えられるかというとそれには未だ疑問符が付く、将棋が強いのと勝負強いというのは僅かに違うからだ。
谷川は一寸違うが羽生や渡辺は登場して来た時、何処か尖った所があった。羽生と渡辺は大分違うので誤解を与えそうだが、二人は陰ではなくオーラを放っていた。
藤井はおとなしくあまりオーラを感じない。おとなしい印象は少し谷川に似ているが、谷川はオーラがあり潔い所があった。どうも似た第一人者が思い浮かばない。時代の違いなのだろうか。
藤井フアンには申し訳ないが、大山羽生のようなタイトル独占ができるかには多少の疑問を感じる。二年もすれば、明らかになるだろう。三年すればはっきりする。将棋ファンの勝手な希望としては戦国時代が面白い。