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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

患者は私一人だけ

2020年06月11日 | 診療

              

 

  数週間前から声がかすれることがあるので、耳鼻科のT先生を受診した。午前十一時なのに駐車場に車がない。あれ休診かと慌てて入り口を見るとちゃんと開いている。患者は私一人、それでも数分待たされた。先生あまりの暇さに奥に引っ込んでいたらしく呼びに行ったのだ。診断はアレルギーで黄砂PM2.5が悪さをしているのではないかとのことだった。そうか中国はこんな所まで悪影響をもたらしているのかと憮然とした。

 診察後、「先生、耳鼻科は大変ですよ」と苦しい経営状況を嘆かれた。それはそうだろうな、いつもなら十五六人は患者さんの居る時間帯なのに私一人、しかも職員はいつもと同じ数揃っている。内科は未だ恵まれているんだと改めて自覚した。

 日中の街の人通りは七,八割回復しているが、夜の街は寂しく飲食店は相当厳しいと思われる。店が維持できない所も結構あるのではないか、どうやって食べてゆけば良いのか頭を抱えている人も多そうで気の毒だ。しかし、気の毒だでは済まない、何とかして生きてゆかねばならない。ここは政府が補助をし、それこそ新しい仕事形態を考え出す必要がある。現内閣では良い政策は浮かびそうにない。どうすればよいか?、民度を言うなら、自分だけでなく他者をも守れなければ真に高い民度とは言えないと思う。

コメント (2)
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