ジャックアタリという学者が居る。新型コロナ禍にどう対峙するか書いている。
新たな人との距離の発見、生き方の変化、人生は短い不要なものを買い不要なことをしているのに気付くこと、利潤を離れた普遍的価値の重要性に気付くこと、透明性の大切さ、未来に備える重要性、世界の一体性を再認識すること。新聞記事を更に短く主要論点だけ書き出したので覚束ないが、真っ当で正鵠を射たことを指摘されていると思う。
詳しくは知らないがジャックアタリは多様な才能の持ち主で経済学者思想家作家政治顧問として活躍してきた。日本にはこういう知性の巨人で象牙の塔に籠もらず現実の世界にも深く関わった人は居ないような気がする。可能性を持った人は何人か居たように思うが、日本社会の懐はあまり深くなく、芽を摘んできたように観測している。
異論や失敗を叩くばかりでなく優れた人を見出し育む社会を醸成しないとコロナ禍は乗り越えられない。勿論、見た目目先口先だけの人を淘汰する眼力も必要だ。
ジャックアタリが指摘するように人生は短い(私の場合は文字通り)本当に大切なものはなにかと後期高齢を目前に考えている。グローバル化は間違いという議論も多いが、恐らく世界の一体性とグローバル化反省転換は私には良くわからないが、矛盾せずどこかで繋がって居るのだろう。